【フリーゲームコラム 第13回】いらないことをすると必ず突っ込まれて総合評価が下がります

ゲーム作成
スポンサーリンク

 さて。引き続き面白いゲームの作り方の話をしていきます。とりあえずパッと思いつくことを書くとフリーゲームは序盤大事です。

 市販のゲームはお金を払っているので序盤がつまんなくても途中でやめるのもったいないからある程度先まで遊びますが、フリーゲームはフリーなのでいつでもやめられます。我慢して続ける方が時間がもったいないです。毎日フリーゲームをやっている私も半分以上は序盤でやめます。大量レビューの人気作でも結構序盤でやめています。

 ちょっと前にやったミステリーADVも『衝撃の真相でした!』と絶賛レビューがたくさんあったけど、オープニングの主要キャラ3人の会話がつまんなすぎて事件が起きる前にやめました。だってギャグも雑学もなんにもない世間話が長いんだもん。

 名探偵コナンの第一話でさ。事件が起きる前に女性の手を見て『スポーツをやってた』みたいな推理をするじゃないですか。面白い作品はオープニングですぐ面白いんですよ。

 なのでフリーゲームは市販のゲームより序盤の出来が重要です。一番自信があるギャグは序盤に持ってきましょう。オープニングで雰囲気を出すための意味不明演出は控えましょう。オープニングで他愛もない日常会話を長々続けるのはやめましょう。大量のプレイヤーに逃げられます。雰囲気づくりよりゲームのメインの場所に早く到着させてください。

 そのうちもっと有名になって信頼を勝ち取れば好きなことが出来るようになります。『この人のゲームは最後までやれば面白い』が認知されれば最後までやってくれます。最初は我慢です。今は耐えるところ。

最初は我慢

 これはメンタリストDaiGoさんも言っていました。あの人は心理学を利用した経営コンサルタントや人生相談がメインの仕事なんですけど。その地位にたどり着くにはまず有名にならなければならない。それで最初に始めたのがスプーン曲げだそうです。まずはマジシャンで有名になる。

 ちなみに。スプーン曲げはてこの原理です。実は力を入れるポイントが分かれば簡単に曲がります。そして序盤でスプーンに仕掛けがないことを刷り込ませた後に、仕掛けがあるスプーンを取り出してぐにゃぐにゃに曲げます。振るだけで折れるスプーンは本当に振るだけで折れるように細工してあるスプーンです。

 でもその頃にはみんな確認をしません。普通のスプーンだと信じ切っています。だから序盤大事って言ったじゃなですか。

私もコンサルタントと人生相談がしたい

 実は私の最終目標は『経営コンサルタントや人生相談』です。メンタリストと同じことがやりたいです。メンタリストは心理学ですが私はミステリーで行こうと思っています。伏線とミスリードと衝撃の事実です。ミステリーメンタリストにオレはなる。

 ちなみにコンサルタントの知識と技術はもうある程度あります。実は私の本業はSEです。SEって言うのは要はコンサルタントです。IT技術で貴社に有益な経営システムをご提案させていただくのがSEです。システムを作るのはプログラマーです。

 しかし私には知名度が全くありません。こんな無名に依頼する人などいません。そして思い切って言ってしまいますが、まともにコンサルタントと人生相談をやる気はないです。基本的にはふざけようと思っています。コメディー要素アリ本格ミステリーメンタリストを目指しています。

経営コンサルタントをやります

 信頼を勝ち取るには実績が欲しい。ということで今回まずは経営コンサルタントをやります。フリーゲームクリエーター中には自営業の方もいらっしゃることでしょう。自営業の方が時間が余っているイメージがあります。フリーゲーム制作は時間が余っている人がやるものです。

 私の知り合いに個人事業の自営業がいますが、大体一日の就業時間は5時間もないです。でも休日はほぼないです。そしてたまに睡眠3時間でフル勤務を一週間ぐらいしてるようです。総合するとその辺のサラリーマンより就業時間少ないです。

 だからきっと個人事業主がこのブログの読者にいるはずです。だから個人事業主に向けた経営コンサルタントを今からやります。それで個人事業主のあなたに今回言いたいのは『個人商店は特化させるのがセオリー』という話です。

個人商店は特化させるのがセオリー

 経営の知識がない人が事業を始めるときによくやってしまいがちなのが『何でも屋』と『安売り』です。

 個人事業は営業力がないので仕事を取るのが大変じゃないですか。なので何でも屋にして手広く構えたら客が増えそうじゃないですか。安売りしたら客が増えそうじゃないですか。要は数打ちゃ当たる作戦です。誰でも最初に思いつく手法です。これが二大やっちゃダメなヤツです。

 だって何でも屋に依頼するより専門家にやってもらった方が質が高い仕事をやってくれそうじゃないですか。個人の何でも屋に依頼する気なんかしません。

 そして薄利多売の安売りは大手がやるから儲けがでます。個人が大手の安さと勝負しても勝てません。大手は大量仕入れと堅実な流通経路で余裕の安売りを実現しています。

 それで答えをもう言ってしまうと『一番自信があることを一つ決めて特化させる』のが個人事業のセオリーです。個人でやるから自分が作りたいものを100%そのまま作れます。それがウリです。個人だからふざけることが出来ます。大手でふざけたら部長に怒られます。

 個人事業では個人事業にしか作れないものが作れます。個人事業はコンプライアンスも無視して良いです。なぜなら世の中の全員の支持を得る必要がないからです。当店の個性を買いに来ている方にだけ売っています。不謹慎な事をやっても客は減りません。

 そしてその分値段が高いです。少ない客からたくさん徴収しないと儲けが出ません。でもその商品はこの店でしか買えません。これが個人事業の強みです。このウリがアピールできる技術がない人が起業しちゃダメです。

 そしてこのウリがアピールできない零細企業の求人に応募しちゃダメです。個性がないのに起業した企業は安売りで生き残っています。その企業に将来はありません。でもそういう企業は面接で誰も落とさない可能性があります。どこも受からないならそこになります。

フリーゲームの話をします

 経営の授業が終わりました。今回の話は終了です。そしてここから余談となります。それで何を話すかが問題です。いろいろこの世界の成り立ちについて言いたいことはありますが。せっかくなのでフリーゲームの話をしようと思います。

 きっとこのブログの読者にもフリーゲームのクリエーターがいるはずです。そんなフリーゲームクリエーターのあなたに今回言いたいのは『フリーゲームは特化させるのがセオリー』という話です。

フリーゲームは一人で作っています

 全員じゃないけど、ほとんどの作者さんは一人でゲームを作っています。絵とシナリオの二人チームもたまにいます。5人チームもたまにいます。

 でもとりあえず『このゲームは一人で作ってるだろう』と予想すれば98%当たります。フリーゲームのスタッフロールは勝手に拾ってきた無料素材の提供元です。

 そして市販のゲームはチームで作っています。最後のスタッフロールで出てきた人物全員が一丸となって作っています。

 それで市販のゲームって作りこみが凄いじゃないですか。オープニングのムービー綺麗だし。ストーリーと別にオマケのミニゲームが充実しているし。アイテムコンプリート要素もあるし。クリア後の裏ダンジョンも結構なボリュームだし。

 それはチームで作っているから出来ます。一人で作っている人がそれと戦ってはいけません。一人で面白要素をたくさん詰め込んだゲームを作ると全部中途半端になります。

 一人で作っている人がおまけのミニゲームを作ったら『簡単な倉庫番パズルを一つ入れただけ』になります。そのミニゲームいらないです。

いらないことをすると必ず突っ込まれる

 いらないものをいれると『いらない』と必ず言われます。『いろんな要素を詰め込んだから完成度が高い』とはなりません。『作りこみが凄い』で褒められません。面白いゲームとは面白いゲームの事です。頑張って作ったゲームの事ではありません。

 ミニゲームを作るならミニゲームも本気で作るべきです。市販のゲームはチームだからそれが出来ます。ミニゲームに本気のスタッフが担当しています。

 謎解き探索ホラーADV追いかけっこありギャグありマルチエンド衝撃の事実あり感動ありオマケ要素アリ大量スチル自作音楽自作ボイス入りオープニングに映像が出ます。こんなの一人で作るなんて無謀です。

 こういうフリーゲームはほとんどの要素が中途半端であんまり面白くないゲームが多いです。会話にギャグを入れてもずっとスベってます。謎解きはどこかで観たことがある謎をめんどくさくしただけになってます。敵避けはシビアで道のりが長いだけになってます。実は主人公が悪者でしたと言われても最初から予想通りです。マルチエンドは死亡エンドと真相不明を入れただけです。

 こういうのはレビューが賛否両論になります。『詰め込んだゲームだからやりごたえがあって超面白かった名作誕生』という人もいれば、『全部が中途半端だったからあまり面白くなかったですこの作者さんは才能がない人ですね』という人もいます。

フリーゲームは特化させるのがセオリー

 自分は才能があると勘違いした無能がフリーゲームを作るときによくやってしまいがちなのが『詰め込んだゲーム』です。制作一人でいろんな要素の完成度を上げることなんてできないのに簡単に手を出しちゃダメです。

 こういうのを作るといらない要素だらけなので総合評価は60点ぐらいになります。ラストでメチャクチャ感動する話だとしてもそこまでにいらないことだらけなので総合評価は60点です。名作になる可能性があったのにとてももったいないです。

 一人で作っている人は自分が一番やりたい事を見つけてそれを特化させるのがいいです。謎解き問題を作る事だけ得意ならストーリーは無しでいいです。無理してストーリーを入れるとレビューで『ストーリーは全部飛ばしました』と言われて傷つきます。最初からストーリーが無ければストーリーに点数を付けないのでゲーム性80点だけで総合評価も80点です。

 『ストーリー重視。謎解き要素はありません』みたいなゲームを作っている人は優秀です。得意な事だけやって出来ないところは思い切ってバッサリです。合理的です。多分職場でも優秀です。

 いろんな要素を詰め込んで総合評価60点のゲームを作っている人は組織で働けない人です。出来ないことをやりたがるヤツです。いらないことばっかりやって邪魔です。

 見積もりを広げ過ぎて成果物が面白くない人に仕事は任せられません。フリーターかニートだと思います。クラウドワーカーかもしれない。ニートならどうにかしてゲームで名をあげたいところ。老後が不安です。ニートだったら応援します。

 だからそんなあなたに『特化させろ』と言いたいわけですよ。ニートを応援している私は余計なお世話だとしても言わずにいられません。まずは自己分析からどうぞ。得意な事を見つけてください。苦手な事はやらないようにしよう。

 個人製作の強みは『自分の趣味100%』を出せることです。コアなファンしか分かってくれないゲームは市販のゲームだと企画会議で却下されます。なぜならそんなの作っても儲からないから。でも普通に考えて売れないゲームを作れるのがフリーゲームです。フリーゲームは『自分にしか作れない』を一番のウリにするのです。

 市販のゲームと同じことをやりたいならメーカーに就職した方がいいです。フリーターかニートならなおさら就職した方がいいです。

 今の時代ならゲーム会社の求人は多いです。任天堂などの有名企業は無理ですが、誰も名前を知らない下っ端の企業ならすぐ入社できます。入れ替わりが激しいブラック企業がゴロゴロあって面接無しで受かる可能性あります。

私は『コメディー要素アリのホラーミステリー』を作っています

 ちなみに私は『コメディー要素アリのホラーミステリー』を主に作っていますが。ホラーは正直あきらめています。ホラーはダウンロード数を増やすためにジャンルに入れてるだけです。実際ホラー要素はありません。簡単に言うと詐欺です。

 それからアクション要素もあきらめています。最初は入れる予定でしたが今はもう考えていません。私の低スぺPCでアクションゲームをやると高確率で処理落ちするので作るところから無理です。私が作っても難しくならない。

 なので結局のところ『コメディー』と『ミステリー』に特化させる方針でいます。

 それで『コメディー要素アリ』と書いていますが実際はコメディーも本気です。おまけ要素にとどまっていません。エンディングまでふざけまくりです。

 なぜなら中途半端な事をすると総合評価が下がるからです。やると決めたことは全て本気でやらないと酷評が来ます。だからコメディーとミステリーは手抜きしないで本気でやります。コメディーはおまけじゃありません。その他の苦手な事は一切やりません。

ミステリーやめようかな

 それで最近『ミステリーやめようかな?』って思っています。なぜならみんなから『バカゲー』と思われているから。『衝撃のラストいらない』も言われています。

 こうなったら開き直って『私はバカゲーを作る人です』にした方がいいかもしれない。おそらくファンもそちらを望んでいると思います。ギャグしか褒められていないので褒められているところだけ伸ばすのがいいかもしれない。

 私はこだわりがない人なのでいつでも方向転換余裕です。私の一番の望みは『お金が欲しい』です。だから自分が出来ることで一番需要があることをやります。ミステリーは考えるのも大変なのでやらないならやらないでもいいのよ。でもどうせ後付けで思いつくけどね。終わり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました