【フリーゲームコラム 第11回】性格が悪い人にも面白い人はいます

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 さて。前回『面白い人になるために人間性を上げてみてはどうでしょうか?』という話をしました。今回はそれを覆そうと思います。一旦片方の理論で完結させてから逆転させるのがミステリーの醍醐味です。これがやりたくてコラムを書いています。

 それで今回のテーマは『別に人間性が低くても面白い作品は作れますよ』と言う話です。思い切って言いますが最悪のバッドエンドや鬼畜難易度アクションを作っている人は全員性格が悪い人です。でも需要はあります。そういうゲーム面白いです。

天才に性格が悪い人は結構います

 太宰治なんか有名なクズです。『人間失格』の主人公は自分がモデルです。例えばエピソードを一つ言うと、お金がないのに旅館に泊まって夜中に友達を置いて逃げました。後日友達が太宰治につっかかったら『ウケたろw?』って言って終わりです。

 野口英世は金遣いが荒い人です。留学するために金持ちと結婚して資金援助をしてもらいましたが、留学前に使ってしまいました。もう一回もらいに行ったようです。

 モーツァルトは借金地獄でした。子供の頃は天才でチヤホヤされていましたが、大人になったら仕事がなくなりました。本命の好きなあの子と結婚できずにお見合い結婚しました。そして『うんこの歌』とか作っていました。だいぶふてくされていたようです。

 アインシュタインはロリコンです。子連れの未亡人と結婚しましたが狙いは娘です。そして娘が大人になったときに離婚して娘と結婚します。

 だから別にクズでも天才は存在します。むしろ変人だからこそ人と違う変わったことをやりそうな期待感があります。『作者がクズだから作品も面白くないだろう』と言う考え方をしていたら名作を逃します。

マネしちゃダメです

 有名な話ですが『無能は天才のマネをしたいところだけマネする』という説があります。『じゃあオレもクズでいいんだ!』みたいな。ダメです。そこをマネしちゃダメです。

 モーツァルトは5歳で王宮でピアノ演奏会をするほどの天才です。マネしていいのはそういうところです。借金すれば天才になれるわけじゃありません。5歳でピアノが弾けるところをマネしてください。

 アインシュタインは小学生で大学物理を習得しています。そういうところをマネしてください。ロリコンをマネしたら犯罪です。

 要は『どれくらい努力したか?』とか『物事の考え方はどんな感じか?』などのその辺を調べてマネするのがいいでしょう。人間性がクズの部分はマネしちゃダメです。

天才のクズエピソード凄い

 それで。さっき書きましたが。天才のクズエピソードって面白いじゃないですか。彼らはただのクズじゃないです。自分の人生を作品に出来るクズっぷりです。

 それは『嫌いな人の悪口を言う』というレベルじゃありません。そういうのはただのザコです。面白くないヤーツです。というか嫌いな人の悪口を言うのは普通です。性格悪くないです。よく考えたら当たり前の行動でした。

 とにかく。天才のクズっぷりはマネができるクズさじゃないです。マネが出来るもんならやってもいいかもしれない。留学前に留学資金を使ってしまえるなら大物です。キミなら面白いゲームが作れる。

作品に罪はない

 それで『作者がクズだからどうせこの人が作るゲームは面白くない』という理論は間違いです。『ゲームが面白いかどうか?』は『ゲームが面白いかどうか?』で決まります。作者の性格は関係ありません。

 『犯罪者の子供も犯罪者だ!』みたいな暴論になっています。こういうふうに本人の能力に関係ないところで評価を決めることを『差別』と言います。差別するのが国の法律だったのは江戸時代までです。令和の日本では差別してはいけません。

 でも傾向はあります。可能性は若干高くなります。警戒するのはアリだと思います。犯罪者は子供をどんな育て方しているか分かりません。でも決めつけないで。子供は親が望んだとおりに育たないほうが多いです。

 要は『ゲームが面白かったら面白い』がポイントとなります。ゲームの評価は関係なく『作者がクズだからみんなでこの作者のゲームは面白くないって言おうぜ!』というのがよくないです。言うなら『作者がクズ』だけにしておきましょう。子供のことは言わないで。

性格が悪いとは

 続きまして。『性格が悪いとはどういうことなのさ?』の説明をします。説明する理由はなんとなく説明したくなったからです。

 それで『性格が悪い人』というのは『人が嫌な目に会っているのを見るのが楽しい人』のことです。『他人の不幸でメシが美味い』のが性格悪い人です。『自分が嫌な目に会ったから仕返しでヒドイ事をする』のは普通の性格です。

 例えば『長いオープニングの後、最初のセーブポイントでセーブすると死ぬトラップ』とか性格悪いです。

 『新しいお店で武器を買ったら次のダンジョンに入ってすぐの宝箱でもっと強い武器が手に入る』とか性格悪いです。

 『めんどうくさいだけの謎を解いたら出てきた宝箱に「ハズレ」って書いてある』とか性格悪いです。

 こういうのは狙ってプレイヤーを嫌な目に会わせようとしています。『難しい謎解きがやっと解けた!嬉しい!』ではないです。解けたら舌打ちが出る謎解きです。性格悪いです。

 こういう性格が悪いゲームは賛否両論になりますが結構な人数に需要があります。そしてこういうのは性根が腐っていないと作れません。だから性格が悪い人が作るゲームもそれはそれで面白いです。

 だから私は性格が悪い人も嫌いじゃないです。会話はしたくありませんが作品はチェックします。『自分が嫌な目に会ったから仕返しでヒドイ事をする』のは性格が悪いんじゃなくてただのザコなのでノーチェックです。ザコが作るゲームに興味ないです。

オレ性格悪いから

 そういえば。自分で自分の事を『オレ性格悪いから』って言う人がたまにいます。

 つい先日、もう名前忘れたユーチューバーが生放送で言っていましたが。なんか悪口ばっかり言う知り合いがいて『もういい加減やめて!』と言ったら『オレ性格悪いから』と言われたらしいです。オチはない。エピソードトークはオチまで考えて言った方がいいと思います。嘘でもいいから。

 それで。この人はおそらく性格が悪い人じゃないです。ただの面白くない人だと思います。そもそもはウケると思って毒舌ジョークを言っています。『コイツむかつくwww』と言われて盛り上がるのを狙っています。ウケると思って悪口を言っています。そしてスベリました。面白くない人です。

 そして言い訳で『オレ性格悪いから』と言ってるんじゃないでしょうか。調子に乗り過ぎたことに気付いたけど『ごめんなさい』が言えなかったんだと思います。そして『面白くない人』と『性格が悪い人』だったら『性格が悪い人』のほうがマシだからそっちに持って行こうとしています。

 そして彼は今後もその行動をやめる気が無いです。『オレはこういう人間だ。そっちが我慢しろ』の方向に持って行こうとしています。ウケていないのに今後も続ける気でいます。こんなの典型的な面白くないやつです。

 『自分が面白いものが面白い』と思っている人がこの世で一番面白くないやつです。そりゃ自分が面白いものは自分は面白いでしょうが、それを言い出したらこの世界の全員が自分の事を面白いと思っているので全人類もれなく面白い人になります。

 でも違います。この世界は面白くない人の方が多いです。それが現実です。『面白い』を決めるのは『他人の評価』のほうが重視されます。自分の評価はただの一票です。

性格が悪い人は言い訳しない

 それで。本物の性格悪いやつは言い訳なんかしないです。だってそもそもの目的が違います。性格が悪い人は最初から『もういい加減やめて!』という言葉が聞きたくて意地悪をやっていました。ついに努力が実った瞬間です。今メチャクチャ面白いです。

 ここから追い打ちをかけるのもアリです。まだ楽しめる。言い訳する場面じゃない。太宰治だって『ウケたろw?』って言って終わりだったじゃないですか。性格が悪い人に後ろめたい気持ちはないです。それくらい狂っているから面白い発想が出来ます。

 だから結論を言うと。自分で『自分は性格悪い』という言い訳をする人はただの面白くないやつです。なので一緒にいても楽しいことはないです。関わらないほうが無難です。

 という話をそのユーチューバーにしてあげたかったんだけどこんな長い文章をコメントに書けません。ここに書いておいたのでいつか見に来てください。終わり。

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