【フリーゲームコラム 第14回】媚びた作品を作ることは重要です 

ゲーム作成
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 さて。引き続き面白いゲームの作り方の話をしていきます。とりあえずパッと思いつくことを書くと、暴言吐くと嫌われます。

 私の自作ゲームの中にプレイヤーに暴言を吐くゲームがありますが、実況を観るとやはり結構な方が怒っています。しかし作者は笑わせようと思っています。俗に言う毒舌ジョークです。

 でも素人の毒舌ジョークはスベって当然です。プロの芸人の毒舌ジョークがまかり通るのは言う方も受ける方もプロだからです。暴言のセンスがあるし傷ついた方も面白い怒り方が出来るからです。

 しかしフリーゲームクリエイターはプロじゃないです。フリーゲーム実況者もプロじゃないです。だから当たり前に怒るだけで終わります。作者の毒舌ジョークが面白くないし実況者の返しも面白くないです。

 だからあんまり調子に乗って暴言を吐かないほうがいいです。暴言は確かに言う方は面白いです。『嫌な思いをさせよう』じゃなくてウケると思って言っています。でもウケません。ごめんなさい。

 『ゲームだから許される』ということはありません。私は調査終了したのでもうプレイヤーをからかうのはやめます。まだ調査していない人は一度試してみてね。

一度試してみてね

 ちょっとまたイチローの話をします。イチローが昔『他人にやっても無駄だと言われた事に無駄だったことはなかった』と言っていました。どうやら人のアドバイスは全部真に受けちゃダメなようです。だから『一度試してみてね』と言われて何でもホイホイ試しちゃダメです。

 しかしそれはイチローが天才だからです。そりゃ凡人がやっても無駄な事でも天才がやれば出来ることもあるでしょう。勉強ができない子に『医者になれば給料高いよ』と言っても無駄でしょ。

 人には向いてることと向いてないことがあります。天才なら独自の手法でいいと思います。普通の人は普通の人向けのアドバイスを受けたほうがいいと思います。

 しかし無能ほど自分を天才と思いたがるもの。無能ほど人のアドバイスを聞きません。でも無能ほどアドバイスは聞いたほうがいいです。無能なら凡人用のアドバイスが当たり前に役に立ちます。

 逆に優秀な人は自分を無能だと思っているからアドバイスをホイホイ聞きます。そして優秀な人が凡人用のアドバイスを聞いても無駄です。優秀な人はその先の独自の路線を進んだほうがいいです。

 これが世の中のうまくいかないところです。どう転んでも裏目となります。いったいどうすりゃいいのさ。誰かアドバイスをください。

役に立たないアドバイスもあります

 役に立たないアドバイスも世の中にはあるので例をあげます。私はボウリングとビリヤードがヘタクソなんですけど。誰かと一緒にやると誰かが必ずアドバイスをくれます。

 『投げた後も手を真っすぐにしろ』とか『あそこに線があるからあの線を見て投げろ』とか。今までいろんなアドバイスを聞いて来ました。

 それがある日解決しました。自分で気づきました。誰からも教わっていません。私がボウリングがヘタクソな理由は『手に汗をかくこと』でした。ちょっと運動すると手に汗をかいてずっと濡れています。キュってなって穴から指がスルっと抜けません。タオルで拭いても無駄です。10秒後に濡れています。

 実は1ゲーム目はみんなと点数はあまり変わりません。2ゲーム目から急激にヘタクソになります。周りのみんなはコツをつかんで上手になっていきます。こんな悲しいことはないです。

 それを誰も気づかない。自分でも何年も気づきませんでした。言われるがままにアドバイス通りに投げて何も解決しません。解決方法は『手袋をする』でした。

『面白い』を決めるのは『世間の評価』です

 それで。アドバイスのことはどうでもいいです。好きにやればいいです。周りの評価を気にせずに好きにやるのがフリーゲームです。

 でも中には『評価されたい』と思っている変わり者もいるでしょう。才能がない普通の人は『自分が面白いのが一番』という考え方をしますが『みんなに評価されないと意味がない』という考え方をする大物もいるでしょう。

 そんなあなたに朗報です。みんなに評価される作品を作るのに一番手っ取り早いのは『媚びた作品を作ること』です。みんなが好きそうなやつを作ればいいです。探索ホラーゲームが一番人気だから探索ホラーゲームを作ればいいです。なぜなら『面白い』を決めるのは『世間』だから。

 この世のあらゆる作品は『作者は面白い』と思っています。だからこの世の全作品は誰かが面白いと思っている作品です。でも現実では面白くない作品がたくさんあります。なぜなら『面白い』を決めるのは『作者』じゃないから。『作者が面白い』は世間にとって価値がない一票です。

『個人の趣味』で終わらせるのは失礼な行為です

 『個人の趣味は気にしない』を言い出したらこの世のあらゆることが個人の趣味です。コンテストで優勝してもそんなの個人の趣味です。コンテストに投票した全員が個人の趣味で投票しています。個人の趣味の集合の投票結果に価値はないです。

 『個人の趣味は無効票』を採用するとコンテストに価値がなくなってしまいます。『自分のゲームのほうが自分は面白いと思うから優勝に意味がない』となります。負け犬が強がりを言っています。

 だから『個人の趣味』って簡単に言わないで。そんなの優勝者に失礼です。優勝したんだから賞賛するべきです。これが例えば『普段ホラーゲームをやらない人の一票』だったら根本的に趣味が違う人の一票なので納得いかない気持ちも分かりますが。

別に作りたいものを作ってもいいです

 ということで。面白いゲームを作るためには世間に『面白い』と言わせる必要があります。でも『自分が面白ければいい』という考え方でも別にいいです。そこは自由だ。誰にも文句言わせない。

 『面白くないゲームを作るの禁止』というルールはないので作るのは勝手です。『面白くないゲーム作るな』と言う人はどうかしてます。ヤベーやつです。

 でも『正直な感想を言うの禁止』というルールもないので正直な感想を言われることは覚悟してください。世間に『面白くない』と言われても文句言いっこなしだぜ。面白くないゲームを公表しておいて『面白くないって言うな』と言う人はどうかしてます。ヤベーやつです。

 変な服を着て街を歩くと『変な服着てるやつがいるwww』ってバカにされて当然です。面白くないゲームを作って公開したら『面白くない』と言われて当然です。人様に見せられる代物じゃないのに世に出した方が悪いです。でも『人様に見せられる代物しか世に出してはいけません』というルールはないので出すのは自由です。

 これがもし『変な服』じゃなくて『ポコチン』を出していたら公然わいせつ罪となります。ルール違反です。人様に見せられる代物でもポコチンはダメです。これが世の中のうまくいかないところです。

 でも実際はそこは察して何も言わない人の方が多いです。変なヤツを見て思いっきりバカにする人はそうそういません。だからガンガン出していいです。でもバカにされてもルール違反じゃないです。まぁケンカはしてもいいと思います。個人同士でやってください。周りを巻き込まないで。

実況・レビュー禁止

 だから『私は好きな事だけやるけどバカにされたくない』という人は『実況・レビュー禁止』にすればいいと思います。そのルールを作っている作者さんは結構います。

 そして優秀だと思います。なぜなら『自分の作品は特別なルールを設けないと正直な感想を言われて傷つくレベルだ』と予測できているから。先を読んで回避しています。頭いいです。そして自分の評価が低いので優秀な可能性あります。

 本当は『作者が観て面白くないレビュー・実況だけ禁止』にしたいところです。だって褒められたいじゃないですか。でもそんなの横暴です。そこまで要求してはいけないことを分かっているところも偉いです。

 お互い妥協できて辻褄の合う着地点を見つけています。『実況・レビュー禁止』の作者さんのゲームは期待して良いと思います。頭が良い人が作ったゲームです。

 こういうふうに。禁止するならごっそり禁止してみんなと住む世界を分けてください。世界を分けてくれればあなたの趣味のゲーム制作を誰も邪魔しません。『作者が観て面白くないレビュー・実況だけ禁止』とかめんどくさい要望を出して他人の趣味のレビュー・実況を邪魔しないでね。

媚びた作品を作れるのは才能です

 それで人気クリエーターになるためには媚びた作品を作るのを当初の目的とするわけですが。『じゃあ作ろう!』と思って作れるもんじゃないです。これはこれでムズイです。

 『媚びればいい』というもんじゃないです。そんな簡単じゃない。世間で需要がある要素を入れつつ面白くないといけません。そしてもちろん自分も面白いです。『自分が好きなものだけ作る』を『世間に需要があって自分が好きなものを作る』に変更しただけです。ただ制約が増えただけ。かなり難しくなります。

 つまり。『媚びた作品を作っている人気クリエーター』って実は凄い才能を持っています。好きなものだけ作っている人よりはるか上にいます。

 『なんであんなどっかで見たことあるようなことしかやってないゲームが人気なんだ! オレのゲームの方が斬新なアイデア満載だろ!』と世の中に不満を持っている人もいるでしょう。

 その理由は『向こうの方が難しいことをやっているから』です。結局『面白くないと売れない』の根本の部分は変わりません。それプラス『世間の需要を満たす』という手間をかけています。完成度が高いです。人気のあるゲームの方が面白いのが事実です。

カップラーメンが一番売れている

 元ブルーハーツの甲本ヒロトさんが『一番売れてるラーメンが一番おいしいラーメンだとしたら、カップラーメンが一番おいしいラーメンになる』と言ってました。

 だからやっぱり人気のゲームが人気通りに面白いわけじゃないかもしれないね。だってカップラーメンよりインスタントラーメンの方が美味しいから。さらにお店で食べるともっと美味しいです。

 でも私が言いたいことはそういうことではありません。『人気のゲームを作っている人は実力があります』という話です。

 売れてるカップラーメンは美味しいです。一定基準の美味さがないと売れません。でももっと美味しいラーメンはあります。でも美味しいカップラーメンを作って一番売れているから開発者は優秀です。

 美味しいだけじゃなくて売れる要素を入れて成功しているので凄いです。その実力を否定してはいけません。カップラーメンよりまずいラーメン屋もあります。

媚びたゲームとは何ですか?

 それで人気クリエーターになるためには媚びた作品を作るのを当初の目的とするわけですが。『じゃあ媚びたゲームって具体的に何ですか?』となるわけですよ。

 その答えはズバリ『知りません』コレです。まぁ人気ゲームを真似すりゃいいです。人気のゲームをやって、それが自分の好みに合っていて、これならオレも出来そうだ、と思ったら真似すりゃいいです。知りません。

 とりあえず人気のジャンルを攻めてみてはどうでしょうか。ちなみに私は『探索ホラー』を攻めています。なぜなら『探索ホラー』が人気だから。ホントはホラーゲームはあまり好きじゃないです。ホラーを作る理由は世間に媚びてるだけです。

 一回ノベルゲームを作ってみたらダウンロード数が超少ないです。新作を作る毎にファンは増えて行っているはずなのにダウンロード数が激減しました。媚びないとこうなります。

 でも突然激減するのもなんかおかしいよね。さては裏で誰かがオレの評判を下げてやがるな。だって知名度は上がって行ってるのにおかしいじゃん。『遊んだけど面白くない』なら分かるけど『ダウンロードすらされてない』っておかしいじゃん。

 こういうことを考える人を世間では『メンヘラ』と言います。周りの人間は自分が思っているほど自分に注目していません。元々知名度が低いオレの評判を下げている人なんかいません。元々知名度が低いオレにそんな労力使う意味がないです。

エロカワイラスト導入

 それで。媚びたゲームの話に戻します。あと有効なのは『たくさんのエロカワイラストをスチルに使う』のはどうでしょうか。ハッキリ言ってエロカワ最強です。アニメもパチスロも売り上げの半分はエロカワイラスト効果です。

 インターネットが普及していない頃にパソコンの使い方を覚える一番の方法は『エロゲ―』をやることでした。昔のエロゲ―はインストール時の選択項目が大量にあって初心者は説明書を読み込まないといけませんでした。そしてエロが見られるまであきらめません。

 インターネットが普及してからは『無料エロ動画の収集』で勉強をします。昔のエロサイトは広告だらけで無料動画になかなかたどり着けませんでした。下手したらウィルスやブラクラを踏みます。でもどうにかすれば無料エロ動画にたどり着けます。そしてエロが見られるまであきらめません。

 こうやって昔の人はパソコンの使い方を覚えていきました。パソコンに詳しい人はエロ動画の収集をしたことがあるからです。だから女性より男性のほうがパソコンに詳しい傾向があります。パソコンに詳しい女性がいたらおそらくエロ動画収集をしています。

エロカワイラストは無料で依頼できます

 それで。クリエーター全員エロカワイラストが描けるわけじゃないじゃないですか。私も描けるなら描きたいけど描けません。ちなみに三次元の10代には興味ないけど二次元の若い娘は超好きです。あるあるだと思います。アレなんでだろうね。

 現実的じゃないからかな。中年が若い娘を追いかけてると気持ち悪いんで現実に戻されてしまう。無意識にストッパーがかかってるのかもしれない。二次元は何をしてもいいので欲望丸出し。

 でもそんなことはどうでもよくて。エロカワイラストが自分で描けない人はpixiv辺りで拾って来ればいいです。最近は見ていないので10年前の知識で申し訳ないのですが、昔はニコニコ動画のボーカロイド曲の動画のイラストはpixivで拾うのが定番でした。

 pixivでまだプロじゃないイラストレーターに依頼すれば無料で描いてくれる人がたくさんいます。売り物用ならお金を取りますが、フリーゲーム用なら無料で描いてくれます。向こうも宣伝になるので喜んでやります。なのでオリジナルのエロカワイラストは無料入手可能です。

 これが10年前の話です。私は2010年ぐらいにボカロPやってるんで。そのときの知識です。今でも同じなんじゃないの。知りません。

有料で依頼する人いない

 そういえば。最近小耳にはさんだ話ですが。プロのイラストレーターがいまして。10年ぐらいイラストレーターで生計を立てている人です。たぶんどっかの事務所に所属していまして、自分でもpixiv辺りに絵を描いて個人でイラストの仕事を募集しています。

 その人はtwitterのフォロワーが4桁います。ファローバックで増やしただけじゃありません。純粋なフォロワーが4桁います。みんなが知っているというレベルじゃないけど知名度4桁の人です。生放送もやったりしています。

 それで。10年個人でイラストの仕事を募集しているけど。一回も依頼が来たことはないんだってさ。ファンが4桁いても依頼する人はいません。

 今youtubeで人気の動画を観て回ってもほぼ無料素材しか使ってないです。そして仲良しで5人チームを作ると一人ぐらいそこそこ絵が上手な人がいるんですよね。お絵描きツールも高性能だし。

 有料でイラストの依頼を受けるのってそうとう厳しいです。だって無料で描いてくれる人がたくさんいるんだもん。

 上手いだけの絵ならお金を払う必要はないです。お金を払ってまで依頼する理由はそのイラストレーターの名前が欲しいからです。週刊少年ジャンプが200万部ぐらい発行しているので、200万人が知っているぐらいの知名度があれば有料でイラストの依頼も来るでしょうきっと。終わり。

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