パチスロの歴史をまとめてみる 【4号機編】

パチスロ
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1996年

アルゼ王国

 さて。技術介入機ブームが来ました。他のメーカーも技術介入機に乗り出しました。と思っていたのですが。なんかね。ユニバ系のマシンばっかり人気が出ます。

 もしかしたら。他のメーカーは参入してないかもしれないです。しばらく様子を見ていたらユニバの台ばっかり売れるようになってもう手遅れでしたって感じです。

 とにかく気づいたらホールの7割がユニバ系の台です。ユニバとメーシーとミズホとエレコです。アクロスはまだありません。

 そんな中で。他のメーカーが技術介入機を作ってもあんまり人気が出ません。というか『ユニバ系を店の7割設置する』ことが決まっているので他のメーカーの機種をパチ屋が買いません。残り3割のシマを他の全メーカーで奪い合います。

 これが俗に言う『アルゼ王国』です。パチ屋がアルゼ王国になりました。

 『アルゼ』とはユニバーサルのことです。1998年に改名します。またユニバーサルに戻りますけど。ちなみにアルゼ改名第一弾は『バーサス』です。

 だから厳密に言うと。この時点ではまだアルゼ王国じゃありません。でも時代をさかのぼってこの辺りから『あの頃はアルゼ王国だったね』と言います。

プロ御用達機種

 そういえば3号機の裏モノで検定申請禁止処分を食らっていた瑞穂製作所が復活しました。アルゼ王国が設立されたなら四天王が休んでいる場合じゃないです。

 もう裏モノは作らないので許してやってください。そのうちミリオンゴッドを作りますがゴッドは裏モノじゃありません。

 それで第一弾は『タコスロ』です。設定1が105%です。パチ屋つぶす気かよふざけんなよ。

タコスロ

1996年10月 瑞穂製作所 4号機 Aタイプ

・プロ御用達機種
 ビタ押し必須の完全攻略で設定1が105%

・オレを裁いた社会に仕返し
 設置したホールが何件もつぶれた

・6号機で再現できない
 105%よりも同じ制御が組めないらしいです知りません

裏モノ登場

 さて。ホールはアルゼ王国です。しかしながら。技術介入機は所詮ゲームです。あんなのギャンブルじゃねーよ。と思っている本物のクズの方もいらっしゃることでしょう。

 だったら見せてやろうじゃないの。本物のギャンブルってヤツを。本物には本物で対抗するしかない。嫁を質に入れる準備は出来たか?

 ということで裏モノ登場です。でも実際。いつ登場したかよく分からないです。いつの時代も裏モノは定期的に湧いてきます。湯水のごとく。ニューパルが流行ってもコンドルが流行ってもノーマル機に見向きもしない人たちがいました。

 だって目押しが出来ない人もいるからね。ヘタクソがゲームやっても面白くないです。それより連荘が見たい。金はいくらでも使うから。嫁はすでに質に入れました。

 でもそんなことが許されるわけがない。警察も黙っていないです。だって嫁は質に入りません。入れるなら風俗です。そこは注意しておかないと。

 ということで警察が黙っていたり黙っていなかったりしながら裏モノ市場もほそぼそ生きていました。捕まったり捕まらなかったりしていました。

キングガルフ

1996年 大東音響 4号機 Aタイプ

・裏モノ
 一日中出っぱなしで100連とかする
 まぁ大体2、30連です

・社長が後に逮捕

状態

 いつから始まった分かりませんが裏モノで連荘ゾーンに入ると『状態入った!』と言います。後の『天国上がった!』ってやつです。

 おそらくキングガルフが原因だと思われます。ここから始まった説が有力です。キングガルフが20連30連するので新しい言葉を作って強調せずにいられなかったって感じです。やっぱキングガルフの裏モノは衝撃でした。

 それで。『状態入った!』がスロッターにウケました。ノーマル機を打っていても連荘すると『状態入った!』と騒ぐ人が出てきました。ノーマルなら5連ぐらいすれば『状態入った!』って感じです。ノーマルに状態ないけどね。まぁジョークです。

 4号機後半から『天国モード』の登場で『状態』とは言わなくなります。状態じゃなくて天国です。もう死語です。ずっとジャグラーのみ打っているような人はまだ言うのかな。

アシストハズシ

 さて。世の中。あいかわらず技術介入機ブームです。目押しで得するの面白いです。今回のビッグもビタ押しを一回成功させて10枚得しました。笑いが止まりません。パチスロ楽勝。

 でも待てよ。周りはみんな100%成功しています。そんな中で一回しか成功していないなんて。むしろ俺。損してるんじゃねーの?

 みんな上手いならそのレベルに合わせた設定を打ってきます。やるなら100%成功しないと損です。なんか俺はこの台を打っちゃダメな気がする。

 とお嘆きのお客様もいらっしゃることでしょう。ご安心ください。次の新台は。なんと。恐ろしいことに。『アシストハズシ』がついております。

 リプレイハズシは『4コマしか滑らない』という特性を利用してリプレイが届かない個所を狙ってハズすわけですが。もう難しいことを考えずに『制御でハズせる』機能を用意しました。特定の個所を押すと4コマ滑らずにリプレイが揃いません。

 それが『アシストハズシ』です。要は『リプレイハズシが簡単な機種』が登場しました。これでヘタクソでも100%成功します。今まで技術介入機を敬遠していた人も打ってみてください。

 さらにこの後。『配列上リプレイの間隔が全部狭くてハズせない』という機種にアシストをつけて『知らないとハズせない』という機種も登場します。ここから雑誌の購入が必須となります。ネットはまだ普及していない。ダイアルアップです。

ゲッターマウス

1996年11月  ECJ 4号機

・業界初のアシストハズシ
 配列上ビタ押し必須ですが、アシストでコマ数の余裕があります。しかしながら。3つの7絵柄を判別できないといけないので難しいと思う人もいるかもしれない。

 さらにアシストのせいで子役もハズれます。子役を取る際はアシストがないところを狙います。簡単だけどめんどくさいって感じ

・マニアにバカウケ
 リーチ目にストーリーがあります。根強いファンがいて4号機終盤までこっそりどこかで生きていました

モーニング禁止

 どうやらこの時期です。『1996年にモーニングのセットが警察の取り締まり対象となった。』とのことです。朝から店が大当たりを仕込むの禁止です。

 でもその後も結構見たことがあります。毎日モーニングを仕込む店は見たことはありませんが『新台初日に全台告知ランプが光ってる』などはありました。

 とにかくモーニングが終わりました。今後は目撃したらラッキーレベルで期待はできないです。

1997年

設定6で負ける

 さて。アシストハズシの登場によって技術介入機の敷居が下がりました。これからはヘタクソでも得して嬉しいゲームが楽しめます。設定1でもフル攻略で勝てます。充実した日々を過ごしております。

 だったら逆もやってみようかしら。設定6で負ける台も作ってみようぜ。両極端なことをやるのはアイデアを出す秘訣です。ここらで調子に乗ったスロッターどもに嫌がらせをしてやろうと思います。

クランキーコンテスト

1997年06月 ユニバーサル 4号機 Aタイプ

・設定6で負ける
設定6フリー打ちで99%
設定1完全攻略で100%
6号機でもこれくらいやっていいと思う

・アシストはずし
ビタ押し必須ですが逆ハサミ打ちで2コマになる場合がある。

 さて。設定6で負ける台も登場しました。結構人気あります。だって相変わらず設定1フル攻略で勝てるから関係ないです。今日もボクらは充実した日々を過ごしております。

 こんなことが許されるわけがない。だって設定6で負ける台はアイツらを懲らしめるために作った台なのに。まさか人気が出るなんて。

 こうなったらもっとふざけ倒すしかない。今度は『7』を『て』にしてやります。なぜなら形が似てるから。『7』じゃなくて『て』を揃えて喜んでいるスロッターどもを遠くからクスクス笑ってやろうと思います。

レッツ

1997年09月 メーシー 4号機 Aタイプ

・て
『上段に白てを狙って……』みたいな会話をする

・ビッグ中の子役判別
ビッグ中の15枚役に設定差がある。設定1でも勝てるのに判別までされちゃう。儲けが出ません。すぐ消えた。

業界にイナズマ走る

 さて。『て』も登場しました。結構人気あります。だって『7』が『て』に代わっても何の影響もないからね。今日もボクらは充実した日々を過ごしております。

 そんな平和なパチ屋に。ある日突然。カミナリが落ちました。大惨事です。都内ホールの2/3が全焼です。二次災害でスーパーのトイレットペーパーが売り切れです。

 メーカーさんを本気で怒らせるからこうなる。クランキーコンテストの時点で痛い目に合っていればもっと被害は少なかったのに。

 という新しい演出を搭載した新台の登場です。その名も『サンダーV』。今まで見たことがない『予告音+消灯+フラッシュ』です。とにかく派手。凄いの一言。

 サンダーを打ったスロッターが次々と焼け死んでいきます。『こんなはずじゃなかった…』店長が膝から崩れ落ちました。バイトのパツキンギャルも泣いています。リールの枠を超えた演出の時代が始まりました。

サンダーV

1997年12月 メーシー 4号機 Aタイプ

・業界初予告音
レバーオンでいつもと違う音が鳴ったらチャンス。チェリーばっかり

・業界初リール消灯
ボタン停止でリールのバックランプが消えたらチャンス。そんなにチャンスじゃない

・業界初告知以外のフラッシュ
フラッシュすると子役orボーナス

・業界初3連絵柄
3連Vで一リール確定目。成立ゲームに出ない

・業界初スペシャルテンパイ音
トリプルテンパイでコンチのファンファーレ

完全告知がジジイに人気

 さて。演出の時代が始まりました。演出と出目の絡みでリーチ目のバリエーションが増えました。いつものハズレ目でもフラッシュしたら入っとるからね。さらにマニアックな出目が増えてきて打つたびにいろんな発見があり、充実した日々を過ごしております。

 しかしながら。それは『若者だけ』と言っておきたい。そんなリーチ目をたくさん作ってもさ。覚えきらんて。孫の誕生日も覚えとらんもん。

 ということで。ジジイが一大決心しました。『ワシは孫の誕生日を覚える』と。だからリーチ目を覚える余裕がありません。1997年冬の出来事でした。

 そんな冗談はさておき。サンダーのフラッシュのヒットにより。告知ランプのペカりもつられて人気が出てきました。だっていつものハズレ目でもペカったら入っとるからね。俺たちは光れば何でもいい。『バチバチッ!』ってなるやつに寄ってくる虫みたい。

 そして設置が増えた完全告知マシンで目押し効果が薄い台にジジイが群がりだしました。気づいたらどこのホールにも完全告知のシマがありました。年金ジジイで満席です。シマの後ろを通ると高確率で『兄ちゃん揃えて』と言われます。

ジャグラー

1997年1月 北電子 4号機

・完全告知でヒット

・第三停止ボタンを離したらペカる
リーチ目が出たらネジネジして遊びます。これがウケた。『ペカる』は公式で発表された正式名称です

・実はハズシが割と効く
7が揃えられないジジイで満席となり平均設定が高い。もしかしたら一番勝てる台だったかもしれない。でも若者は打たない

・嘘みたいに連荘する
オカルト打法が続出。ボンカレー打法とか

・ボンカレー打法はハナビだった
『おしぼりでパネルをふく』『ウェイトをかけない』がジャグラー

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