パチスロの歴史をまとめてみる 【4号機編】

パチスロ
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1999年

イベント全盛期

 そういえば。いつから始まったのかよく分からなくて書くタイミングがありませんでしたが。ここらでちょっくら触れておこうと思います。

 昔のパチ屋には『イベント』がありました。『5が付く日はゴーゴーデー』です。『6が付く日は設定6の日』『朝一出目が7揃い台は高設定』『夜19時に設定公開』『店長入れ替え12時開店』

 そのイベント全盛期がこの時代です。何が凄いかって『信頼度が高い』です。『5が付く日はゴーゴーデー』だと『告知マシンはオール5』です。『6が付く日は設定6の日』だと開店時に設定6の札が一機種一台貼ってあります。

 優良店はそのレベルを毎日やっていました。それで1000人の行列が出来て朝から満席です。8時に並んでも座れません。

 優良店じゃなくてもガセイベントを毎日やっていました。『5が付く日はゴーゴーデー』と言ってみただけです。『朝一出目が7揃い台は50%で激熱設定』です。『高設定』とは言ってない。

 しかしながら。段々信頼度が下がっていきます。なぜならあとで分かる諸事情によりたくさん高設定が入れられなくなるからです。もうすぐオール5のシマなんか作れなくなります。

MAX-BET連打

 ここで突然の怪奇現象。スロッター達がMAX-BETを連打し始めました。昔は1BETボタンを連打していましたが。MAX-BETは連打しなくていいはずです。

 その機種の名は『アステカ』です。アステカを打つ若者がなぜかMAX-BETを連打しています。要は『怖い話』です。

 先に答えを言ってしまうと。アステカ帝国で生贄にされた人々の呪いです。どうせそんなことだろうと思った。ですが。もう一つ。よからぬ噂がありました。

 アステカにはボーナスの告知を行う『アステカルーレット』という演出があります。ルーレットが7で止まればボーナスです。

 それがキャンセルできません。10秒ぐらい回ってます。長いです。結構な頻度で演出が発生します。出目で絶対入っていないのにすぐ回ります。長い演出で普通にハズレます。

 そのルーレットが始まると周り人が注目します。絶対入ってないのにこっちを見ます。ウザいです。だからMAX-BETを連打します。『こんなの入ってないからこっちみんな!』とアピールします。

 という話です。信じるかどうかはあなた次第です。

アステカ

1999年3月 ECJ 4号機 B-CT

・簡単目押しのCT機で大ヒット
デカいの狙えたらほぼオッケー

・マニアックなリーチ目
だからルーレットで告知する予定だったけどみんなすぐ覚えちゃう。入ってないの丸わかり

・中に人が入ってる

ファンクラブ設立

 ここで突然のファンクラブ。パチスロのキャラクターにファンクラブができました。どうかしてます。こういうの日本人特有の発想です。

 あとヒドい攻略法もあります。アイドルは基本的に裏ではヒドいやつが多いということで。

温泉天国

1999年5月 テクノコーシン 4号機 A-500

・ナナちゃんファンクラブ
パネルのキャラクターのナナちゃんにファンクラブが出来た。めでたい

・払い出し2倍
子役が揃うと同時に清算ボタンを押すとクレジットが増えてメダルも払い出す。見つかると事務所に連れていかれる。

4THリール登場

 ここでまたパチスロに革命が起きました。どこまで進化するのやら。こうなってくるとそのうち自我を持ったパチスロの反乱が怖くなります。

 それで今回はなんと。パチスロのリールが4つになりました。自然増殖です。何にもしてないのに勝手に増えた。ちゃんと3つで作ったはずなのに。だってボタンは3つだよ。

 ということで。4thリール誕生です。演出用のリールです。勝手に動いて勝手に止まって子役をナビしたりボーナス告知したりします。そこそこ流行ります。

シーマスターX

1999年7月 山佐 4号機 A-400

・業界初4thリール
シーマスターの『シー』が『四』を意味する

・フグの名前はアンディー
アンディー・フグ全盛期

・逆押しで+2ゲームのガセ攻略
ホントは特に得しない
その結果変則押しブーム到来

変則押しブーム到来

 さて。業界初の4thリールが登場しました。その名も『シーマスター』。コレめっちゃ面白いので6号機でそのまま復活して欲しい。AT機にすんなよ。

 でもそんなことはどうでもいいです。それより攻略法が発覚です。逆押しするとチェリーがたくさん取れて1000円で+2ゲームの効果があります。

 というウソ攻略が雑誌に載って騙された若者が逆押しを始めました。するとどうでしょう。逆押しが意外と悪くない。成立フラグが分かりやすいです。ビッグ1確もあるし2確もある。

 ということで。逆押ししても得はしませんが新しい遊び方が増えました。予告音だけ逆押ししてみようかな。みたいな。怪我の功名です。

 まぁ変則押しをする人は前からいましたが。ちょっと人口が増えました。それから若者は新台が出たらすぐ予告音で中押しをするようになりました。メーカーさんは順押し前提で作ってるんだからまずは順押ししなさい。

 余談で未来の話をしますが『5号機のゲッターマウスは中押しのせいで廃れた説』を私を信じています。マジですぐ中押しを流行らせようとするのやめて。6号機でゲッターマウスが出たら順押ししてよ。

複合役登場

 ここでついに恐れていたことが現実となります。進化を続けていたパチスロが一線を越えたのです。進化の果てに自我を持ち。スロッターに反逆ののろしを上げました。これが俗に言う『世紀末』です。

 その終末のマシンの名は『ダイナマイト』。ボーナス成立で爆発します。打った人は死にます。

 でも今回言いたいのはそこじゃないです。死ぬとかどうでもいいです。それより禁止されていたはずの複合役が復活しました。禁止されてなかったのかも。知りません。たぶん規制緩和です。

 とにかく。複合役が復活しました。使い道はさらなる技術介入性です。ビタ押しで複合役を揃えて枚数アップを図ります。また難しくなった。そろそろ私も着いて行けない。

ダイナマイト

1999年6月 IGT 4号機 A-400

・5枚役を3ラインで複合15枚
2回ビタ押しが必要。一コマミスると10枚。2コマミスると5枚。ビッグ完全攻略で+70枚

・爆発
ボーナス成立後にランダムなタイミングで爆発する。打った人は死ぬ

・ババメ
予告音で中押ししてババメでウヒョー。だから中押しすんな。順押しで爆発させろ。

左から押してください

 さて。若者がみんな変則押しをするようになりました。正直私は気に入らないです。ですがパチ屋の店員さんはもっと怒っていました。

 私がある日、中押しをしていたら『左から押してください』と言ってきました。『なんでですか?』と聞いてみましたが『左から押してください』の一点張りです。不思議なことが起きていますが実話です。

 とにかく。店員さんが怒っています。みなさんパチスロは左から押してください。

コア

1999年6月 岡崎産業 4号機 A-400

・中押しで複合役取得
中押しすると6枚役を複合で取得できる

1k40回転 BIG430枚 設定1で110%

・長生き
ネットに攻略法が公開されたのに一か月生きてた。歴代の攻略でやった人が一番多いと思う。

・成立後RT
ボーナス成立後はリプレイ確率がアップ

成立後RT

 ここで突然。4号機で禁止されたはずの『当倍返し』が空気を読めずに復活です。当倍返しとはボーナス成立後に子役確率をアップさせることで、なかなか7を揃えられない人が損をしないようにするための機能です。

 それが『リプレイは子役じゃない』という屁理屈によって復活しました。ボーナス成立後にリプレイ確率をアップさせれば問題ないです。

 これによりゲーム性も少し上がりました。リプレイが連続したら入ってるかもしれません。3連続すれば半分は入っています。

 そして先に未来の話をすると、この『成立後RT』が大活躍します。今後規制が入るアイデアの大半に成立後RTが絡んでいます。もしも過去に戻れるのならここで禁止しておきたかった。

ツインビッグ

 さて。パチスロ機の反乱が起こり。人類とパチスロ機による熾烈な生存戦争が行われている中。争いを止めようとツインビッグが登場します。

 ツインビッグとは獲得枚数の違う2種類のビッグが共存しているパチスロ機です。大量獲得機より高いボーナス確率で大量獲得できる瞬間が期待できます。逆パターンもアリ。波を荒くした中間のスペックです。

 つまり。我々は共存できる。戦争はやめなさい。そういった意図があります。これによってパチスロを打っても人は死ななくなりました。

セブンダラーズ

1999年10月 ネット 4号機
 Aタイプ ツインビッグ

・業界初ツインビッグ
スーパー550枚
ノーマル400枚
1/2で振り分け
A-400の確率で600枚取れたりする

・スーパー変換打法
ビタ押しで必ずスーパーに出来る。やっても設定1で100%超えない。店がベタピンにするだけで対策完了

シフト持ち越し

 さて。無事に人類とパチスロ機の和平が結ばれました。もう戦わなくてもいいのだよ。銃を置いて故郷に帰りなさい。恋人が君の帰りを待っている。

 そんな冗談はさておき。殺し合いはまだ続きます。次にパチスロ軍が持ち出した兵器は『ビッグ中のジャックインフラグ持越し機能』です。俗に言う『シフト持ち越し』です。

 フラグ持ち越しというのは。『成立したフラグを取りこぼしても消滅しないで揃えるまで残ってる』という機能です。4号機では『ボーナスフラグのみ持ち越してよい』という規定でした。

 それで『ビッグ中のジャックインはレギュラーボーナスだから持ち越してもいいだろ……』とメーカーさんが休戦中の会食時にボソッとつぶやきました。

 でもそれはさすがに倫理的に問題がある。人間であることを捨ててまで戦争に勝利して、果たしてそれは『人類の勝利』と呼べるのか。食堂がざわつきました。

 しかしながら。パチスロ機は人類ではない。メーカーさんは人間ではないのだ。なんの問題もナッシング。だから申請したところ認可が出ました。また規定の裏をかきました。

 それで。もうちょっと具体的に書きます。

 まず。ビッグは『子役ゲーム30回、もしくはジャックイン3回で終了』ですが。普通に消化すると子役ゲーム残り20回ぐらいで3回目のジャックインが来て終了です。

 それで。リプレイハズシを行うことでジャックインを遅らせまして、余裕を持って子役ゲーム残り10回ぐらいで3回目のジャックインを入れて終了する。のが一般的です。ハズしすぎるとパンクします。

 そこで。ジャックインを持ち越しすることにより、いつでもジャックインできる状態にして、子役ゲーム30回目にジャックインさせることにより、パンクせずに子役ゲームを全消化出来ます。

 ということでさらなる枚数アップを図りました。また機械割が上がります。

 長々説明しましたが。5号機世代の人は読んでも意味が分からないかもしれません。でも4号機世代の人は説明しなくても分かっています。どうすればよかったのでしょうか。これが俗に言う『シフト持ち越しの説明ジレンマ』です。

バンバン

1999年11月 大都技研 4号機
 A-500 シフト持ち越し

・業界初シフト持ち越し
ビッグ一回ほぼ500枚。あまりブレない。でもメイン子役の15枚役がビタ押しなので腕の差が出る

・大都技研がやっと売れた
ここまで無名

・6号機バンバンクロスに物申す
バンバンクロスは全部設定Cみたいにすればよかったと思う。1、5、C、C+にするとみんなCしか打たなくなるから。C1、C2、C5、C6でいいと思う。

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