【フリーゲームコラム 第4回】一番ボロクソに酷評されそうなゲームの特徴を書きます

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 前回、酷評に困っているフリーゲームのクリエーターさんたちを慰めるコラムを書きました。それでもうちょっと書きたいことがあるのでやっぱり続きます。ちょっとまだメンタルが弱い作者さんたちが心配です。困っている人を放っておけない性格です。

 俗に言う『乗り掛かった舟』というやつです。助ける材料があるなら全部放出しないとね。一つの理論を全員が納得するとは限らないのです。あらゆる視点で全方位攻略します。一言言って終わりではない。これが責任感のある立派な大人の行動です。

 ということで今回は『ボロクソに酷評されそうなフリーゲームの特徴』を書きます。このポイントを抑えてゲームを作ればもう酷評されません。そりゃすげーわ。早く知りたい。

一番酷評されそうなゲームの特徴

 それで。一番酷評されそうなゲームの特徴ですが。それはズバリ『コメディー要素アリのホラーゲーム』です。クソゲーとかバカゲーとか平気で言われます。なぜならホラーゲームにコメディーを求めていないから。

 でもそれは今回やりません。次回やろうかな。今回は違うことを書きます。じゃあ最初から書くなよみたいな。一回スカすスタイルです。この技一本だけで私はここまで来ました。これしか出来ません。でも結構ウケます。みんなマネしてもいいのよ。

 それで。今回のテーマはズバリ『面白そうで面白くないゲーム』です。これが一番酷評されます。

面白そうで面白くないゲーム

 まず『面白そうなゲーム』ですが。例えばRPGだったら、キャラがいっぱいいて、スキルとか陣形が豊富で、アイテム収集もあって、裏ボスが強い、笑いも感動もアリ、エフェクトも凄い。面白そう。

 ホラーゲームだったら、謎解き探索アクション要素アリ、衝撃のラスト、笑いも感動もアリ、ミニゲームのオマケ要素もアリ、絵も可愛いし怖い、メニューもオシャレ。面白そう。

 まぁ簡単に言うと『詰め込んだゲーム』です。いろんな要素があって贅沢な一品です。システム面もしっかり作りこんでいる。それの『やってみたら面白くなかった』というゲームはボロクソの酷評をされる可能性があります。

面白そうなゲームはダウンロード数が多い

 ゲームってやってみないと面白いかどうか分からないじゃないですか。そして面白くないゲームってやりたくないじゃないですか。だからみんな面白そうなゲームをやるわけですよ。

 私もサムネに可愛いイラストが描いてあったら速攻でクリックします。なぜなら『絵が上手』っていろんな才能がある人が多いから。漫画家って絵が上手で話も面白いじゃないですか。手塚治虫は医学部出身です。レオナルド・ダ・ヴィンチも科学の業績凄いです。

 野球で言うとピッチャーです。高校野球は大体エースは4番バッターです。ホントに? 野球詳しくないですごめんなさい。

 だから自作の絵が上手なだけでそのゲームは面白そうです。それで謎解き探索アクション要素アリの贅沢なゲームを作っているのならやはり天才じゃないですか。

 でも実際は絵が上手なだけで面白くないゲームもあります。デスノートの作画の小畑先生なんかは絵だけ上手な人です。自分でストーリーを作っていた時期はずっとボツでした。

 それは置いておいて。要は『面白そうなゲームはダウンロード数が多い』です。だって私は毎日ふりーむからゲームをダウンロードしていますけどダウンロードしないゲームの方が圧倒的に多いです。面白そうなゲームしかダウンロードしていません。みんなもそうだと思います。見た目だけでダウンロード数の差は半端ないと思います。

 ちなみに私の自作ゲームはオリジナルのイラストがないので面白くなさそうです。自分でもダウンロードするか分かりません。だからダウンロード数は少ないです。一番多いのが半年で600です。『絵に惹かれてプレイしました!』みたいなゲームは速攻で1000超えます。私も絵に惹かれてダウンロードする人の中の一人です。

面白くないゲームにレビューはしない

 それで。面白そうなゲームをダウンロードしました。でも面白くありませんでした。そしたら途中でやめます。最後まで遊びません。だからレビューもしません。面白くないゲームを最後までやってレビューする人はいません。

 と言いたいところですが。そのゲームにレビューをする人が存在します。

何をやっても面白いと思う人がレビューする

 例えば『フリーゲームを初めてやった人』です。こんな人は何をやっても面白いって言います。面白くないゲームをやっても『こんなに面白いゲーム初めてやりました!』ってレビューします。ホントに初めてやったんでホントです。そのうち面白くないことに気づきます。

 私もファミコンのスーパーマリオを初めてやった時に『こんな面白いものがこの世にあったとは・・・』という衝撃でした。でも今の私にはファミコンのスーパーマリオは『懐かしくて面白い』ぐらいの感想しかないです。むしろどっちかと言うと面白くないです。スーパーファミコンのマリオならまだ面白いと思うけど。

面白そうで面白くないゲームは最初に絶賛のレビューが付く

 それで。ある程度ゲームをやっている人は面白くないゲームは途中でやめますが、何をやっても面白いと思う人が最後までやってレビューをします。そもそも『詰め込んだゲーム』なのでそこそこ面白いです。たくさんゲームをやっている人にとっては拍子抜けなだけです。

 『こんなに面白いゲーム初めてやりました!』というレビューをします。『主人公が実は黒幕だった』みたいなことをやるだけで『ラストがまさかの展開でした!』って言われます。そんなの『犯人はヤス』で1983年にすでにやっとる。

 でも昔の名作フリーゲームをやっている人はそう簡単に驚かないです。まず魔女の家をやったほうがいいと思います。ちなみに私が最高得点をつけるフリーゲームは『鬼子母神の夢』です。衝撃のラストで泣きました。

 とにかく。ある程度ゲームをやっている人は簡単に絶賛レビューはしません。かなり面白いゲームでも悪い箇所をガンガン指摘してきます。つまり絶賛レビューをしている時点であんまりゲームをやっていない人です。魔女の家とかIbとからせんの宿とか一通りやればさっき絶賛レビューを書いたホラーゲームのつまんなさが分かります。

 なので面白そうで面白くないゲームはたくさんダウンロードされるので、様々な人達が遊ぶわけなので、最初は絶賛のレビューが付きます。悪い箇所をガンガン指摘してくる猛者たちは途中でゲームをやめています。最初はしばらく絶賛レビューのみで酷評はつきません。

絶賛のレビューがついていたら面白そうだから最後までやる

 それで。『こんなに面白いゲーム初めてやりました!』というレビューがあったら超面白そうじゃないですか。ちょっとやってみて面白くなかったとしても最後までやってみたいです。

 『ラストがまさかの展開でした!』というレビューがあったら最後までやらないと分かりません。だから面白くなくても途中でやめずに最後までやる人が出てきます。

 そして最後までやった結果。全然面白くないです。何回も見たことがある展開で今更衝撃もないラストでした。

事実をみんなに教えたい

 本来面白くないゲームは最後までやりませんが、諸事情により最後までやってしまいました。その騙された人たちの中に『せっかくだからレビューしよう』と言う人が現れます。それがボロクソの酷評となります。そいつが正直な感想で悪いところを列挙します。

 だってこのまま放っておくと自分と同じく騙される人が現れるよ。だってオレはだいぶ時間を無駄にしたよ。ちょっと腹も立ってる。こんな絶賛されるようなゲームじゃないことをみんなに教えてあげないと。正義感が強い。優しいです。

 それで。ある程度ゲームをやっていて価値のあるレビューを書く人は、かなり面白いゲームでもそこそこの酷評をします。そして今回は面白くないゲームをやってレビューするわけなので、それはそれはボロクソ言われます。

 これが一番ボロクソの酷評が発生するメカニズムです。面白くなさそうなゲームにはそもそもレビューが付きません。面白そうで面白くないゲームは絶賛レビューの後にボロクソ言われます。面白そうで面白いゲームは最初から良いところと悪いところを両方書かれます。

みんなが絶賛してるのに突然ボロクソ言われた

 しかしながら。水面下でこんなことが起きているなんて作者は知りません。作者の目に映るのは、みんなが絶賛して面白いはずの私のゲームに突然の酷評です。まさかこの世にこんなひどいヤツがいるなんて。

 ここで2つに分かれます。真実を追求するのが優秀な人。突然の酷評が的を得ているので自分のゲームが本当は面白くないことに気づきます。次はもっと面白いゲームを作って見せる。

 無能は自分の都合のいい方に考えます。コイツは人の悪いところだけ探そうとしている嫌な奴だ。人に嫌な思いをさせて面白がってるやつだ。だってみんなは絶賛してるもん。コイツがただ悪いヤツなだけだ。

 無理やり悪い箇所だけあら探ししただけだ。良い箇所はわざと書かなかった。だから私のゲームは面白い。無能だからこのまま面白くないゲームを作り続けるんでしょうねきっと。

 衝撃の結末です。真実を知ると善悪が逆転しました。嫌な事件でしたね。

 という私の創作ミステリーです。読み手に不快な思いをさせる恐れがあるフィクションです。真に受けちゃダメよ。終わり。

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