【フリーゲームコラム 第15回】クリエーターは新しいことをしたい人とマネをしたい人がいます

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 さて。面白いゲームの作り方の話をしております。ということで私がよくやる『伏線の張り方』を解説します。教えてもどうせみんなマネ出来ないのでこういうのでよければいくらでも教えます。

 まず『何に使えるか分からないセリフ』を序盤からたくさん入れておきます。例えば『ギャグ』や『格言』です。『昔から言うじゃない? 「ゴリラが出たらハッピーエンド」って』みたいなことをキャラクターに言わせます。

 それは『後でコレ回収しよう!』と最初から考えているわけではありません。その時に思いついたギャグや格言を入れてるだけです。自分でも伏線になるとは思っていません。

 そしてゲームを作っているうちにビビッときて『最初のアレ使おう!』となります。『ゴリラエンドをホントに作ってやろう!』となります。

 要は『何に使えるか分からないけどエサを大量にばらまいておく作戦』です。『伏線を入れる』というより『偶然の産物を無理やり伏線にする』という感じです。

 この作戦の良い所は『伏線とバレない』ことです。なぜなら『ギャグや格言として完結しているから』です。『伏線を入れよう』と思って入れると違和感がある文章になります。『このセリフ言う必要あるの?』と警戒されます。伏線のつもりで入れていないただのギャグや格言なら違和感ないです。

 ホラね。教わってもマネ出来ないでしょ。だって私も狙ってやってるわけじゃないので。

クリエーターは二種類います

 それで前回は『媚びた作品を作るの大事』という話をしましたが。中には媚びたくない人もいるでしょう。だから今回は逆を言います。こうやって何かを主張したら間髪入れずに逆の主張をしておくのも大事です。

 そうすることで敵が減ります。だって偏った主張をすると逆の主張をする人と対立するじゃないですか。一人で両方言っておけば誰かに攻撃されたときに『それはそのあとの記事を読めばわかります。あなたみたいにすべての情報を調べずに都合よく解釈して結論を出す人を無能と言います』と言い返せるようになります。

 それで今回のテーマはズバリ『クリエーターは二種類います』という話です。媚びる人と媚びない人です。でも厳密に言うと二種類どころじゃないです。分け方次第です。こんなの言ったもん勝ちです。

 なので私は勝とうと思います。『言ったもん勝ち』ということは『言えば勝てる』ということです。勝ちが落ちているのに拾わないバカいません。でも『落ちてる勝ちを拾わないバカ』は人として面白いです。みんなに好かれると思います。でも今の私は一勝でもあげたい気分なので勝ちに行きます。

 それで今回私が提唱する二種類の分け方とはズバリ『クリエーターは新しいことをしたい人とマネをしたい人がいます』これです。言ってやりました。私の勝ちです。

新しいことをしたい人

 せっかくクリエーターをやるのなら新しいことがやりたい。だってすでにあるものを作る意味ないじゃん。探索謎解き追いかけっこホラーゲームは毎月大量に新作が出ています。オレが作る意味がない。

 トゥルーエンドでひっくり返る話は腐る程見た。主人公が記憶喪失になる導入は腐る程見た。クマのお腹は何回も引き裂いた。あぶり出しも何回もやった。『AはBの隣だ』の論理クイズも何回もやった。オレが作る意味がない。

 せっかくゲームを作るなら人と違うことをやらないと意味がない。そういうタイプのクリエーターです。このタイプの人はユーザーに媚びません。

 しかしながら。これが本来のクリエーターです。本質が分かっています。志は素晴らしいと思います。要は大物を目指す人です。感性が人と違う人です。アーティストです。一番応援したいです。

 ただし。やっていることはかなり大変です。だってすでに面白いテンプレートが確立されているじゃないですか。『人と違うことをやる』のは簡単に出来るけど、それで面白くするのは大変です。

 世の中、新しいものを敬遠する人も多いです。すでにあるもので十分面白いから新しいことをやる意味がない。新しいものは自分がやる前に誰かの評価を先に聞きたい。

 あなたの選んだ道のりは非常に険しいと言えるでしょう。まず失敗します。しかし成功すれば天才です。歴史に名前が残ります。いつか人気が爆発すると信じて頑張って。

マネしたい人

 私はIbや魔女の家が好きだから同じものを作ります。オーソドックスな謎解き探索追いかけっこホラーアドベンチャーです。最後に衝撃の事実で綺麗にひっくり返ります。

 好きなジャンルがあるからそのテンプレートで新しいゲームを作る。そういうタイプのクリエーターです。要は趣味の人です。ゲーム制作ソフトで遊んでいるだけです。遊んでいたらなんか出来たから公開してみただけです。レビューはお手柔らかに。

 もしくはビジネスです。マネをするのは効率的で成功しやすいです。余計な手間が無く中身だけに集中して売れそうなゲームが簡単に作れます。天才にはなれませんが完成度を追求すれば名作は作れます。凡人はここから始めるのがいいでしょう頑張って。

 ほとんどの人がこのタイプです。私もコレです。このタイプの人はユーザーに媚びる人と媚びない人がいます。

タイプが合わないアドバイスをしても酷な話です

 趣味でやってるだけの人に『どっかで見たことあることしかやっていません。個性ないんですか?』と言われても酷な話です。こちとら新しいものを作りたいわけじゃないんで。

 このアドバイスは良くないよね。私もよくやってしまいます。だって知らんもん。作者がどのタイプか知らんもん。普通に考えたら『面白い』と言われたくて公開してるんじゃないの。

 だから作者に未来がある発言をしてしまいます。よくない箇所は『よくない』と言ったほうが作者に未来があります。でも大半の人が趣味でやってるだけなので余計なお世話です。

 でも私は正直なレビューを続けます。作者がどのタイプか知らんけど関係ないです。なぜなら善意でやっているから。『考えても答えが出ないことは正義の信念をもってやる』これも答えの一つです。俗にいう『トロッコ問題』です

トロッコ問題

 悪人3人と善人1人。どちらを助けるべきか。数を選ぶか質を選ぶか。こんなのに答えはないです。人間の価値を人間が決めてはいけません。

 でも長い人生で選ばないといけない時がいつか来る。その答えが『自分が納得できる正義の信念をもってやる』です。正義があればとりあえずオッケーです。だってどうしようもないから。正義を言い訳にして選ぶしかないです。

レビューする人が一番叩かれます

 そういえば。レビューをしている人のブログやtwitterを見て回ると結構言い訳しまくっています。具体的には書きませんが『レビューをする際には私はこういう書き方をするように気を付けています』的な事を1ページ使って長々書いていたりします。おそらく過去に作者に叩かれたんでしょう。

 じゃあ例えばこんな感じです。まず面白いゲームほど厳しいことを言いたくなります。なぜなら才能がある方とお見受けしたからです。

 だってどうしようもないゲームを作っている人には何も言ってあげられないじゃないですか。そのゲームに何が足りないかって作者の才能が足りないです。そんな言っても無駄な人にアドバイスしても時間の無駄です。この人が新作出してもスルーです。

 でもある程度面白いゲームを作っている人は才能があるじゃないですか。悪い箇所を指摘すれば次回作はもっと面白くなりそうじゃないですか。だから厳しいことを言いたくなります。だってあなたには期待しているから。応援してるんですよ。単純にファンです。

 みたいなことを言ってます。この世の誰かが。知りません。

 そしてこの行為が叩かれます。なぜなら面白いゲームにはファンがたくさんいるから。そのゲームはたくさんの人に面白いと言われまくっています。

 そのみんなが面白いと言っているゲームの悪い箇所を列挙してくる人は『人の悪い箇所ばっかり探そうとしてる』と思われます。だからレビューしてる人は叩かれます。だからレビューしてる人は長々と言い訳をすることになります。

 レビューする人にも少しは優しくしてください。悪意でやっている人はいません。

レビューは正論を言う

 ちなみに。レビューというものは基本的に正論を言います。『常識的、客観的に考えて、今までの経験から等』を言います。

 ピアノコンクールは楽譜通りに弾いた人が優勝じゃないですか。カラオケは音程を外さずにハッキリ聞き取れるように発音して伸ばすところはピッタリ伸ばすと高得点じゃないですか。基本を無視してカッコいいことをすると減点です。

 レビューはそんな感じの事を多く言われます。なぜなら凡人がレビューをしているからです。天才だったら自分でゲームを作ります。凡人だからゲームをやって感想を言うだけです。そして凡人には天才のやることが理解できません。凡人にできるレビューは『基本に忠実かどうか?』だけです。

 だからレビューしている人の中には自分の作品の良さを分かってくれない人もいると思います。しかし世間とはそういうものです。あなたのゲームがウケないのは世間が悪いからです。誰にどんな酷評をされようがあなたのゲームは面白いです。これからも創作活動を続けてください応援しています。

クリエーターにプロが混ざっている

 ところで。フリーゲームのクリエーターの中にはたまにプロが混ざっています。メーカーでゲーム開発を20年やっている人が突然趣味で個人製作を開始して『初投稿です。お手柔らかに』と言ったりします。

 私だってシステム開発をやっているのでプログラミングで言えばプロです。操作性とか利便性とかの考え方などはその辺のクリエーターより知識も技術もあります。今までたくさんのクライアントの要望に応じて報酬をいただいてきました。

 でもそんなことはどうでもよくて。例えば。新作ゲームをやってみたら結構面白くて、偉そうにレビューで良い所と悪い所を書いたら、実はその人プロだった。ということもあります。

 『プロに偉そうなこと言ってしまって恥ずかしい。だれか私を殺してください』となるかもしれません。レビューの前に作者の情報を調べてみるのもおすすめです。

過去がわかると未来が読める

 さて言い訳も終わりました。これで安心。レビューをする人はこういう言い訳を定期的に書いておかないとね。でも私は作者に叩かれても多分勝てるのでホントはどうでもいいです。

 と言いたいところですが。私の辛口レビューに発狂して攻撃してきた作者に理論では勝てますが、その作者が自分の信者を使って数で来られると負けます。信者は教祖の言うことを全部信じるから怖いです。面白いゲームを作っている人は信者も多いでしょう。正義が勝つとは限らない。

 でもそんなことはどうでもよくて。最後に『過去がわかると未来が読める』という話をします。

 昔の人は言いました『賢者は愚者に学び、愚者は賢者に学ばず』と。意味分かりますか。私は分かります。まぁ『賢い人はいろんなことからヒントを得る、バカに何を言っても無駄』みたいな感じです。

 そしてもう一つ。昔の人は言いました『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』と。意味分かりますか。私は分かります。まぁ『バカは自分でやって失敗して覚える、賢い人は過去の例を先に学んで失敗を回避する』みたいな感じです。

 つまり過去を勉強すると危機回避ができるということです。つまり過去がわかると未来が読めるってことです。納得してください。

『マネをする』というのは『過去を勉強する』ということです

 私はほぼ毎日フリーゲームをやっていますけど。同じパターン多すぎです。

 トゥルーエンドで逆転する話は腐る程見ました。主人公が記憶喪失になる導入は腐る程見ました。クマのお腹は何回も引き裂きました。あぶり出しも何回もやりました。『AはBの隣だ』の論理クイズも何回もやりました。

 フリーゲームをあまりやったことがない人には丸パクリでも初めての経験なのでウケるでしょうが、私はどっかで見たことがあることしかやってないゲームを面白いとは思わないです。

 そして『このパターン見たことある……』とすぐ分かる人のほうが正しい評価ができます。なぜならその人は過去のゲームをたくさんやっているからです。勉強をたくさんして実力がある人です。それが私です。私に評価された人は誇っていいです。

 周りの評価は関係なく趣味でやっているだけの人ならいいけど、みんなに『面白い』と言われたいならもうちょっと過去を勉強してください。『他人のゲームのマネをする』かどうかは置いておいて、人気のゲームを一通り遊んでみるぐらいはやったほうがいいかと思います。

 もうちょっと個性を出して人と違うことやってください。マネすりゃいいってもんじゃないよ。みんなユーザーに媚びすぎです。

先生には敬意を払う

 それでめでたくみなさんこれからは過去のゲームをもっと勉強することに決まりました。あと最後の〆で言いたいのが『先生には敬意を払う』と言うことです。これは現役最強の麻雀プロが言っていました。

 自分は最強だけど格下から教わることもある。そのときはちゃんと敬語でハイハイ言うことを聞く。『ありがとうございました』も言う。そんな感じのことを現役最強の麻雀プロが言っていました。

 人から教わるときは教わる人を尊敬しないと身に付きません。相手が格下でもその時だけはナメちゃダメです。普段は現役最強の麻雀プロだから他人をナメまくっているけど。と言っていました。終わり。

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