今回ご相談いただいた架空の質問は『うちにはサンタクロースが入ってこられる煙突がありません。プレゼントはもらえるのでしょうか』です。何から言えばいいか困る質問です。どうしようかしら。
とりあえず私が欲しいものを書きます。世界平和です。と言いたいところですが。さすがのサンタさんでも世界平和をプレゼントするのは無理です。だって世界は平和になりません。もっと現実的なものにします。
ゲームソフトぐらいの金額が相場でしょうか。市販のゲームはずっと買っていないので最近の値段が分かりません。昔と変わらないなら5000円ぐらいでしょうか。しかし5000円で欲しいものなんてパッと思いつきません。食べ物にでもしておきましょうか。
だったらホットサンドとホットチョコレートがいいです。そしてうちには煙突がないので届けに来なくていいです。サンタさんは私の家に来るはずだった時間にそのホットサンドとホットチョコレートを食べて一息ついてください。
煙突がない家には入れない
私が欲しいものはなかなか難しいので順を追って考えます。それでまずは『煙突がないけどプレゼントはもらえるのか?』を解決します。
サンタさんは煙突がない家には入ってこれません。窓を開けておいても無駄です。窓から入ると不法侵入です。煙突だから警察も見て見ぬふりをします。煙突から入るのはサンタさんしかいないからです。
窓から入るなら泥棒の可能性があります。警察が窓から入ろうとする赤いジジイを見つけたら『サンタに変装した泥棒がいます。応援を送ってください』と本部に無線が飛びます。
玄関からも入ってはいけません。玄関からサンタさんが入ってきたら親が普通に『キャー!』って言います。『ワシはサンタじゃ』と言っても信用できません。泥棒どころか変質者です。だってうちのサンタはお父さ……じゃなかったなんでもないです。一旦忘れてください。
トナカイを飼ってはいけない
警察に捕まってしまうと本来無視するはずだったトナカイの件も問い詰められます。鳥獣保護管理法によってシカをペットにすることは禁止されているからです。
さらにトナカイにソリを引かせています。動物虐待です。さらに空も飛んでいます。無許可で空を飛ぶと航空法違反です。サンタさんはもうジジイなので死ぬまで牢屋から出られないかもしれない。
それでもあなたはサンタさんにプレゼントを要求するつもりですか。あなたはひどい人だ。私が望む世界平和にあなたのような人は必要ありません。
それでもプレゼントが欲しい
まぁそう言うとは思っていましたよ。ホントにどうしようもないクズですね。しかしそんなあなたに朗報です。クリスマスプレゼントはサンタさん以外からももらうことが可能です。便利な世の中になりました。
それはいったい誰がくれるのか。それはあなたの性別と年齢に寄ります。もしあなたが5歳ならお父さ……じゃなかったなんでもないです。一旦忘れてください。5歳はもう寝る時間です。寝てください。
サンタクロースは存在するのか
さて。子供は寝ました。そしてここまで起きている人たちなら薄々感づいているかもしれません。問題は煙突ではないことに。本当の問題は『サンタクロースは存在するのか?』です。
もう答えを書いてしまいますが。サンタクロースは存在します。ただし『サンタクロースは存在するのか?』と考えている人が想像しているようなサンタクロースは存在しません。
サンタクロースという名前の人、または神様的な存在がいるわけじゃなくて、サンタクロースは役職です。部長みたいなもんです。
『部長って存在するの?』みたいな話です。その質問の妥当な回答は『何の部長?』となります。つまり『サンタクロースは存在するのか?』と言われたら『うちのサンタさんはお父さんよ』となります。
サンタクロースの起源
突然ですが。サンタクロースの起源を書きます。諸説ありますが一般的に有名なやつを書きます。元になったのは『ミラのニコラオス』です。キリスト教の司教様です。生誕270年ごろです。多分存在した人です。『聖ニコラウスの日』ってなんか聞いたことないですか?
このニコラウスさんが金貨を投げたら貧乏一家の靴下の中に入ったそうです。その金貨で貧乏一家が救われました。これが世界初のクリスマスプレゼントです。他にも功績がたくさんあるので詳しく知りたい人はネットで調べてください。
そしてオランダの神話に『シンタクラース』というジジイがいます。このジジイは多分存在しません。桃太郎みたいなものです。このシンタクラースが赤いジジイです。馬に乗っています。
この二人のジジイをトム・ブラウンが合体させてサンタクロースになりました。サンタクロースに就任すると赤い衣装を渡されてプレゼントを配る仕事を任されます。資格さえ習得すれば誰でもサンタクロースです。
桃太郎の起源
続きまして桃太郎の起源です。諸説ありますが一般的に有名なやつを書きます。吉備津彦命による温羅と呼ばれた鬼を退治した伝説です。
『温羅と呼ばれた鬼』は外国人です。温羅は日本人の名前っぽくないです。高句麗か百済か新羅かよくわからないその辺から日本に流れ着いてきた外国人です。外国の王子が戦争に負けて亡命してきた線が有力です。
それで腐っても王子だから日本での扱いも優遇されるわけですよ。岡山県の士族の家に保護されます。そして王の力を発揮します。凄い政治力です。そこの家が大きくなります。姫と結婚します。その付近で一番力を持った勢力になります。
でもそんなこと天皇陛下が許さないわけですよ。何天皇だろう。3世紀か4世紀ぐらい。でもそれはどうでもよくて。外国人が王様の国が強くなりすぎてちょっとマズイ気がしたんですよ。陛下は日本国を守ることをたくさん考えているのでそういうの気になっちゃうんですよ。分かってあげて。
そして難癖付けて王子の国を朝敵にします。討伐隊に任命されたのが吉備津彦命です。犬と猿と鳥の名前が付く豪族の家来がいます。
無事に討伐しましたが。実際は無実の罪です。あんまり真相を知られたくない話です。だから正義の話を作って広めました。俗にいう『殿様の悪だくみ』です。それが吉備津彦命による温羅と呼ばれた鬼を退治した伝説です。
天皇の起源
続きまして天皇の起源です。諸説ありますが、と言いたいところですが諸説はないです。天照大御神の五世孫の神武天皇が日本の初代の天皇です。大和国の王様と戦争して勝って日本を作りました。
そこから日本の王様はずっと天皇の家系です。革命も何も起きていません。誰も文句を言わずにずっと王様です。もう政権はないけどね。平安時代から武家が政治をするようになりました。明治時代に一瞬政権が戻りましたが太平洋戦争ですクソ負けして政治に口を出すのをやめました。
なんかね。当時『ゼロ戦』という戦闘機を日本が作ったんですけど、性能がメチャクチャ凄いらしいです。世界一です。ガンダムで言うとガンダムです。ガンダム一機で一年戦争がひっくり返りました。ゼロ戦の性能を知った天皇陛下が『勝てる!』と思って戦争を始めたらしいです。
でもそんなことはどうでもいいです。それで。天皇の仕事は政権を持つ責任者を任命するだけです。国民によって選ばれた人を任命します。選ぶことすらできません。
でも実際選んでいるのは国民ではなくて財閥です。三菱や住友です。でもそれは聞かなかったことにして。天皇は何もしないので誰も文句言いません。ぜいたくな暮らしもしません。イモは皮ごと食べます。
それで言い忘れましたが天照大御神は神様です。日本神話の最高神です。ギリシャ神話で言うところのゼウスです。北欧神話で言うとオーディーンです。天照大御神は多分存在しません。神武天皇も多分存在しません。
何代目かの天皇陛下のときに統治しやすいように後から神話を作って神格化をしたんじゃないでしょうか。
天皇陛下は日本人じゃない
ちなみに天皇陛下は日本人じゃないです。社長は社員じゃないのと同じです。雇用されているのが社員です。社長は誰からも雇用されていません。社訓を守る義務があるのは社員だけです。
だから天皇陛下は日本の法律を守らなくてもいいです。殺人をしても捕まりません。無罪です。でも多分SPに止められます。殺人をする動機もないです。やってもいいけどしないと思います。
天皇陛下は日本人じゃないので基本的人権がありません。職業選択の自由はありません。結婚の自由も宗教の自由も言論の自由もありません。生まれて死ぬまで決まったことしかできません。
ホントは何でもできるけど常に監視されていて何もできません。アニメで言うと涼宮ハルヒです。何の権利も持たない皇族を作ることで日本の平和が保たれています。誰も文句を言わないので革命が起きません。
要は『生贄』です。日本には生贄の風習がまだ残っているのです。『かわいそう』と思ってはいけません。かわいそうでも何も出来ないでしょ。見て見ぬふりをしてください。力のない正義感は邪魔なだけです。
天皇が廃止されるとめんどくさいことがたくさん起こります。これでいいのです。『ありがたい』と思ってください。せめて年に一回皇居に向かってお辞儀をしてください。
生贄の呪い
そもそも生贄の風習を始めたのは天皇陛下です。昔は天皇陛下が亡くなると大きなお墓を作って一緒に生きている人間を埋めていました。頭がおかしいです。
途中から代わりにハニワを埋めることにしました。まともな天皇もいたようです。革命が起きる前に中止になってよかった。よくない風習に気づくヤツが定期的に湧いてくるのも皇族が長く続いた理由の一つです。
しかし犯した罪は消えません。そこから生贄の呪いに苦しめられることになりました。その後の皇族はお飾りの王様として人権を奪われ軟禁生活を強いられる日本平和のための生贄です。
プレゼントが欲しい
さて。冗談はこれくらいにしておきましょう。だって不敬だからね。逮捕される前に冗談と言っておきたいところ。そもそもサンタさんの話をしていたはずなのに。なぜこうなってしまったのでしょうか。
私はただプレゼントが欲しかっただけ。犬や猿やキジだってキビ団子を貰っているのに。煙突がないゆえに私はプレゼントがもらえない。こんな悲しいことはないです。
と思った方もいらっしゃることでしょう。だったらもらってやりましょうよ。そのプレゼントってやつをさ。あきらめてはいけない。あなたはここで終わっていい人間ではありません。
人から物をもらう人
この世には『なぜか人からよくものを貰う人』という人がいます。そのメカニズムが解明出来たらプレゼントがもらえるようになるかもしれません。やってみましょう。
それで問題は『なぜか人からよくものを貰う人ってどういう人?』となります。もう答えを書いてしまいますが『人に好かれる人』です。要はいいやつです。だからいいやつになるといいです。
好意のお返し
多分ね。人からものを貰った時って先にこっちか親切なことをしています。気づかないうちに優しい言葉をかけています。そのお礼にモノを貰っています。
実は世の中。なんでもお返しが来ます。キビ団子を渡すと鬼退治についてきてくれます。生贄にすると生贄にされます。
だから普段から周りのみんなに親切にしてください。それで煙突がなくてもクリスマスプレゼントがもらえます。解決しました。
先にプレゼントを渡す
一概には言えませんが。基本的にお返しは色を付けて返すのが相場です。お金を借りたら利子を付けて返したりします。
なので『先にあげた人が一番儲かる説』というのもあります。『来店しただけでヤクルト一本プレゼント!』とかやると客が増えて売り上げが増えたりします。
ただし借りパクの人もいるので対象を間違えると損をします。割と危険な賭けですがやってみる価値はあります。
つまり煙突がない人は『サンタさんにプレゼントを渡す側』をやってみてください。それがまわりまわっていつか大きなプレゼントを呼ぶことになるでしょう。
ということで流れを解説します。まず煙突がない家にはサンタさんは入れません。家に到着した後に家の周りをウロウロして途方にくれます。そこでホットチョコレートとホットサンドを渡します。サンタさんにクリスマスプレゼントです。これを食べてお仕事頑張ってください。
そしてうちにはホットサンドメーカーがありません。今の状態ではホットサンドが作れません。なので私が欲しいプレゼントは『ホットサンドメーカー』です。2000円もしません。現実的な要求だと思います。ようやくたどり着きました。これが『順を追って考える』ということです。終わり。
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