【勝手に架空の悩み相談 第8回】戦国時代の農民ですが飢饉で食べ物がありません。助けてください

悩み相談
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 今回ご相談いただいた架空の質問は『戦国時代の農民ですが飢饉で食べ物がありません』です。それは困ったね。タイムスリップかな。私も困りました。

 だって戦国時代の農民が私に悩み相談をするわけないじゃないですか。どうやって通信しているのですか。未来と通信なんて未来でも出来ませんよ。

 と言いたいところですが。実はできます。未来に向けて通信するだけなら簡単に出来ます。

未来に向けて一方的に通信

 『みらいのあなたへ』と手紙を書いて保存しておけばいいです。500年後に発見した人に一方的な通信が出来ます。俗にいう『タイムカプセル』です。

 もっというと未来へタイムスリップする方法はあります。でもおそらく人間は耐えられません。忘れていいです。とりあえずタイムカプセルだったら耐えられます。

 戦国時代のタイムカプセルが私の時代にたどり着く可能性は無きにしも非ず。つまり今回の質問は割と現実的な質問です。

私の耳に届く可能性

 というわけで。『戦国時代の農民ですが飢饉で食べ物がありません』という悩みが私の時代にたどり着く可能性はあります。次は『私の耳に届く可能性』です。

 これも実は簡単です。なぜなら現在社会にはインターネットがあるからです。保存状態がいい戦国時代のタイムカプセルが発見されたらそんなもんニュースになるでしょ。誰か拾ったら速攻でSNSに投稿されます。

 私だって現代人の端くれです。インターネットのニュースは毎日観ています。厳密に言うと自分からニュースは観に行きません。ニュース面白くないです。

 でもネットを開けばいたるところにニュースが書いてあります。みんなニュースの話をします。だから自分からニュースを観に行かなくても耳に入ります。

 よって『戦国時代の農民ですが飢饉で食べ物がありません』という悩みが『私の時代』にたどり着きさえすれば私の耳には入ります。耳に入ったのなら私に質問されたも同然です。答えます。

タイムスリップの可能性

 その前に。タイムカプセルじゃなくて『戦国時代の農民が現代にタイムスリップしてきた』という可能性も無きにしも非ず。なぜなら未来への時間移動は可能だから。さっき忘れていいと書きましたがやっぱり思い出しました。

 だから考えます。なぜなら『すべての可能性を場合分けして考えるのが論理』だからです。考慮していない箇所が一点でもあったら数学者失格です。

 『x=0の場合』を書かないと証明問題は減点です。x=0の場合でも同じ結果になるとしてもアプローチが異なるなら場合分けして書かないと減点です。意味が分からない人は置いていきます。

論理とは『順序立て』と『場合分け』

 『論理的とは何か?』と人に聞くと大抵の人が『順番に筋道を立てて考える』みたいなことを言うと思います。それで合っています。そして順序だてて話が出来る人は結構います。

 しかしながら『場合分け』が出来る人は少ないです。大抵の人が決めつけヤバいです。一つの道しか考慮しません。一つの道を順序だてて説明できる人なら結構います。でも数学だったら減点です。

 例えば子供に『ゲームばっかりやっちゃダメ理論』があるじゃないですか。まぁ分かります。子供を放置するとゲームばっかりやるので多少は無理やり勉強をさせたほうがいいです。しかしながら『ゲームばっかりやっても立派な人間になれる道』がこの世にはあります。

 私の高校時代のクラスメートで一番成績がいいやつはメチャクチャゲーマーでした。有名タイトルは発売日に買います。休日はゲーセンです。

 そいつの家はあんまりお金持ちじゃなくて、両親とも遅くまで共働きで子供ほったらかしの家庭でした。

 大学に進学すると学費を払うのが大変だから行かないなら行かなくてもいいやって感じで育てたらゲームばっかりやって勉強もなぜか出来るようになりました。ちなみにゲーム代は自分でバイトして稼ぎました。お小遣いなんかないです。

 ちなみにこれはレアケースなので真似したらダメです。こう育てたら絶対こうなるわけではありません。高確率で子供がクズになります。

 ただし考慮しないと数学だったら減点です。『ゲームを規制して育てる方法』と『ゲームを規制しないで育てる方法』の両方で立派な人間に育つ道を順序立てて説明するのが立派な数学者です。

戦国時代の農民が現代にタイムスリップしてきた

 ということで。戦国時代の農民が現代にタイムスリップしてきたことにしましょう。ありえないけどね。でもそれは置いておいて。とにかく飢饉で食べ物がない農民が絶体絶命でいろいろやっていたら現代にたどり着きました。

 そして現代で悩み相談をしている私を見つけて相談しました。今ここです。では答えます。

 タイムスリップしてきたのだったらその時点で解決です。なぜならここは戦国時代じゃないから。食べ物だったらそこら中にあります。もう飢饉に困ることはありません。

 そして過去には戻れません。『戦国時代で食料の調達をする方法』を教えても戦国時代に戻って実践できません。あなたはこれからこの時代で生きていくことになります。

 つまり質問が変わりました。今回の質問は『戦国時代の農民ですが現代にタイムスリップしてきて食料がありません』となります。

 ちなみに『過去に戻る場合』は考えなくていいです。なぜなら不可能だからです。可能性0です。有名な話で言うと『未来から来た人間がいないから』です。未来で過去に戻る技術が完成するならすでにいてもおかしくないです。タイムスリップは未来に行くことしかできません。

戦国時代の農民ですが現代にタイムスリップしてきて食料がありません

 ドロボーしてください。スイカドロボーがいいです。スイカなら生でおいしく食べられる作物です。そして警察に捕まってください。なぜなら戸籍がないからです。戸籍がないと日本人の権利がないです。公的サービスが何も受けられません。

 戦国時代の農民には現代日本の居場所がないです。さっさと捕まって頭がおかしい人として施設に入ってください。そこで生きることが出来ます。

 食料も寝床も戦国時代よりマシです。おそらく今までの地獄に比べたら天国です。良い生活が待っています。解決しました。

 という結論を出すからあなたはダメなんですよ。だってスイカが日本に伝わったのは江戸時代です。戦国時代の農民がスイカドロボーなんてするのでしょうか。知らない食べ物です。

 畑にあるから食べ物と認識するでしょうが割ってみたら真っ赤だぜ。食うかな。『うおっ!』って言うと思う。

 それでもスイカを食べさせたい。スイカドロボーがおススメです。なぜならおいしいから。要は食料がなくてタイムスリップするぐらいお腹がすいている人においしいものを食べさせたいのです。セキュリティーがざるで簡単にできるおいしい食べ物のドロボーはスイカが一番です。

 だから私は何度も言います。『もしあなたが現代にタイムスリップしてきた農民だったら。ドロボーしてください。スイカドロボーがいいです』と。

戦国時代で食料を調達する

 ということで。現代編は解決です。続きまして。戦国時代編をやります。なぜならこの農民が本当に知りたかったことは『戦国時代で食料を調達する方法』だからです。

 それを教えたところで実践は出来ません。何も解決しません。それでも私は教えてあげたい。なぜならそれが一番の望みだから。できれば戦国時代で食料を調達したかったから。

 『一番望んでいること』と『一番やったほうがいいこと』の2つが言えてこそ真の悩み相談と言えるんじゃないでしょうか。だって知りたかったことを教えて上げたら喜ぶでしょ。人の喜ぶ顔が見たくてこの仕事をやっています。

 ということで。ここから先は精神衛生上の問題です。本当の問題はすでに解決しています。

土がゆ

 ということで最初はコレです。実際に存在したかどうかは怪しいですが江戸時代の飢饉の最終兵器が『土がゆ』です。土を煮て食べます。もしくは土を煮て浮かんできた灰汁を食べます。

 昔の中国で腹痛で死んだ人のおなかを解剖したら土が詰まっていたらしいです。つまり土を食べても消化されません。そして死にます。土は食べないほうがいいと思います。

戦争に行く

 土がゆは冗談です。ホントのやつ行きます。戦国時代なんだから戦争に行けばいいです。江戸時代は戦争がないから土がゆを食べるしかありませんが戦国時代ならやりようがあります。

 勝てば戦利品がもらえます。村から食料や牛や馬や女子供をさらってきていいです。殿様からお金ももらえます。活躍の度合いによっては召し抱えられます。今日から身分はサムライです。一発で生活が向上します。負けたら死にます。でも戦争に行かないと飢え死にします。

 戦国時代の一番下っ端の兵士は農民です。戦争が始まったら農村から募集します。食べ物がない農民が応募します。どっちに転んでも死ぬしかないし夢があるから頑張ります。

 これが俗にいう『農民は生かさず殺さず』です。食料が充実していたら誰も戦争に参加しません。戦争に行きたくなるギリギリの年貢を制定するのが立派な領主と言えるでしょう。

実はプロレスです

 戦国時代というのは応仁の乱から信長勝利確定ぐらいまでやっています。100年以上です。戦争自体はもっと前からやっています。中国4000年の戦争の歴史も日本に伝わっています。

 なので当時の殿様は過去から学び『戦争だからといって殺しまくるのも良くないね』という計算が出来ています。相手を全滅させて土地だけもらっても統治出来ません。畑があっても農民がいない。相手の兵士もほとんど農民です。なるだけ殺さずに勝ちたいです。土地だけじゃなくてその地の領民ごと欲しいです。

 略奪だけして帰るとしても、そのうちまた戦争するので次の戦利品を用意していて欲しいです。やはりなるだけ殺さずに勝ちたいです。

 なので戦国時代の戦争は割とプロレスです。前線ではたくさんの人が死にますが全体的にはほぼ生き残ります。主流は『1割戦闘不能で撤退』です。逃げるなら追いません。こちらは略奪して帰るのみ。なるだけたくさん生き残ってください。

 よって。戦争に参加したとしても生き延びる可能性は高いです。逃げまくっていればそのうち勝負がつきます。

観客もいます

 戦争がはじまると近くに住んでいる人たちが観に来ます。なぜならプロレスを観戦するのは面白いからです。死亡者が出ますが戦争しまくりの時代だから慣れています。現代ほどコンプライアンスは厳しくないです。単純にプロレス面白いです。

 現代でも格闘技や喧嘩を観るのは面白いじゃないですか。人が死にまくる戦争ゲームやホラーゲームは面白いじゃないですか。他人事なら戦争は面白いです。戦争の観戦は戦国時代の立派な娯楽です。

 それ以外の娯楽はセックスだけです。仕事が終わった農民は基本的にガールハントをします。暗くなると電気がないから明るいうちにさっさとすませて寝ます。

 つまり殺し合いと子づくりが娯楽でそれしかありません。死んでもすぐ生まれます。

 つまり食料がない農民は戦争に参加するのが最強です。勝てば食料が手に入るし、そんなに死ぬ確率は高くないし、みんなに娯楽を提供できます。オススメ。

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