【紳士の日本史 第5回】 旧石器時代 就活で持ち駒全滅しました

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 さて。約80万年前。原人が獲物を求めて世界遠征を始めたところまで行きました。当時のナウな原人は石器を使うのがクールなやり方です。それが俗に言う『旧石器時代』です。

 それで旧石器と言われたら『新石器もあるの?』となります。当然の疑問です。もちろんあります。違いはデザインです。

旧石器と新石器の違い

 旧石器は粗く前衛的なデザインでワイルドな男らしさを演出してます。具体的に言うと『打製石器』です。石と石でカンカンやって尖らせます。ハンドナイフや棒にくくり付けた槍や斧を作っていました。

 新石器はスマートで曲線的で洗練された匠の技です。具体的に言うと『磨製石器』です。石と石でシュッシュッとやって感性の赴くままに創作します。切れ味抜群。これで攻撃力が+3しました。

 さらにすりこぎとか穀物の実をとるやつとか作ります。つまり農耕です。新石器時代に行けば農耕が始まります。

旧人登場

 ということでいろんな過程をすっ飛ばして人間登場です。もうちまちまやってらんね。3万年前辺りだと言われております。ホモ・サピエンスの登場です。俗に言う『新人』です。

 ここまで来たら現代人です。我々と同じ知能です。そりゃ新石器ぐらい作りますよ。そのうち毒ガスとか原爆とかも作るようになります。

 でも実は『原人→旧人→新人』ともう一つ間があります。だから新人はまだです。先に旧人です。新人は次回かな。

先に求人

 要は就職と一緒です。『求人』に応募して内定をとったら『新人』です。つまり『無職→求人→新人』です。順番大事。

 つまり人間になるためには内定が必要です。内定を取って社会人になって初めて人間と呼べるのです。

まとめると『仕事をしてない状態が原人。就職活動中が旧人。社会人が新人』となります。

旧人の職探し

 ということで。社会人になる前に求人が登場しました。約40万年前です。有名なのが『ネアンデルタール人』です。なにやら悩んでる感じがする名前です。要は内定が取れなくて悩んでいます。

 忘れている方もいらっしゃるかと思われますので。おさらいしておきますと。この時代って氷河期です。海が干上がって陸が広いです。

 つまり就職氷河期です。ネアンデルタール人は就職氷河期で悩んでいるタール人でした。

志望企業全滅

 その日もネアンデルタール人は面接会場へ行きました。実はこれが最後です。履歴書を100社送って面接に取り付けたのが10社で、すでに9社落ちています。ここで受からないと新人になれません。

 「早く新人になって新石器で農耕がしたい。カーちゃんに楽をさせてあげたい」

 意気込んで住処の洞穴を出たところ。火山が噴火しました。ヨーロッパ地方過去20万年間で最悪とされている『フレグレイの大噴火』です。これで企業全滅。ネアンデルタール人は社会人になることなく求人のままその生涯を遂げたのでした。我々の祖先では無いとされています。

 遺体は埋葬され花が添えられました。旧人の時代には死者を弔う習慣があったようです。終わり。

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