パチスロの歴史をまとめてみる 【~3号機まで】

パチスロ
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1985年 【1号機】

 さて。世の中にパチスロが誕生したわけですが。今のところ何の法律もありません。メーカーさんがやりたい放題です。このままじゃ射幸心を煽られたスロッターがトイレで首を吊っちゃう。

 ということで規定が出来ました。『パチスロはこういう風に作ってね』ってヤツです。その規定のもとに開発されたのが『1号機』です。

 まぁ大した規定はありませんしメーカーさんは割と規定を無視します。近いうちに規定改正が入るかもしれない。

アメリカーナXX

1985年 ユニバーサル販売 1号機

・業界初スタートの遅れ
スタート『音』じゃないです。叩いてもすぐリールが回らない遅れ。遅れはボーナス確定。しかしながら成立ゲームにビッグは揃いません。謎の枚数調整を経て数ゲーム後に揃います

ビッグボーナス搭載

 今までのパチスロにはレギュラーボーナスしかありませんでした。大当たりしても100枚出ません。いつになったらドル箱が使えるのかしら。

 と思った方もいらっしゃることでしょう。そんなあなたに朗報です。ついにビッグボーナスが登場しました。ビッグというのは簡単に言うと『レギュラーボーナスの連荘ゾーン』です。要は当たればたくさん出ます。

 まずビッグが揃った時点ではメダルが出ません。厳密に言うと15枚出ます。しかしながら。そこから『子役ゲーム』というのが始まります。子役ゲームになると子役が揃いまくります。さらにレギュラーボーナスまで高確率で当選します。要は100枚が連荘です。

 それが打ち止めまで続きます。ということは1000枚出るってことですか。ドル箱いっぱいやん。やんなっちゃう。帰りにケーキをワンホール買って帰ろう。なぜならなんかめでたいから。一人で全部食っちゃるけんね。

JAC3回

 ケーキを買うのはちょっと待って。1000枚も出ませんよ。枚数に規定があるのかどうかは知りませんが。メーカーさんがある程度自重しております。

 当時の主流は『子役ゲーム30回、もしくはジャックイン3回で打ち止め』です。『ジャックイン』はレギュラーボーナスのことです。

 つまりレギュラーボーナスは連荘しますが3連止まりです。子役ゲームの子役と合わせて360枚程度です。ケーキは一切れにしておいた方がいいかもしれませんね。

純増方式

 さて。ビッグ一回360枚程度です。と書きましたが。厳密に言うと360枚ちょうどです。完璧に枚数管理されています。と言いたいところですが。実際は数枚ずれたりします。でもそれは聞かなかったことにして。完璧に枚数管理されています。

 ビッグボーナスを引けばレギュラーボーナスが最高3連するわけですが。レギュラーが全然引けなくて100枚も出なかった。そうなったら客が台パンするかもしれない。だから360枚必ず出しちゃおうぜ。僕らのパチスロ機を守るために。

 なので『子役ゲーム30回、もしくはジャックイン3回で打ち止め』と説明がありますが。その区間ではフラグを確率で抽選していません。強制的にJAC3回と子役がちょろっと当たります。必ず360枚増えます。

 それが『純増方式』です。元々スロットというものは当たり役によって払い出し枚数が決まっているのです。カジノでは『スリーセブンで10000枚』などと決まっているのです。それでいいじゃん。

 あと。子役ゲーム30回で終了しますが。純増方式には意味がない制限です。おそらくイタズラ防止です。360枚増えるまでわざと子役をハズして閉店まで遊ぶ人が出ないようにしています。

 ということで。当時は360枚の純増方式が主流でした。みんなコレでやってました。

ビッグ終了で打ち止め

 この時期のパチスロはビッグが終了すると打ち止めとなります。そのパチスロ機はもう動きません。今日の営業終了です。

 なので店員さんを呼んでリセットをかけてもらうことになります。カギを刺してガチャッとやったらまた打てるようになります。ちゃんと閉店まで打てますよ。

子役フラグ持越し

 当時のパチスロには子役を取りこぼすと次のゲームに持ち越す機能があります。なので子役を取りこぼしても損をしません。

 と言いたいところですが。全機種に完璧に搭載されているわけではありません。どっかのメーカーが思いついてやっていただけです。多分ね。知りません。

 さらに当時は子役が同一フラグだったりします。2枚役も15枚役もフラグは一つです。狙った方の子役が取れます。2枚役を取ると損します。

 なのでわざと子役を取りこぼし、取りこぼし目が出た次のゲームで15枚役を揃える。そんな攻略法があったりなかったり。

等倍返し

 当時のパチスロにはボーナス成立後に子役確率が上がる機能が付いています。なかなか777を揃えられない人がいても子役がガンガン揃うのでメダルが減りません。練習し放題です。

 じゃあわざと7を揃えないで子役でメダルを増やせばいいじゃない。と思った方もいらっしゃることでしょうが、普通に考えて『等倍返し』なら出玉率100%と推測できます。ちょっと考えが足りないんじゃないでしょうか。

 まぁ等倍返しでメダルを無限に増やすことは不可能です。目押しが出来る人はさっさと揃えましょう。リーチ目を出しまくってると隣のおっさんに舌打ちされます。

BGM

 そういえば。ここらへんでパチスロからBGMが流れるようになりました。めでたいことです。

 詳しく知りませんが最初はビッグが揃ったときにファンファーレが流れるようになりました。子役ゲームが始まるまで鳴りっぱなしです。一回回せば消えます。多分ね。知りません。

ビッグ中に席立つな

 大金をつぎ込んでようやく揃えたビッグです。音楽で祝福されているのならば少し余韻に浸っていたいところ。このタイミングでジュースでも買いに行こうかしら。と思った方もいらっしゃることでしょう。私も思いました。

 ところがどっこい。どっこいしょ。そんなことをしていたら他の客に一斉ににらまれます。7を揃えたら急いで一ゲーム回して音楽を止めてください。2秒ぐらい遅れると『早く回せっ!』と怒鳴られます。

 つまりBGMの登場によりパチスロがゆっくり打てなくなりました。周りに気を使いながら打つ時代に突入です。まったく余計な機能つけやがって。

 とにかく。そういうマナーが浸透しました。『BIGは急いで消化する』これがクールなスロッターのやり方です。このマナーを守らない人は嫌なヤツです。という偏見が生まれて今も引き継がれています。

 『他人が当たってくやしいむかつくわ早く音楽消せ!』ではありません。誤解すんなよ。そんなちっちゃい話じゃありません。

 『音楽を早く消さないやつは自慢してる嫌がらせをしている嫌なヤツ。悪は排除!』が正解です。正義の心で戦っています。善人です。

 だって21世紀のパチスロは通常時から音楽鳴りっぱなしです。BIG中の音楽はしばらく打たなければ消えます。後ろの台がビッグを引いたことにも気づきません。ビッグ中に席を立っても誰にも迷惑かけません。

 でも古い人間は今もなお『BIGは急いで消化するのがマナー』と信じています。ビッグ中に席を立つ人が許せないです。実際に被害を受けているかどうかは関係ありません。

 まぁそういう人もいるので余裕があれば気遣ってあげて。

バグだらけ

 さて。順調に稼働を始めた1号機ですが。出る台出る台バグだらけです。始まったばかりなのでよくある不正遊戯対処プログラムが確立されていません。俗に言う『フェイルセーフ』です。

 テスト環境で起きなかった不具合がいろんなことを試してみるユーザーによって次々と発見されました。攻略法で抜きまくるスロプロ誕生です。30万円で攻略法売ります。

 まぁバグがあるなら直せばいいだけ。ということで。出荷したパチスロ機をパチ屋から回収して改修して返還するのが当時の流行です。何の問題もない。

裏モノ登場

 さて。順調に改修作業を進める中。とあるメーカーさんの誰かがあることに気づきます。

 『改修した後に検定通さなくてもいいよね 』

 パチスロ機を販売するには検定試験をパスする必要があります。具体的な内容は知りませんが波が荒い機種はNGです。よって波が荒い機種は作れません。

 しかしながら。検定試験を通した後の機種の不具合を直しただけなら検定試験は必要ない。なんかバグを直したら変な動きをするようになったけど別にいいよね。

 という意図があったかどうかは知りませんが。とにかく裏モノ登場です。改修されたパチスロ機がなぜか不思議な連荘をするようになりました。

 ちなみに。『裏モノ』とは簡単に言うと『検定に通ってないパチスロ機』のことです。例えば嘘みたいに連荘します。犯罪です。

1987年 【1.5号機】

 さて。裏モノが登場したわけですが。そんなの許されるわけがありません。正直バカなんじゃないの。その発想が出る意味が分からん。

 ということで規定改正です。その内容は。ズバリ『裏モノ禁止』です。まさかこんな当たり前のことを通達しないとメーカーさんは理解できないとはね。

 ちなみに正式な規定内容は

『日電協が定めたROM実装を義務化し、さらに基盤を封印する』

 となります。よくわかりません。なんかパーツだけの話っぽい。中身はあんまり変わってないです。世に出てる1号機を1.5号機にそのまま作り直せばオッケーです。

ニューペガサス

1987年 パル工業 1.5号機

・4号機時代まで生きていた1号機
うちの実家の近所のパーラーにもあった

・15枚役を蹴って他の子役が揃うとリーチ目
子役が全て同一フラグ。ボーナス成立後は15枚役を蹴る制御

・吸い込み方式
通常時に子役がそろうと時間の無駄。みんな逆押しで子役を外す

ファイアーバード7U

1987年 瑞穂製作所 1.5号機

・ビッグ600枚抜き
子役ゲーム中にビタ押しで無理やり子役を揃えられる。設定0(?)でも機械割120%

・ボーナスが成立すると同時に子役成立
子役重複みたいなもん。子役がそろった次ゲームはボーナス狙ってみてね

・子役フラグ持ち越し
子役を取りこぼしても何個かストックしていていつでも狙えば揃う

・完全確立方式
1号機が全て吸い込み方式ではない

・中武さんの動画を観るといい
同じ解説をしている動画がたくさんある。漫画もエッセイもある。

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