パチスロの歴史をまとめます。今回は4号機までです。13年続いているので長いです。これで本が一冊かけちゃう。
■ はじめに ■
突然ですが。実はわたくし。パチスロが割と好きです。素直に面白いと思います。
しかしながら。いかんせん。最近あまり打っていません。なぜなら打ちたい台がホールにないから。4号機大量リーチ目世代の私はレア役で連続演出とやらがあんまり好きじゃありません。
2020年現在。リーチ目マシンもホールに少数ですが存在はします。ですが少数なので勝てません。稼働が悪くて設定に期待できません。パチスロは勝たないと面白くないもん。みんなで打って設定上げてよ。
でもそんなことはどうでもいいです。今回は『パチスロの歴史』についてお話しします。3号機までは前回書きました。次は4号機です。
パチスロの歴史をまとめてみる 【~3号機まで】
https://matome.naver.jp/odai/2159309280345215101
パチスロの歴史をまとめてみる 【5号機編】
https://matome.naver.jp/odai/2159431404629147201
パチスロの歴史をまとめてみる 【6号機編】
https://matome.naver.jp/odai/2159585687017099201
1992年 【4号機】
さて。3号機によってパチスロ人口は激減しました。スープラにちょろっと人がいる程度でシマは1日中ガラガラです。そしてスープラを打つ人はマニアです。ギャブンル中毒ではなくてゲーマーです。うちはゲーセンじゃねーんだよ。
もうパチスロは閉鎖してもいいかもしれない。パチンコだけで充分です。ゲーマー相手じゃ儲からない。もっとこう。闇金で金を借りるようなクズに来てもらわないと困る。
と思った店長さんもいらっしゃることでしょう。私も思いました。でもちょっと待って。4号機の新台出すから。次は凄いよ。大幅規定改正でゴロっと変わっとるからね。3号機で改悪し過ぎたことは正直反省しております。期待していいのよ。
ということで。4号機規定が発表されました。メーカーさん早く新台作って。シマが閉鎖しちゃう。
・リプレイ登場
さて。3号機で改悪し過ぎたことは反省しておりますが。まずギャンブル性は下げておかないとね。だってギャンブル性と面白さは関係ないし。ゲーム性で差を付ければいいだけ。
ということで。規定改正です。今回登場したのが『リプレイ』です。『たまに無駄な1ゲームを入れてください』という意味です。吸い込み速度を下げました。
そしてこの『リプレイ』が最強の子役です。まさかこの後あんなことが起こるなんてね。詳細は後程書きますが1号機も2号機も再現して合法裏モノを作っあーもうこれ以上言えない。
・集中パンク確率引き上げ
さてリプレイの登場でギャンブル性を下げましたが。まだちょっとスロッター達が心配です。あいつらほっとくとすぐ首を吊るからね。もう一声欲しいところ。
ということで。集中のパンク確率を上げました。やっぱボーナス一回で一撃何千枚も出るのはよくないよ。4号機では最高1/160ぐらいになりました。
もう1000枚出すのも厳しいです。集中が100枚も出ずに終わることもざらです。今後集中は廃れていきます。まぁそのうちATが出るかあーもうこれ以上言えない。
・発売機種数制限の解除
さて。無事にギャンブル性を下げました。再びスロッターに平和が訪れたのです。
それはさておき。ちょっと思ったんだけどさ。パチスロ一台作るたびに規制の見直しをするのってめんどくさくないですか。楽して稼ぐのがパチスロのコンセプトのはずです。俺の仕事多すぎ。
ということで。4号機からは何台作ってもいいことにします。一台ずついちいち申請してこないでください。まとめるの嫌です。もう4号機で終わりにしたい。5号機とか6号機とかやりませんから。
という意図があったのかどうかは知りませんが。機種数制限が排除されました。これからは4台目が4号機ではありません。10台目も20台目も4号機です。
あと。厳密に言うと今までの機種制限は1号機につきメーカー2台まででした。
・重複フラグ禁止
ちょっと調べてみて分からなかったのですが。おそらく。このタイミングで。重複フラグが禁止されています。
要は『チェリーとボーナスの同時当選』です。『スイカの50%でビッグ』です。こういうの禁止です。単独ボーナスしかやっちゃダメです。
3号機ではチェリー付きのリーチ目がよく出るメインリーチ目だったりしたので、重複当選していたと思います。4号機からはチェリー付きのリーチ目が出たら絶対成立ゲームではありません。
・同時入賞禁止
ちょっと調べてみて分からなかったのですが。おそらく。このタイミングで。同時入賞が禁止されています。
要は『4枚チェリーと8枚ベルが同時に揃って12枚の払い出し』みたいなやつです。ベルが成立していても同時にチェリーが揃いそうな個所を押してしまうと制御でかわされます。取りこぼして丸損です。
3号機では子役が複合で揃っていた記憶があります。ちょっとしか打ったことないけど割と自信アリ。
・等倍返し禁止
ちょっと調べてみて分からなかったのですが。おそらく。このタイミングで。等倍返しが禁止されています。というか間違いないです。3号機に等倍返しは絶対あった。
これによって。成立後のボーナスを迅速に揃えることが重要になってきます。成立後に回したメダルは丸損です。リーチ目を覚えることも攻略の一つとなりました。
『成立後は一枚掛けで揃える』ということも始まりました。成立後のボーナス無抽選ゾーンを律義に3枚なんて入れたくありません。
・フラグの告知機能
さて。4号機の規定が通達されました。しかしながら。これを聞いて黙っているメーカーさんではありません。俺の怒りが有頂天です。
今のところつまんなくなっただけじゃん。ただでさえ客が飛んでいる状況だというのに。パチ屋のパチスロ閉鎖が目の前まで来とるっつーの。これじゃ客より先に俺が首吊っちゃうよ。なんつってな。フフフw
ということで。規制緩和の最初の一手はズバリ『フラグの告知機能』です。リーチ目もいいけどさ。もっと分かりやすくボーナス察知できるとかどうよ。
例えばさ。ボーナスが成立するとランプをペカらせたりしたら面白くね。リーチ目が分からない人でも安心して打てるしさ。新規参入者が増えるかもしれない。20年後にはパチスロのシマの半分はペカる台になってる気がする。
だったら申請しないとね。行動力だけが今の私の武器なのです。そしたら認可が降りました。
・リールフラッシュ
さて。告知機能が無事に認可を受けました。さっそくペカらせたい。早くボーナス引かないかな。もうリールなんて見てらんないよ。告知ランプを凝視する日々が始まります。
これってホントにパチスロなんでしょうか。こうなったらリールなんていらないじゃん。
と思ったかどうかは分かりませんが。毎回リールとランプを交互に見るのは大変です。そこで発明されたのが『リールフラッシュ』です。
ボーナス成立ゲームの第三停止でリールに一瞬光が走ります。『うおっへあっ!』と思って告知ランプに目をやるとひっそり光ってる。これならリールだけ見ていられます。
と思ったかどうかは分かりませんが。とにかく。リールフラッシュが登場しました。最初はボーナス告知でしたがそのうち凄いことになります。
・オートリセット
さて。告知機能が無事に認可を受けました。これで離れた客も戻ってきて新規客も増えることでしょう。だってゲーム性が広がって面白くなったからね。
んなわけない。客が望んでいるのはギャンブル性です。ボーナスが告知されたからって何が面白いんだ。そもそもパチスロはリーチ目だろうが。逆につまんなくなっとる。
ということでギャンブル性を上げる必要があります。どうにかして規定の裏をかかなければ。
でもそんなこと出来ないのでとりあえず『オートリセット』を付けようと思います。
まず。パチスロ機はビッグ終了で打ち止めとなります。でもまだ閉店時間まで12時間40分ある。打ち足りない人もいるでしょう。だから店員さんを呼んでリセットをかけてもらいます。
その手間を自動化しました。もう店員さんを待つ必要はないのです。これで時間効率がアップして前よりたくさん回せます。ギャンブル性が向上しました。
・JACゲーム8回
さて。オートリセットが搭載されたらこっちのもんです。これで離れた客も戻ってきて新規客も増えることでしょう。だって回転率が上がってギャンブル性が上がったからね。
んなわけない。一日2,30回のビッグがちょっと早くなったところで焼け石に水です。全然足りないよ。
ということで。もっとギャンブル性を上げる必要があります。どうにかして規定の裏をかかなければ。
でもそんなこと出来ないのでとりあえず『JACゲームを8回にしよう』と思います。
今までJAC6回だったのを8回にしました。レギュラーボーナスが90枚から120枚に増えます。出玉が増えました。これなら客も満足です。ギャンブル性が向上しました。
ちなみにビッグの出玉は360枚と決まっているので変わらないです。
・期待値方式の採用
さて。JAC6回だったのを8回にしました。バケの枚数が増えさえすればこっちのもんです。これで離れた客も戻ってきて新規客も増えることでしょう。だって出玉が増えたからね。
これで4号機規定が完成しました。では4号機の制作に入ろうと思います。各メーカーさんが作業を開始しました。でも待って。メーカーさんの動きがおかしいぞ。あれはまさか…期待値方式!?
3号機まで頑なに純増方式の台を作っていたメーカーさんが突然期待値方式に切り替えました。別に枚数は変わらないのにどんな意図があるのだろう…
まぁ考えても分からないので新台を待つことにしましょう。
・期待値方式
期待値方式というのは簡単に言うと『ビッグ一回「平均」360枚』のことです。今までの純増方式は『ビッグ一回「必ず」360枚』でした。厳密に言うとこれはAタイプの話でBタイプは違います。
期待値方式では子役ゲーム中のフラグが完全確率になります。最悪JACを引かずに終わることがあります。100枚ぽっちでビッグ終了です。運が良ければ子役を引きまくってJACも3回入れて500枚超えたりします。それで平均360枚になるような確率に設定してあります。
まぁちょっとでも波を荒くしたかったんじゃないでしょうか。客の射幸心を少しでも多く煽るのがメーカーさんの仕事です。3号機の客離れがマジでヤベーもん。
期待値方式なら運が良ければ450枚以上が3連して、4連分のメダルになるかもしれない。ボクたちに出来る小さな抵抗です。
※
※
チェリーバー
1992年12月 ECJ 4号機
・4号機第一弾
・外資系企業参入第一弾
エレクトロ・コイン・ジャパン(後のエレコ)
エレコの機種にはパネルにイギリスの旗が描いてある
・集中付きのAタイプ
集中は基本すぐ終わる たまに1000枚ぐらい出る
・完全告知
フラッシュと告知ランプで教えてくれます
・攻略法発覚
さて。無事に4号機第一弾『チェリーバー』が発売されました。まずはライターさんがショールームで導入前の試し打ちをします。でも待って。なんかコレ。おかしいぞ。
ハサミ打ちをすると子役が揃いません。イジワル制御が入っていました。順押し限定台です。これだから外資系は困る。日本人と感覚がズレとる。細かいところまでこだわろうとしない粗い作りにドン引きです。
それは置いておきまして。次はビッグです。期待値方式になったので子役をしっかり狙わないとね。取りこぼすと丸損です。まさか進化によって不便になるとはね。
あと怖いのはパンクですが。ジャックイン確率がそこそこ高くて無事に3回入賞は余裕です。子役ゲームは20ゲームぐらい余ります。でも待って。なんかコレ。おかしいぞ。
ハサミ打ちをすると子役が揃いません。ジャックインもしません。イジワル制御が入っていました。知らない人が打ったらパンクしちゃうよ。これだから外資系は困る。
しかしここで電流が走る。左リールを押した時点でフラグ判別が出来ることに気づきます。これさ。子役は順押しで取ってジャックインはハサミ打ちでハズせるよね。
つまり。3回目のジャックインをわざとハズして、子役ゲームをギリギリまで引っ張って、出玉を増やすことが出来ます。しかもパンク救済措置として2枚掛けするとジャックイン確率が上がるんですよね。用意周到です。これで毎ビッグ+20枚。
攻略法発覚です。まだホールに届いてないのに。4号機第一弾がまさかのキズもの。キャンセルできるかな。これだから外資系は困る。
・リプレイハズシ
さて。外資系がやらかしました。でもこれさ。本当に偶然ですかね。ずっと純増方式だったのに他のメーカーさんもなぜか一斉に期待値方式で新台を作っています。まぁあまり人を悪者扱いするもんじゃない。偶然に決まっています。変な目論見はありません。
結局。故意か偶然か真相は分かりません。とにかく。規定の裏をかくことに成功しました。『360枚』と規定で決まっていたビッグ獲得枚数の引き上げに目論見通り成功したのです。
『ビッグは360枚』という規定ですが。期待値方式では『順押し適当押しで平均360枚』なら検定に通るのです。『実は打ち方を変えれば平均400枚になった』としても落とされません。純増方式には出来ない技です。純増方式だと360枚を超えると強制的にハズレしか引けなくなります。
ビッグの枚数が増えさえすればこっちのもんです。これで離れた客も戻ってきて新規客も増えることでしょう。
それで。3号機までは適当な間隔の子役に『JAC』と書いてあり、『JAC』が揃うとJACでした。ちょうどいいところにいたベルやリンゴが『JAC』でした。
それが4号機からはJAC絵柄にリプレイがよく使われるようになりました。強制ではないです。暗黙の了解です。子役ゲームにリプレイを入れなくていいので使わないリプレイの再利用かもしれません。
だから『3回目のジャックインハズシ』は『リプレイハズシ』とどっかの雑誌で命名されました。それが浸透しました。ちなみに命名されたのはニューパルからです。
1993年
・救世主登場
さて。4号機でボーナスの出玉がちょっぴり増えました。きっと人気爆発したに違いない。
と言いたいところですが。こんなんじゃ全然足りません。俺たちが打ちたいのば裏モノだ。裏モノ返せ。4号機がまったく相手にされないや。
でも大丈夫。こっちには新発明の告知ランプがあるからね。20年後はホールの半数がペカる台になっていると未来人が言っていました。きっと人気爆発したに違いない。
と言いたいところですが。パチスロはリーチ目です。出目の違和感で悩むのが面白いんだろが。勝手にフラグ教えんな。告知ランプがまったく相手にされないや。
さすがにお手上げです。もう人の力じゃどうにもなりません。だったらカエルにでも頼んでみようかしら。なんてね。ハハハッ!
ニューパルサー
1993年4月 山佐 4号機
・大量リーチ目で大ヒット 販売台数22万台
・今後の定番リーチ目の元祖
チェリーばさみ ゲチェナ
・魔女の魔法で王子様がカエルになった説アリ
・なぜか連荘する
・ニューパルサー大ヒット
さて。カエルに頼んでみるという方針が決定しました。正直どうかしてます。まぁとにかく。来週は岡山に出張です。なぜなら。なんとなく岡山にカエルがいそうだから。要は直感です。
そしたらいました。さっそく用意してきた定型文でお願いします。
『どうかカエルさん。パチスロに人気を取り戻してください。』
するとカエルさんはこう言いました。
『ゲコゲコ』
意味は分かりませんがとりあえずホールに導入したところ。めっちゃ売れました。今までの歴代一位にダブルスコアです。3号機で離れた客も無事に戻ってきました。カエルがパチスロ閉鎖を阻止したのです。ゲコゲコ言ってたからやってくれるとは思っていたけど。
実際はジワジワ人気です。『なんか面白いぞ…』と噂が広がり客が増えて設置が増えました。気づいたらホールのパチスロの半分以上がニューパルサーです。
それからというもの。メーカーさんが新台を作っても『ニューパルをはずしたくない』と言って買ってくれなくなりました。
・大量リーチ目ブーム到来
さて。ニューパルサーがめっちゃ売れました。売れた理由はもちろん。ウリである『大量リーチ目』なんと総数1000種類。
ではありません。荒波です。ノーマルなのになんかメッチャ連荘します。まるで裏モノみたいです。裏モノが復活したならそりゃ客も戻ってきます。結局パチスロの人気は出玉です。
裏モノを打ちたいだけのスロッターに大量リーチ目は関係ないです。分かりやすいリーチ目で連荘するところが見たい。と思っていたら。客に異変が起こります。
『大量リーチ目面白くね?』ニューパルを打っていたら心変わりしました。一部のマニアにしかウケない大量リーチ目マシンがみんな大好きになりました。
ということで大量リーチ目ブームの到来です。他のメーカーもマネして大量リーチ目に手を出します。マネしないのは北電子ぐらいです。なぜなら20年後はホールの半数がペカる台になっていると未来人が言っていたから。
・リール制御
どうやら巷では大量リーチ目ブームが来とるらしいので。ここで一発。リール制御の話をします。
コントロール方式…
成立役を最大限に引き込む制御。要はリーチ目が少ない。
大スベリや7の一直線が主なリーチ目。
テーブル方式…
同じ個所を押しているのに停止形が複数ある制御。要はリーチ目が多い。
わざわざ下段まで滑らせてベルが揃ったり、滑らせないで揃ったりする。
3号機まではコントロール方式の台ばっかりだったのに、ここからテーブル方式が主流になります。
・子役カウンター
そういえば。おそらく。4号機から子役カウンターが搭載されています。規定があるのか無いのかよく分かんないです。突然みんな付け出しました。メーカーさんはたまに突然意味不明な行動をとるのでもう慣れました。
それで。子役カウンターというのは。簡単にいうと。通常時の吸い込み枚数を数えています。そして吸い込み枚数によって子役の確率を変動させます。通常時だけです。BIG中は違います。
『最近子役があまり揃ってない…』と不安を感じたら子役確率を上げてサービスします。
『最近子役揃いすぎぃっ!』と頭にきたら子役確率を下げて制裁を加えます。
そうやって子役高確率と子役低確率を行ったり来たりしています。要はコイン持ちを一定に保とうとする野生のパチスロ機の習性をプロフラムで演出しています。
吸い込み速度の低下につながるので規制が関係しているかもしれません。時間単位の吸い込み速度制限の対策でしょうか。
・子役回収打法
さて。子役カウンターの説明をアバウトにしました。とにかく4号機は子役カウンターのおかげで子役を取りこぼしても損しません。通常時だけです。BIG中は違います。
と言いたいところですが。厳密に言うと機種に寄ります。
例えばニューパルは子役を全部取った方がいいです。低確率中でも子役がよく落ちてカウンターが振り切れます。振り切れて取った子役は得です。
さらにニューパルはビッグ終了後にカウンターがリセットされます。0に戻ります。高確率中に0に戻されると損します。せっかく子役がたくさん落ちる状態だったのにさ。
そういったことで。ニューパルの場合は。子役を完全取得することで1000円で+3ゲームぐらい違いが出ます。
もしくはカウンター非搭載の機種もあります。普通に取りこぼすと丸損です。
機種依存となりますが。大半の機種で子役はキッチリかっちり取った方がいいです。俗に言う『KKK』です。もしくは『DDT』です。
・120%を超えない
そういえば。規定に機械割の上限下限があります。4号機上限は『機械割が120%を超えてはいけない』です。下限は90%かな。分かんないです。適当です。85%かもしれない。
3号機以前は知りませんが。とりあえず。3号機のコンチ3の設定6は125%ぐらいあるので4号機で上限が下がっていると思われます。3号機のコンチ1の設定1が80%ぐらいなので4号機で下限が上がっていると思われます。
・120%超える
さて。120%を超えない規則ですが。ここで問題は。4号機の検定試験は『順押し適当押し』で行われるということです。
『リプレイハズシ』と『子役回収打法』で実際の機械割が変動してしまうので、実は120%超えの台も作れます。
これが『規定の裏をかく』ということです。やっとメーカーさんが4号機でやりたかったことの全てが明らかになりました。もつれた糸がほどけました。なーんか変な事ばっかりしてると思ったらこういうことかよ。
と言いたいところですが。実はメーカーさんは気づいていません。『子役を取りこぼした分も機械割に計算しないとね』と律義にやっています。
なので120%超えの台は作りません。もし気づいたら作るかもしれないけど。
・減算値判別
さて。子役カウンターの説明をアバウトにしました。それで問題は『子役カウンターの動きに設定差がある』ということです。要は高設定の方が子役高確率に行きやすくてコイン持ちが良いです。
専門用語で言うと『減算値』に設定差があります。高確率に進もうとする力の大きさが減算値です。
それで。適当にリールを回していると『今の吸い込みと払い出しなら設定6は高確率で設定5以下は低確率になる』という状況が発生します。そこで子役が落ちれば設定6濃厚です。機種に寄りますが高確率と低確率で10倍ぐらい差があります。
その状況を狙って作ることが出ます。ビッグ終了後にカウンターが0にリセットされることを利用して、カウンターの動きを計算しながら子役をわざとはずして特異点を作り出すのです。
それで高設定を探す攻略法があります。名付けて『減算値判別』。発見したのは雑誌の読者です。
でも結局。あんまり使えないです。基本的に設定5,6しか判別できません。設定4は引っ掛からないです。中間設定多数のパチ屋では無意味です。
まぁ機種に寄るし店に寄ります。良い店を知っている人は相当勝っているんじゃないでしょうか。私は判別ヒットしたことないです。
・Bタイプ登場
ここでついに業界初のBタイプが登場です。その名も『トロピカーナ』。2号機からBタイプが存在すると噂は聞いていましたが。初めて見た。都市伝説ではなかったのです。
これが。なんと。売れました。初回販売でいきなりの40台設置です。隣町のパーラーも40台設置です。だって発表から話題の機種だったからね。雑誌のトップーページで特集組んでいました。
でも全然人気が出なくてすぐ消えました。
トロピカーナ
1993年04月 メーシー 4号機 Bタイプ
・業界初のBタイプ
・完全告知
※
1994年
・0枚役登場
さて。どうやら巷では大量リーチ目ブームが来とるらしい。だったらもっと出目のバリエーションを増やさねば。
ということで『0枚役』が登場します。揃っても0枚です。なんだそれ。いったいどんな意味があるんだろう。
まぁ気づいた人もいるでしょう。5号機世代ならなおさら。要は『チャンス目』です。0枚役が成立するといつもと違う目が出ます。見たことない出目なので入っているかもしれません。
と冗談で言ってみたけど。入っているときも0枚役と同じ出目が出るので、ホントに入っているかもしれない。狙ってみるまで分かりません。というやつです。
ちなみに。『0枚役ならフラグは関係なくいつでも揃えて良い』らしいです。だからボーナス成立後に0枚役が揃う制御にしてもオッケーです。普通に0枚役を引いて揃ってもオッケーです。
まぁあんまり流行らないです。ボチボチです。これからチャンス目台がちょこちょこ出てきます。
フリッパー3
1994年7月 ユニバーサル 4号機 Aタイプ
・業界初の0枚役
1/128で『ガセ目』が出ます 言い方が悪い
・このイルカが後に可哀そうな役で再登場
気になる人はサーフトリップで調べて
1995年
・カエル駆除
さて。4号機が順調に稼働しています。まぁホールの大半がカエルなんですけどね。一日中ゲコゲコうるさいです。見た目も気持ち悪いし。近隣の住民から苦情が絶えません。
そこで立ち上がったのがユニバーサルです。ホールはカエルを駆除する気がないし。俺がやらなきゃダメじゃん。自然な流れです。
ところで。カエルの天敵と言えば。もちろん『ヘビ』です。と思うじゃなですか。違うんですよね。ヘビも怖いけど。ホントの天敵は『鳥』です。
かどうかは知りませんが。とにかく。次のユニバーサルの新台は凄いです。歴史が変わります。
クランキーコンドル
1995年9月 ユニバーサル 4号機 Aタイプ
・業界初の目押しで勝てる台
完全攻略すると設定1で103%
・ユニバ系リーチ目の元祖
上段青テン 子役ダブテンはずれ 斜めズレテン チェスチェ リリス
・クランキーコンドル大ヒット
さて。カエル駆除に乗り出したユニバーサルが世に放った新台ですが。これがなんと。恐ろしいことに。全然出ません。設定6で103%ぐらいです。設定5は100%切ってるかも。
ということで新台初日で客が飛びました。だって出ないもん。なにがカエル駆除だよ。ビックリした。こんなん笑うわ。だからヘビにしとけと言ったのに。
と思っていたら。だんだん分かってきました。この台のポテンシャルが。
どうやら。ビッグ中の変則押しにイジワル制御があるみたいです。特定個所を狙わないと子役をガンガンこぼします。そして新台から2か月ほど試行錯誤を重ねた結果。手順が完成しました。
完全攻略をするとビッグ1回で+50枚です。機械割にして10%以上増えます。設定6が103%どころじゃない。設定1で103%でした。
もうね。設定が関係ない。打てば勝てます。
ということで噂が広まり、コンドルがじわじわヒットしました。設置店がどんどん増えるよ。ただし。目押しが必要で人を選ぶのでニューパルほどは売れていません。12万台です。ニューパルの半分です。しかしカエルを半数駆除しました。やると思ってた。
・イジワル制御
そういえば。コンドルのイジワル制御の詳細を知っているので説明します。雑学コーナーです。
『第一リール停止時に揃うラインを決定する』というヤツです。
レバーオンでスイカを引いて。左を止めたらスイカが上段に止まった。この時点で『上段に揃う』というのが決まります。もちろんナナメに決まることもあります。
上段揃いに決まってしまった場合。狙って斜めに揃えようとしたら取りこぼします。さらにビッグ中の変則押しだと、チェリー同時当選などの関係でさらに複雑になります。あんまりいろんなところが押せません。知らずに最初に配列を見ながら独自で考えて打った人は取りこぼしまくりです。
これは大量リーチを演出するために発明された制御の副作用です。『7が揃わなかったけど実はビッグ』というリーチ目が作れるようになりました。俗に言う『ズレ目』です。
4号機のユニバの台はこの制御が作り出すリーチ目でスロッターの心をつかみました。副作用を恐れず立ち向かった勇者の勝利です。
あともう一つ。『コンドル・7・7』というビッグ中限定の15枚役があるんですけど。これが実はスイカと同一フラグです。でもやはりどっちかに決まってしまいます。両方フォローしないと取りこぼします。
さらに。『コンドル・7・7』はビッグ中限定ですが。通常時も揃えようとする制御がまれに作動します。スイカを狙ったら『コンドル・7・7』が揃ってリーチ目っぽくなります。でも入っていません。スイカの取りこぼしです。
さらに。『コンドル・7・7』はテンパってないのに、スイカを狙ったら『コンドル・7・7』の取りこぼし目を優先してスイカがハズれてリーチ目っぽくなります。でも入っていません。スイカの取りこぼしです。
この制御が引き継がれて。有名なのは『ハナビの氷が2コマしか滑らない』ってやつです。知ってる人にはバカウケの話をしています。
・技術介入機ブーム到来
さて。コンドルがヒットしました。打てば勝てるんだからそりゃ打つさ。それにさ。なんていうかさ。『攻略を駆使して得する』っていうの面白くね?
『手順を覚えて気合入れて目押しする』というのが『操作が上手になってパターン組んでボスを倒す』みたいな。遊んでいる感じがします。物凄くゲームっぽいです。
もちろん今までもリプレイハズシは効果ありました。多くて+20枚は効く台もありました。400円です。大金です。でもやっぱ『なんかミスってもいいやw』と思っていた感は否めないです。
それが+50枚で1000円なら違います。ミスりたくないです。こんな気持ち初めて。
ということでウケました。技術介入機ブーム到来です。みんなパチスロをギャンブルよりゲームとして遊びだすようになりました。
別に設定1で勝てる必要もないです。『1000円得する』をやっていると面白いです。実際今後の新台で設定1が100%超えていなくても技術介入機なら人気が出ます。
だったらここは攻めないと。次の新台も技術介入機で行きます。他のメーカーも技術介入機に乗り出しました。手を出さないのは北電子ぐらいです。
・目押しが上手い人があんまりいない
さて。コンドルは設定1で103%でした。打てば勝てます。設定関係ない。それで設置が伸びています。でもおかしくないですか。だってパチ屋がつぶれちゃうじゃん。
と思った方もおられることでしょう。でも大丈夫。上手い人がそんなに多くないです。絶対数で言うと多いですが割合で言うと大したことがないです。
技術介入機ブームは始まったばかりでまだまだみんなヘタクソです。2コマ目押しが100%出来ない人も多いです。それでも打つんですよ。完璧に出来なくて100%超えていなくても他の機種より甘いです。ミスっても手ごたえがあるゲームとして面白いです。
さらに目押しをしない人も技術介入機を打っていました。世の中にはホールに置いてある台を適当に打つ人がいます。コンドルは人気機種なので面白そうな気がするし打ってみる人がいます。
ちなみに。この後ビタ押しで設定1が105%や106%が出てきますが難しすぎてあんまり客が付きません。『プロ御用達機種』とか言われていました。目に見えて105%がゴロゴロあるのにガラガラです。
とにかく。当時は甘い機種を大量設置でも営業できていました。これから上手い人がジワジワ増えていきますが何年かは大丈夫そうです。
・若者客急増
さて。技術介入機ブームが来ました。打てば勝てるんだからそりゃ打つさ。ゲームとしても面白いしね。だから友達にも教えてあげよう。
ということで。若者がダチをホールに誘うようになりました。何を隠そう。実は私もです。ダチに誘われました。『パチスロ勝てるぞ』って学食で言われました。
やっと私もこのタイミングで参戦です。実際はもうちょっと後ですが。まぁこの時代です。技術介入機に釣られた若者がじわじわ増えていく最中です。
つまり。今までの記事は全部ネットで調べたことです。実際に体験した歴史はここからです。これが『インターネット』の力です。
でもそんなことはどうでもいいです。とにかく。念願の新規客を大量ゲットです。しかもイキがいい若者ばっかり。ジジイはすぐ死ぬけどコイツらこれから何十年もパチ屋に通うじゃん。こんなん笑うわ。
・低換金率主流
さて。技術介入機ブームで若者が増えました。若者は上達も早いです。日本の将来が楽しみですね。でも待って。うちの客の目押しレベル高すぎ。『甘い機種を大量設置してもみんな下手だから大丈夫』と思っていたけどそろそろダメかもしれない。うちの店の将来がない。
と思った店長さんもいらっしゃることでしょう。そんなあなたに朗報です。換金率を下げればいいです。7枚交換なら103%でも利益が出ます。
と思ったかどうかは知りませんが。当時は低換金率のパチ屋が多いです。と言いたいところですが。地域に寄ります。でもそれは聞かなかったことにして。とにかく。設定1で100%超えても営業できる手段はあります。
私のイメージをまとめると。
・優良店は低換金率。高設定ゴロゴロ。朝から行列。
・高換金率は低設定だらけ。いつもガラガラ。
こんな感じでした。当時を振り返ると。
まず低換金率にすることで甘い機種も高設定もたくさん置けるようになります。
そして技術介入機が好きな客は知識があってゲームを楽しみたい客なので、なるだけ『高設定を打ちたい』と思っています。等価103%より7枚110%狙いです。7枚で設定1を打つと負けてしまうリスクをかえりみずにお宝台探しです。そっちのほうが面白いです。
というかこの頃は高設定を打つ機会の方が多いです。それなりのお店を選べば適当に座って設定3以上はつかんでいます。最終的な収支より打つたびにガンガン当たって勝率も高くて面白かったです。
・地域で換金率を統一
ちなみに。田舎に行くと等価が多いです。田舎の優良店は等価でも行列です。
田舎は情報が遅いので客に知識も腕もないし、そもそも『設定』の存在を理解していない客もいたんじゃないでしょうか。だってまだ携帯電話もブロードバンドもないからね。
だから目に見える『高換金率が得』って感じです。客が高換金率に群がるのでうちだけ換金率を落とすわけにはいきません。でもみんなヘタクソだからやっていけます。
そしてコレ実は。『地域で換金率の統一』が規定で決まっています。でもなんかちゃんと統一してなかった気もする。ピッタリ合わせなくてもいいけど『この近辺は大体5枚~6枚にして』って感じだったのかもしれない。知らないです。
ちなみに。東京は7枚。大阪は7.6枚。名古屋は8枚でした。福岡は等価かな。自信ない。福岡で一店だけ入って打ったことがありますけどそこは等価でした。私の地元は5.6枚だった気がする。実家に帰らないから忘れた。
・タイアップ
そういえば。ここら辺りでひっそりと大革命が起こっています。タイアップ機が登場しました。
ところがどっこい。この時点で特に目立った人気爆発はしていません。そのうちホールはタイアップ機ばっかりになるんですけど。
要は。まだ世間に『萌え』が流行っていません。『萌え』は21世紀の日本語です。やっぱタイアップは萌えアニメじゃないとね。
強いていうならサミーがタイアップに積極的でした。時代を読んでいたのかもしれません。
ピンクパンサー
1995年11月 山佐 4号機 Aタイプ
・業界初のタイアップ機
・割と売れて人気あります
4号機最後まで残ってた
1996年
・アルゼ王国
さて。技術介入機ブームが来ました。他のメーカーも技術介入機に乗り出しました。と思っていたのですが。なんかね。ユニバ系のマシンばっかり人気が出ます。
もしかしたら。他のメーカーは参入してないかもしれないです。しばらく様子を見ていたらユニバの台ばっかり売れるようになってもう手遅れでしたって感じです。
とにかく。気づいたらホールの7割がユニバ系の台です。ユニバとメーシーとミズホとエレコです。アクロスはまだありません。
そんな中で。他のメーカーが技術介入機を作ってもあんまり人気が出ません。というか『ユニバ系を店の7割設置する』ことが決まっているので他のメーカーの機種をパチ屋が買いません。残り3割のシマを他の全メーカーで奪い合います。
これが俗に言う『アルゼ王国』です。パチ屋がアルゼ王国になりました。
『アルゼ』とはユニバーサルのことです。1998年に改名します。またユニバーサルに戻りますけど。ちなみにアルゼ改名第一弾は『バーサス』です。
だから厳密に言うと。この時点ではまだアルゼ王国じゃありません。でも時代をさかのぼってこの辺りから『あの頃はアルゼ王国だったね』と言います。
・裏モノ登場
さて。ホールはアルゼ王国です。そうなるのはまだ先ですが。しかしながら。技術介入機は所詮ゲームです。あんなのギャンブルじゃねーよ。と思っている本物のクズの方もいらっしゃることでしょう。
だったら見せてやろうじゃないの。本物のギャンブルってヤツを。本物には本物で対抗するしかない。嫁を質に入れる準備は出来たか?
ということで裏モノ登場です。でも実際。いつ登場したかよく分からないです。いつの時代も裏モノは定期的に湧いてきます。湯水のごとく。ニューパルが流行ってもコンドルが流行ってもノーマルに見向きもしない人たちがいました。
だって目押しが出来ない人もいるからね。ヘタクソがゲームやっても面白くないです。それより連荘が見たい。
でもそんなことが許されるわけがない。警察も黙っていないです。だって嫁は質に入りません。入れるなら風俗です。そこは注意しておかないと。
とにかく。警察が黙っていたり黙っていなかったりしながら裏モノ市場もほそぼそ生きていました。捕まったり捕まらなかったりしていました。
キングガルフ
1996年 大東音響 4号機 Aタイプ
・裏モノ
・一日中出っぱなしで100連とかする
・社長が後に逮捕
・状態
いつから始まった分かりませんが。裏モノで連荘ゾーンに入ると『状態入った!』と言います。後の『天国上がった!』ってやつです。
おそらくキングガルフが原因だと思われます。ここから始まった説が有力です。キングガルフが20連30連するので新しい言葉を作って強調せずにいられなかったって感じです。やっぱキングガルフの裏モノは衝撃でした。
それで。『状態入った!』がスロッターにウケました。ノーマル機を打っていても連荘すると『状態入った!』と騒ぐ人が出てきました。ノーマルなら5連ぐらいすれば『状態入ったかも?』って感じです。ノーマルに状態ないけどね。まぁジョークです。
4号機後半から『天国モード』の登場で『状態』とは言わなくなります。状態じゃなくて天国です。もう死語です。ずっとジャグラーのみ打っているような人はまだ言うのかな。
・アシストハズシ
さて。世の中。あいかわらず技術介入機ブームです。目押しで得するの面白いです。今回のビッグもビタ押しを一回成功させて10枚得しました。笑いが止まりません。パチスロ楽勝。
でも待てよ。周りはみんな100%成功しています。そんな中で一回しか成功していないなんて。むしろ俺。損してるんじゃねーの?
みんな上手いならそのレベルに合わせた設定を打ってきます。やるなら100%成功しないと損です。なんか俺はこの台を打っちゃダメな気がする。
とお嘆きのお客様もいらっしゃることでしょう。ご安心ください。次の新台は。なんと。恐ろしいことに。『アシストハズシ』がついております。
リプレイハズシは『4コマしか滑らない』という特性を利用してリプレイが届かない個所を狙ってハズすわけですが。もう難しいことを考えずに『制御ハズせる』機能を用意しました。特定の個所を押すと4コマ滑らずにリプレイが揃いません。
それが『アシストハズシ』です。要は『リプレイハズシが簡単な機種』が登場しました。これでヘタクソでも100%成功します。今まで技術介入機を敬遠していた人も打ってみてください。
さらにこの後。『配列上リプレイの間隔が全部狭くてハズせない』という機種にアシストをつけて『知らないとハズせない』という機種も登場します。ここから雑誌の購入が必須となります。ネットはまだ普及してない。
ゲッターマウス
1996年11月 ECJ 4号機
・業界初のアシストハズシ
配列上ビタ押し必須ですが、アシストでコマ数の余裕があります
しかしながら。3つの7絵柄を判別できないといけないので難しいと思う人もいるかもしれない。
さらに。アシストのせいで子役もハズれます。子役を取る際はアシストがないところを狙います。簡単だけどめんどくさいって感じ
・マニアにバカウケ
リーチ目にストーリーがあります。根強いファンがいて4号機終盤までこっそりどこかで生きていました
・モーニング禁止
どうやらこの時期です。『1996年にモーニングのセットが警察の取り締まり対象となった。』とのことです。朝から店が大当たりを仕込むの禁止です。
でもその後も結構見たことがあります。毎日モーニングを仕込む店は見たことはありませんが、新台初日に全台告知ランプが光ってる、などはありました。
とにかく。モーニングが終わりました。今後は目撃したらラッキーレベルで期待はできないです。
1997年
・業界にイナズマ走る
さて。アシストハズシの登場によって技術介入機の敷居が下がりました。これからはヘタクソでも得して嬉しいゲームが楽しめます。リーチ目もマニアックな出目が増えてきて打つたびにいろんな発見があり、充実した日々を過ごしております。
そんな平和なパチ屋に。ある日突然。カミナリが落ちました。大惨事です。都内ホールの2/3が全焼です。二次災害でスーパーのトイレットペーパーが売り切れです。
という新しい演出を搭載した新台の登場です。その名も『サンダーV』。今まで見たことがない『予告音+消灯+フラッシュ』です。とにかく派手。凄いの一言。
サンダーを打ったスロッターが次々と焼け死んでいきます。『こんなはずじゃなかった…』店長が膝から崩れ落ちました。バイトのパツキンギャルも泣いています。リールの枠を超えた演出の時代が始まりました。
サンダーV
1997年12月 メーシー 4号機 Aタイプ
・業界初予告音
レバーオンでいつもと違う音が鳴ったらチャンス
・業界初リール消灯
ボタン停止でリールのバックランプが消えたらチャンス
そんなにチャンスじゃない
・業界初告知以外のフラッシュ
フラッシュすると子役orボーナス
・業界初3連絵柄
3連Vで一リール確定目 成立ゲームに出ない
・業界初スペシャルテンパイ音
トリプルテンパイでコンチのファンファーレ
・完全告知がジジイに人気
さて。演出の時代が始まりました。演出と出目の絡みでリーチ目のバリエーションが増えました。いつものハズレ目でもフラッシュしたら入っとるからね。さらにマニアックな出目が増えてきて打つたびにいろんな発見があり、充実した日々を過ごしております。
しかしながら。それは『若者だけ』と言っておきたい。そんなリーチ目をたくさん作ってもさ。覚えきらんて。孫の誕生日も覚えとらんもん。
ということで。ジジイが一大決心しました。『ワシは孫の誕生日を覚える』と。だからリーチ目を覚える余裕がありません。1997年冬の出来事でした。
そんな冗談はさておき。サンダーのフラッシュのヒットにより。告知ランプのペカりもつられて人気が出てきました。いつものハズレ目でもペカったら入っとるからね。光れば何でもいい。『バチバチッ!』ってなるやつに寄ってくる虫みたい。
そして設置が増えた完全告知で目押し効果が薄い台にジジイが群がりだしました。気づいたらどこのホールにも完全告知のシマがありました。年金ジジイで満席です。シマの後ろを通ると高確率で『兄ちゃん揃えて』と言われます。
ジャグラー
1997年1月 北電子 4号機
・完全告知でヒット
・第三停止ボタンを離したらペカる
リーチ目が出たらネジネジして遊びます これがウケた
『ペカる』は公式で発表された正式名称です
・実はハズシが割と効く
7が揃えられないジジイで満席となり平均設定が高い
もしかしたら一番勝てる台だったかもしれない
でも若者は打たない
・嘘みたいに連荘する
オカルト打法が続出 ボンカレー打法とか
1998年
・CT機登場
さて。イナズマが走ったことでアイデアが閃きました。新しいゲーム考えたったー。
その名も『チャレンジタイム』です。略して『CT』です。CT中はリールが無制御になります。子役を目押しで狙えば揃います。狙えないと揃いません。流行りの技術介入機にさらに追い打ちをかけます。これは売れる。
ということで行動だ。申請したら認可が出ました。保通協チョロすぎ。ただし条件付きです。
『Bタイプだけね』
嫌がらせです。新台を出してもまったく売れない、全然流行っていなかったBタイプになら付けてもいい。と通達されました。ひどい仕打ちです。なぜか泣いてる俺。
ということで。新ボーナス『チャレンジタイム』の登場です。BタイプのBIG終了後にオマケでついてきます。出玉が増えすぎるとよくないのでAタイプでは禁止です。
CT中は子役の抽選をしません。ビタ止まりになって目押しで子役が取得できます。難しそうですがCT用に『7枚チェリー』を設けたりしているのでそんなに難しくないです。まぁ難易度は機種に寄ります。後にアシストも出てきます。
それで。ボーナスとリプレイは目押しでは揃いません。ボーナスとリプレイはずっと完全確率です。リプレイは定期的に揃えることが規定で決まっています。リプレイはフラグを引けば揃える制御も働きます。ちなみにシングルボーナスもボーナスです。
終了条件は『ビッグボーナス成立。純増最大200枚以上。最大150ゲーム消化。』です。永遠には続きません。200枚ぽっちのオマケボーナスです。150ゲームの余裕があるから目押し頑張ってください。どっちにしろ『機械割120%』の規制があるからたくさん出せません。
・CT延命打法
さて。新ボーナス『チャレンジタイム』が登場しました。Bタイプに+200枚ぽっちで大して破壊力はないです。結局Aタイプの出玉と変わらん。まぁ目押しが楽しい新ゲームの登場でした。
と思った方もいらっしゃることでしょう。ところがどっこい。そこに数字のトリックがあります。
終了条件『純増200枚』なので200枚増えないとCTは終わりません。わざと200枚超えないように子役をハズしてゲーム数ギリギリまで遊ぶことが出来ます。その遊んでいる最中にもボーナス抽選をしています。
つまり。『ゲーム数ギリギリまで遊ぶこと』が『ただでボーナス抽選を受けること』になるのです。150ゲームただで回せば250枚の得です。よってCTには450枚の価値があるのです。
ということで。また規定の裏をかきました。200枚増えたと思っていたボーナスは450枚増えていたのです。CT延命の裏増加分の割は120%に加えないことにしようと思います。
さらにBタイプはAタイプよりボーナス確率を高くすることが出来ます。よって。Aタイプより多い出玉をAタイプより高い確率で引くことが出来ます。メッチャ出ます。これから万枚続出です。
ウルトラマン倶楽部3
1998年3月 サミー 4号機 B-CT
・業界初CT機
ビッグ終了後1/2で突入 当選時は赤7が揃う
純増200枚 99ゲーム
・業界初エクストラ設定
1 1/256 94.4%
2 1/244 96.5%
3 1/234 98.7%
4 1/224 100.9%
5 1/210 104.4%
6 1/143 118.6%
設定6だけ突然ボーナス確率が高い
・発表値の機械割はもうあてにならない
設定6は135%ぐらいある
・エクストラ設定
さて。無事に規定の裏をかき、CT機で機械割120%超えの機種を作り出しました。しかしながら。そんなもん作ったところでホールに置けません。130%を一台入れたら今までの機種のオール4ぐらい抜かれます。営業できない。もう店長辞める。
もともと俺はミュージシャンになりたかったのに。ずっとバンドやってたんだよ。それがオヤジが病気になってさ。店をたたむって言うからさ。パチ屋を継ぐことになったわけよ。
もうやってらんねえわ。もう一度夢を追いかけよう。かーちゃんも『好きなことやれ』って言ってくれた。俺は押し入れからほこりをかぶったユーフォニウムを引っ張り出す。また頼むぜ相棒。
という特殊な経歴をお持ちの店長さんもいらっしゃることでしょう。確かに120%をホイホイ超えられてもお店に入れられないです。
だったらもういっそうのこと。お祭り設定です。どうせ入れられないなら極限まで高くしよう。そうやって生まれたのが『エクストラ設定』です。設定6だけ極端に高い。というギャグです。
あとまぁ見せ台になります。たまに入れたらいいです。もしくは設定6を入れる気はありませんが『設定6は130%』としておけば。
『残り3万円じゃどうやっても給料日まで足りない。もし今日130%が打てれば今月しのげる。というかお釣りがくる。可能性は0じゃないし。今日の運勢3位だったし。』
と思ったクズが間違いを起こします。これが俗に言う『ギャンブル脳』です。クズは0じゃない可能性を追い求めて都合のいい解釈をします。
・規定を新解釈
さて。無事に規定の裏をかき、CT機で機械割120%超えの機種を作り出しました。ここでひるんだ相手に追撃の一手です。メーカーさんが0じゃない可能性を追い求めて都合のいい解釈をしました。
検定試験って『順押し適当押し』じゃないですか。だから『順押し適当押し』の機械割で計算してもいいですよね。あー当たり前か。余計なこと聞いてすいません。お手数かけました。
この屁理屈が通りました。言ってみるもんです。
・大量獲得機登場
さて。メーカーさんが規定を都合よく解釈しました。それがどういうことか説明します。
今までは『子役をすべて取得した場合』の計算で機械割を120%に抑えていましたが。
これからは『順押し適当押しの場合』の計算で機械割を120%に抑えます。
要は『適当押しだと取りこぼしまくる仕様で120%の台を作れば、完全攻略で140%になっても検定に通る』ということです。
そして作りました。ビッグ一回600枚取れてボーナス確率の最大値が今までと同じ台を。そして検定に通りました。設定6が140%です。それが『大量獲得機』です。これから万枚続出です。
副作用として。600枚取れて設定1で負けるように作らないといけないので、設定1のボーナス確率がヒドイことになります。
ビンビン神様
1998年9月 サミー 4号機 A-600
・業界初大量獲得機
ビッグ中は14枚チェリーがガンガン出る
平均470枚ぐらい 600枚は滅多に行かない
設定6は125%ぐらい
・機種タイプの呼び方変更
大量獲得機の登場により。機種タイプの呼び方が変わりました。規定で決まっているわけじゃありませんが。雑誌発祥でしょうか。知りません。誰かが言い出しました。
機種タイプの後に獲得枚数をつけて呼びます。100枚区切りです。600枚取得可能なAタイプは『A-600』です。500枚取得可能なBタイプは『B-500』です。
従来の平均400枚程度のAタイプは『A-400』です。この『A-400』を『ノーマルA』と呼ぶ人もいます。『ノーマル』と呼ぶ人もいます。もう裏モノ以外がノーマルではありません。
それでね。この100枚区切りの枚数が結構あいまいです。だって規定で決まっていなくて勝手に名付けていたからね。
例えば。コンドルは平均410枚ぐらいで500枚もポコポコ超えます。でもその程度なら『A-400』です。
大量獲得機第一弾の『ビンビン神様』は600枚を滅多に超えません。でも『A-600』です。というかもしかしたら『A-500』が正解で私が間違っているかもしれません。
とにかく。微妙なラインの枚数の機種を作られたら何と呼べばいいか分かんないです。
・万枚なんて滅多に出ない
さて。CT機と大量獲得機とエクストラ設定で機械割が跳ね上がりました。そろそろ5号機に移行しそうです。基本的に万枚出る台はアウトです。130%ならガンガン万枚出そう。
と言いたいところですが。実はこの時期。大して万枚出ません。5号機のAT機のほうが万枚率は高いです。4号機の方が圧倒的に機械割が高いのに不思議です。
というのも。この時期の台は機械割通りに出やすいです。5号機は一回のATが閉店まで続いて万枚出るじゃないですか。この時期にそんなのないです。単純にボーナスをたくさん引かないと出ません。
だからまずエクストラ設定じゃないと万枚チャンスはないです。5号機は全設定万枚チャンスです。そのエクストラ設定も滅多に入れません。通常営業じゃ入らないです。5号機は毎日全台万枚チャンスです。
さらに130%が大して荒れません。130%でも半分負けるなら出るときは160%ぐらい出そうじゃないですか。でもこの時期の130%は勝率99%でほぼ大勝ちします。ヒキが強くても140%止まりです。140%なら万枚超えてないです。
とにかく。エクストラならたまに万枚出ますけど。規制が入る程万枚続出ではないです。まだ5号機移行を考えるのは早いです。私の初万枚もこの時期じゃないです。ここでは8000枚止まりです。
・7ライン機登場
さて。CT機と大量獲得機とエクストラ設定で機械割が跳ね上がりました。でもメーカーさんのターンはまだ終わりません。さらに機械割を上げる策が残っています。
それはズバリ『有効ラインの追加』です。当時のAタイプのBIG確率は最高『1/240』と規定で決まっています。厳密に言うと違いますけど。それは置いておきまして。
その『1/240』を算出する計算式があるのですが。そこに5ラインの『5』が使われています。『5』を『7』に変えるともっと高くできます。意味が分からない人は置いて行きます。
だから7ライン機を作りたい。ボーナス確率が上がります。7ラインのA-600のエクストラは凄いことになるよ。
ということで。申請したら認可が出ました。認可祭りです。最後は花火大会があるので観て行ってね。
と言いたいところですが。実際は7ラインのA-600のエクストラは作りません。むしろ従来のA-400にスペックを合わせた機種ばっかり出ます。ボーナス確率を上げた分コイン持ちを下げたりBIG獲得枚数を下げたりします。
そういう規定の条件付き認可だったのかもしれません。まぁ知りません。7ライン機はあんまり流行らんし。流行りませんが後に8ライン機も出ます。最終的に27ライン機が出ます。一応極限までやっていくスタイル。
・枠外演出登場
さて。7ライン機でボーナス確率が上がりました。これで連荘もしやすくなって出玉面がかなり強化されました。ということで。この辺りで出玉はいいでしょう。やり過ぎると規制されます。
次は別のアプローチで攻めます。また新しいアイデアの新台が出ました。この台はマジで凄いですよ。
その名も『ビーナスライン』。何が凄いかって。なんと。驚きの。『設定1の機械割120%』です。設定6は160%ですよ。歴代トップ10に入ります。一位かもしれない。凄いでしょこの出玉。
でも今回言いたいのはそこじゃありません。ドットです。ドットがついています。リール枠外でチャンス予告をしてくれます。凄いでしょ。
・ドット搭載
ドットというのは。要は『映像』です。点で絵を表現します。アニメーションもします。そのドットでチャンス演出をやります。
何年か後には『液晶がない台は打つ気がしない』という若者であふれかえる時代が来ます。その液晶の元祖です。絶対必須の機能です。大革命です。機械割も凄いけどドットも凄いでしょ。
ビーナスライン
1998年11月 オリンピア 4号機 7ライン
・業界初子役予告
ドットで子役を予告 矛盾でボーナス
・7ラインでビッグを揃えたらハープ音
・ビッグ中のBGMが7拍子
・寿命一週間
順押しで子役を取りこぼしまくる配列にしたら変則押しで全取得可能
設定1は1K60ゲーム回ってビッグ1/256で450枚
設定6は1K100ゲーム回ってビッグ1/195
・換金率の自由化
そういえば。この時期に換金率が自由化されました。今までは地域で一律でした。これからは10枚交換の隣のパチ屋が等価でもいいです。
だったら等価にしないとね。換金率が高い方が得です。それだけで客が等価を選びます。
と言いたいところでが。この時期は設定1が100%超え、設定6が130%超える時代です。等価じゃ営業出来ません。ベタピンでも赤字になりそう。
しかも設定が分かりやすくて設定1は全然出ない。低設定が勝手に波を作ってカモフラージュしてくれません。分かりやすい設定6を入れないと客が来ません。
なのでまだ低換金率主流です。行列が出来るのは7枚交換です。7枚でいい台が取れなかった人や時間がない人がガラガラの等価で運勝負します。
まぁ客が飛んでる店が等価に変えることでちょっと客が増えました。弱者に優しい法律です。
・店員さんが優しい
さて。換金率の自由化でパチ屋の競争が激しくなりました。客がちょっとでもいい条件のパチ屋を探しています。7枚ベタピンでもなんとなく来ていた客がさすがに来なくなりました。
だったら笑顔でサービスだ。スマイルの相場は0円と規定で定められているので経費がかかりません。これで少しでも客を呼ばないとね
ということで。全国的に店員さんの態度がガラッと変わりました。昔はパンチパーマの店長が昼間から酒を飲みながら客にタメ口だったのに。メダル補給で店員さんを呼んだら舌打ちされていたのに。
これからはマナーを徹底します。通路で客を見つけたら深々とお辞儀をして進行の邪魔をするようになりました。客がトイレに行ってる隙にまだ飲んでる途中のジュースを勝手に捨てるようになりました。
・沖スロ上陸
ここで突然の沖スロ。巷では技術介入機が流行っているというのに空気が読めずに沖スロが本土に侵略です。島国だから情報が入って来ず、出て来ていいタイミングが分かっていません。
それで。沖スロというのは大きいメダルを使うパチスロ機です。30パイメダルです。本土は25パイです。差が5しかありませんが直径なので面積は1.5倍です。厚さもあります。完全にデカいです。
それで。昔から沖縄だけなぜか別の台を作っています。設置機種が本土と違いました。沖縄はジジイが多くて技術介入機が流行りません。
沖縄のナウなジジイは告知モノです。それも『完全先告知』です。それも筐体の上部で派手にチカチカ光ります。左下でひっそりペカっても沖縄のジジイは気づきません。
とにかく。沖縄だけ独自の文化を走っていたところ、誰かが旅行に行った際、お土産に本土に持って返ってきました。試しに本土のホールに設置してみるようです。
・沖スロは裏モノ
さて。沖スロが上陸しましたが。本土では大量リーチ目の技術介入機が流行っています。目押しが効かない先告知がウケるわけがない。
だから改造しよう。沖スロは作りが簡単なので改造しやすいです。本土で流行っているアイデア満載のマシンは複雑で改造しにくいです。だって俺もう改造業者辞めようと思ってたもん。
そこに救世主登場。ちょうどいいところに沖スロがホイホイやって来た。もちろん偶然です。
『俺。本土で頑張ってくるからねカーちゃん!』
夢を抱いて上陸した沖スロたちは裏モノに改造されてホールに置かれることとなりました。もう君たちは犯罪者だ。無事に島へ帰れると思うなよ。
とにかく。沖スロは裏モノと相性が良く。ヒットしました。大きいメダルが連荘して箱を積むスピードがエグいです。どうせしばらく当たらないのでリーチ目もいらないです。
シオサイ-30
1997年11月 パイオニア 4号機 A-400
・裏モノでヒット
・ブリチカする
レバーを叩くと『ブリッ』と鳴って『チカッ』と光る
・大量リーチ目
完全先告知で無意味
1999年
・イベント全盛期
そういえば。いつから始まったのかよく分からなくて書くタイミングがありませんでしたが。ここらでちょっくら触れておこうと思います。
昔のパチ屋には『イベント』がありました。『5が付く日はゴーゴーデー』です。『6が付く日は設定6の日』『朝一出目が7揃い台は高設定』『夜19時に設定公開』『店長入れ替え12時開店』
そのイベント全盛期がこの時代です。何が凄いかって『信頼度が高い』です。『5が付く日はゴーゴーデー』だと『告知マシンはオール5』です。『6が付く日は設定6の日』だと開店時に設定6の札が一機種一台貼ってあります。
優良店はそのレベルを毎日やっていました。それで1000人の行列が出来て朝から満席です。8時に並んでも座れません。
優良店じゃなくてもガセイベントを毎日やっていました。『5が付く日はゴーゴーデー』と言ってみただけです。『朝一出目が7揃い台は50%で激熱設定』です。
しかしながら。段々信頼度が下がっていきます。なぜならあとで分かる諸事情によりたくさん高設定が入れられなくなるからです。もうオール5のシマなんか作れません。
・MAX-BET連打
ここで突然の怪奇現象。スロッター達がMAX-BETを連打し始めました。昔は1BETボタンを連打していましたが。MAX-BETは連打しなくていいはずです。
その機種の名は『アステカ』です。アステカを打つ若者がなぜかMAX-BETを連打しています。要は『怖い話』です。
先に答えを言ってしまうと。アステカ帝国で生贄にされた人々の呪いです。どうせそんなことだと思った。ですが。もう一つ。よからぬ噂がありました。
アステカにはボーナスの告知を行う『アステカルーレット』という演出があります。ルーレットが7で止まればボーナスです。
それが。キャンセルできません。10秒ぐらい回ってます。長いです。結構な頻度で演出が発生します。出目で絶対入っていないのにすぐ回ります。長い演出で普通にハズレます。
そのルーレットが始まると周り人が注目します。絶対入ってないのにこっちを見ます。ウザいです。だからMAX-BET連打します。『入ってないからこっちみんな!』とアピールします。
という話です。信じるかどうかはあなた次第です。
アステカ
1999年3月 ECJ 4号機 B-CT
・簡単目押しのCT機で大ヒット
デカいの狙えたらほぼオッケー
・マニアックなリーチ目
だからルーレットで告知する予定だったけどみんなすぐ覚えちゃう
入ってないの丸わかり
・中に人が入ってる
・4THリール登場
ここでまたパチスロに革命が起きました。どこまで進化するのやら。こうなってくるとそのうち自我を持ったパチスロの反乱が怖くなります。
なんと。パチスロのリールが4つになりました。自然増殖です。何にもしてないのに勝手に増えた。ちゃんと3つで作ったはずなのに。だってボタンは3つだよ。
ということで。4thリール誕生です。演出用のリールです。勝手に動いて勝手に止まって子役をナビしたりボーナス告知したりします。そこそこ流行ります。
シーマスターX
1999年7月 山佐 4号機 A-400
・業界初4thリール
・フグの名前はアンディー
・逆押しで+2ゲームのガセ攻略発覚
ホントは特に得しない
その結果変則押しブーム到来
・変則押しブーム到来
さて。業界初の4thリールが登場しました。その名も『シーマスター』。コレめっちゃ面白いので6号機でそのまま復活して欲しい。
でもそんなことはどうでもいいです。それより攻略法が発覚です。逆押しするとチェリーがたくさん取れて1000円で+2ゲームの効果があります。
というウソ攻略が雑誌に載って騙された若者が逆押しを始めました。するとどうでしょう。逆押しが意外と悪くない。成立フラグが分かりやすいです。ビッグ1確もあるし2確もある。
ということで。得はしませんが新しい遊び方が増えました。予告音だけ逆押ししてみようかな。みたいな。怪我の功名です。
まぁ変則押しをする人は前からいましたが。ちょっと人口が増えました。若者は新台出たらすぐ予告音で中押しです。メーカーさんは順押し前提で作ってるんだからまずは順押ししなさい。
※
・複合役登場
ここでついに恐れていたことが現実となります。進化を続けていたパチスロが一線を越えたのです。進化の果てに自我を持ち。スロッターに反逆ののろしを上げました。これが俗に言う『世紀末』です。
その終末のマシンの名は『ダイナマイト』。ボーナス成立で爆発します。打った人は死にます。
でも今回言いたいのはそこじゃないです。死ぬとかどうでもいいです。それより禁止されていたはずの複合役が復活しました。禁止されてなかったのかも。知りません。
でも他のメーカーも一斉に複合役に乗り出したので規制緩和の線が濃厚です。
とにかく。複合役が復活しました。使い道はさらなる技術介入性です。ビタ押しで複合役を揃えて枚数アップを図ります。また難しくなった。そろそろ私も着いて行けない。
ダイナマイト
1999年6月 IGT 4号機 A-400
・5枚役を3ラインで複合15枚
2回ビタ押しが必要 一コマミスると10枚 2コマミスると5枚
ビッグ完全攻略で+70枚
・突然爆発
ボーナス成立後にランダムなタイミングで爆発する
打った人は死ぬ
・ツインビッグ登場
さて。パチスロ機の反乱が起こり。人類とパチスロ機による熾烈な生存戦争が行われている中。争いを止めようとツインビッグが登場します。
ツインビッグとは獲得枚数の違う2種類のビッグが共存しているパチスロ機です。大量獲得機より高いボーナス確率で大量獲得できる瞬間が期待できます。逆パターンもアリ。波を荒くした中間のスペックです。
つまり。我々は共存できる。戦争はやめなさい。そういった意図があります。これによってパチスロを打っても人は死ななくなりました。
セブンダラーズ
1999年10月 ネット 4号機 Aタイプ ツインビッグ
・業界初ツインビッグ
スーパー550枚 ノーマル400枚 1/2で振り分け
A-400の確率で600枚取れたりする
・スーパー変換打法
ビタ押しで必ずスーパーに出来る
設定1で100%超えない 店がベタピンにするだけ
・シフト持ち越し登場
さて。無事に人類とパチスロ機の和平が結ばれました。もう戦わなくてもいいのだよ。銃を置いて故郷に帰りなさい。恋人が君の帰りを待っている
そんな冗談はさておき。殺し合いはまだ続きます。次にパチスロ軍が持ち出した兵器は『ビッグ中のジャックインフラグ持越し機能』です。俗に言う『シフト持ち越し』です。
フラグ持ち越しというのは。『成立したフラグを取りこぼしても消滅しないで揃えるまで残ってる』という機能です。4号機では『ボーナスフラグのみ持ち越してよい』という規定でした。
それで『ビッグ中のジャックインはレギュラーボーナスだから持ち越してもいいだろ…』とメーカーさんが休戦中の会食時にボソッとつぶやきました。
でもそれはさすがに倫理的に問題がある。人間であることを捨ててまで戦争に勝利して、果たしてそれは『人類の勝利』と呼べるのか。食堂がざわつきました。
しかしながら。パチスロ機は人類ではない。メーカーさんは人間ではないのだ。なんの問題もナッシング。だから申請したところ認可が出ました。また規定の裏をかきました。
それで。もうちょっと具体的に書きます。
まず。ビッグは『子役ゲーム30回、もしくはジャックイン3回で終了』ですが。普通に消化すると子役ゲーム10回ぐらいで3回目のジャックインが来て終了です。
それで。リプレイハズシを行うことでジャックインを遅らせまして、余裕を持って子役ゲーム20回ぐらいで3回目のジャックインを入れて終了する。のが一般的です。ハズしすぎるとパンクします。
そこで。ジャックインを持ち越しすることにより、いつでもジャックインできる状態にして、子役ゲーム30回目にジャックインさせることにより、パンクせずに子役ゲームを全消化出来ます。
ということで。さらなる枚数アップを図りました。また機械割が上がります。
というか。5号機世代の人は読んでも意味が分からないかもしれませんね。でも4号機世代の人は説明しなくても分かっています。どうすればよかったのでしょうか。これが俗に言う『シフト持ち越しのジレンマ』です。
バンバン
1999年11月 大都技研 4号機 A-500 シフト持ち越し
・業界初シフト持ち越し
ビッグ一回ほぼ500枚 あまりブレない
でもメイン子役の15枚役がビタ押しなので腕の差が出る
・大都技研がやっと売れた
ここまで無名
2000年
・液晶登場
年が明けて2000年のある日の出来事です。パチスロがパチンコになりました。液晶の登場です。演出の幅が広がりました。これからは入ったかどうかは画面を見てください。
この事件の一番の問題は。パチスロ機の値段が上がったことです。1.5倍ぐらいでしょうか。購入費を払うのはもちろん客です。これからはもっと回収しないとね。
ということで。液晶が付いたことによりパチ屋の平均設定が下がります。かどうかはわかりませんが。とりあえず最初は不評でした。でもすぐ人気が出ます。液晶付きパチスロは割と面白いです。
ゲゲゲの鬼太郎
2000年1月 サミー 4号機 A-400 8ライン
・業界初液晶搭載
子役ナビや告知をするだけで今までとあんまり変わらない
入ったらリーチ目出てるし
・設定変更後は5ゲーム目にカラスが飛ぶ
・サブ基盤登場
さて。液晶が登場したわけですが。実は液晶の裏に隠れてパチスロ界に新たな脅威が訪れようとしていました。スロッターはまだ誰も気づいていません。
液晶を管理するために『サブ基盤』というものを導入しました。単純に液晶管理をするためだったこのサブ基盤を見たメーカーさんが魔王復活の可能性を閃きます。
そして破滅の道に一歩踏み出すのでした。もうこの段階で4号機王手の道筋が確立しています。あとは寿命をどれだけ伸ばせるか。本当の世紀末はこれからです。
・設定告知
ここで突然の設定告知。液晶も付いたことなので設定に関する演出を出してみようと思います。後にほとんどのパチスロ機に搭載される機能です。
でもこの時点では流行りません。その後誰もマネしませんでした。だって設定は店が開店時に教えてたしね。教えない店は教えたくない店なので余計な機能です。
玉緒でポン
2000年2月 サミー 4号機 A-400
・設定告知
『この台の設定は?』だった気がする 6確です
忘れた
・勝てる
目押し効果が高い
当時は若者が液晶に寄り付かない
ジジイが液晶に寄り付く
・RT登場
さて。先ほどの『サブ基盤で魔王復活』の話はウソです。また騙されましたね。そんなことより『リプレイタイム』が登場です。通称『RT』です。
RTとは『リプレイの集中』のことです。子役集中は3号機で禁止されましたが『リプレイは子役じゃない』と言ったら認可が出ました。
リプレイとは要は『3枚役』なので、3枚役が連荘したところでメダルは増えません。現状維持レベルです。どうでもいいです。ごねられるとめんどくさいので許可しました。
しかしながら。実はRTの裏に隠れてパチスロ界に新たな脅威が訪れようとしていました。スロッターはまだ誰も気づいていません。
RTこそ本当の大魔王なのです。もうこの段階で4号機王手の道筋が確立しています。あとは寿命をどれだけ伸ばせるか。本当の世紀末はこれからです。
ニュートラッド
2000年5月 岡崎産業 4号機 A400-RT
・業界初RT
ビッグ終了後に50ゲーム現状維持
・AT機登場
ということで。サクッと魔王復活です。『アシストタイム』の認可が出ました。どうかしてます。
普段高確率で子役を成立させていますが、すべての子役を同時に狙えないようにしておいて、アシストタイム中はナビをする。通称『AT』です。AT中は高確率の子役を全取得可能です。
3号機で禁止された『子役集中』を規定の裏をかいて再現しました。ATは子役確率が上がるも同然です。こんなの2号機復活です。検定試験は『順押しフリー打ち』なのでATの恩恵を受けません。子役集中なんてなかった。
そのATを『サブ基盤の導入』によって思いつきました。子役ナビはサブ基盤に管理させています。液晶を作っているときにビビッと来ました。
でもコレさ。いくら規定に反していないと言ってもさ。以前禁止されたやつを再現しているんだからさ。ダメに決まってると思うんだよね。考えたほうも許可した方もおかしい。先が読めない人達です。『大丈夫大丈夫w』みたいな。
まぁふたを開けてみると『9枚役の3択ナビ』でATに入っても現状維持程度なので、それくらいなら大丈夫かなって気もする。また技術介入性のあるオマケボーナスが増えただけです。
ゲゲゲの鬼太郎SP
2000年5月 サミー 4号機 A-400 AT
・業界初のAT機
ビッグ終了後1/2 100ゲーム 1G/+0.5枚
・サブ基盤に規定はない
さて。ATはサブ基盤で管理されています。抽選方法も継続ゲーム数もサブ基盤が決めます。そしてサブ基盤に関する規定はありません。なぜなら4号機規定を作ったときにサブ基盤は無かったから。
集中には規定があって。継続ゲーム数も純増枚数も規定で多少触れています。抽選方法も完全確率です。ATはそんなのないです。
つまり。この時点でAT機は何を作ってもいいです。機械的な試験はノーチェックです。人為的な試験もあるなら待ったがかかるかもしれませんが。多分ないです。だってこのあと限界まで行くから。
・ART登場
さて。ATはやり放題なのでまずはRTと合体させてみました。軽いジャブです。RTにもたいした規定がないので相性がいいです。RTさんはいつまでもAT君に付き合ってくれます。
『ART』とはATに突入すると同時にRTもついてくるタイムです。ATの子役高確率の隙間をRTが埋めることで純増アップです。現状維持同士が手を取り数学を超えました。0+0が1.5になったのです。『この世に絶対はない』と証明した瞬間です。
ちなみに当時の呼び方は『AR』です。長い年月をかけてそのうち『ART』が一般的になります。省略じゃなくて文字数が増えるなんて珍しい現象です。これも規定がないサブ基盤のなせる業です。
さらにゲーム数に規定がないので最高2000ゲームにしてみました。ビッグ一回で3000枚超える可能性があります。まぁ相当なレアフラグで滅多にその状況にはなりませんが。ただの釣りエサです。
ディスクアップ
2000年9月 サミー 4号機 Aタイプ ツインビッグ ART
・業界初ART
ビッグ終了後1/2 純増1.5枚 50or100or200or2000
。ジュワン
ノーマルビッグ中にビタ押しでジュワン
3択15枚役が2択になる
・エイリヤン初登場
ART2000で登場 ダンスがメチャクチャ
※
・BGMミュート
ここで皆様に朗報です。なんと。ビッグ中にしばらく操作をしなくなるとBGMが消えるようになりました。
これでビッグを揃えた後にジュースを買いに行くことが出来ます。今までは一番嬉しい瞬間にお祝いが出来なかったもんね。早く打たないと怒られる。これからは勝手に音が消えるので席を離れてオッケーです。誰にも迷惑かかりません。
と言いたいところですが。やっぱりにらまれます。音とか関係ないです。昔のスロッターは『ビッグ中に席を立つこと』がアウトです。
私の友人は、遠くの方でここまで音が聞こえない台を打っているニイちゃんがビッグ中に席を立ったら舌打ちしていました。そこでビッグを引いたのを気づいているのが凄い。
大江戸桜吹雪
2000年9月 平和 Aタイプ ツインビッグ
・BGMミュート
・遅れが凄く遅れる
無音と思って喜んだ頃に音が鳴る
・連続演出
さて。ATの動向も気になりますが。演出も進化しています。
ここで登場したのが『連続演出』。『チャンス目出現で5ゲーム程のバトルが始まり、勝てばボーナス』ってやつです。バトル中はプチRTに入るのでボーナスを揃えられずに強制的に見守ることになります。せっかくなので応援してあげて。
しかしながら。パチスロはリーチ目なので全然流行りません。と思いきや。そのうちほとんどの機種が採用することとなります。今後の主流です。
大量リーチ目時代がもうすぐ終わります。出目を楽しめるのは今だけだからみんな打っとけ。
ガメラ
2000年11月 ロデオ 4号機 A-700 シフト持ち越し
・プチRTで連続演出
順押しするとリーチ目出ない チャンス目出現でバトル
逆押しするとリーチ目が出る みんな逆押ししてた
・勝てる
設定1で104%
・パチンコ税の反対署名
そういえば。この時期にパチスロを打っていたら署名をお願いされました。ニュースを見ない私には何のことか全然分かりませんが友達が名前を書いたので私も書きました。今考えると恐ろしいことをしています。
どうやら。パチンコに税金がかかるようになる法案が出てるらしいです。具体的な事はよく分かりませんが客に影響があるやつです。何らかの形でパチンコを打つとお金を取られるようになります。
それが署名を集めて取り消しになりました。私のおかげです。だって名前書いたからね。
・三重県のパチスロ設置
ここでついに三重県が重い腰を上げました。もう見てらんないと。いったいパチスロ業界はどうなっとるんだと。もうすぐ21世紀なのに。
と思ったかどうかは知りませんが。三重県にパチスロが導入されました。今までなかったのよ。パチ屋の条例は地域別ですが三重県はパチスロ設置禁止でした。
ということで。三重県に入ったパチスロ機ですが。時代は技術介入機です。流行りの台が当然導入されます。技術介入機は甘い台ばっかりだけどグランドオープンは奮発しないとね。
しかし相手は今までパチスロを打ったことがない客ばかり。7が見えるやつすらいねえ。この勝負どちらが勝つのか。
勝ったのは他県から来たスロッターでした。『三重県の設定状況ヤベーw』と噂が広がり。伊勢神宮よりホールに参拝する人が増えたとかいう話。
・三重県オールナイト
さて。めでたく三重県にパチスロが導入されました。しかしここは勝負どころ。ひるんだ相手に追撃です。
『伊勢神宮の参拝客にトイレを貸すために大みそかはオールナイトやってもいいよね? あーいや調子に乗りましたサーセンw』とおそるおそる聞いてみたところ。いいってさ。
ということで。三重県の大みそかのパチ屋は40時間営業です。スロッターに新しいお祭りが出来ました。伊勢神宮にも行ってあげて。
2001年
・ストック機登場
年が明けて21世紀になりました。人類はまだ生きています。滅亡なんてなかった。『魔王復活』と言われていたAT機もたいしたことないし。パチスロはまだまだ安泰です。
と安心していたところに大魔王降臨です。とうとうこの日がやって来ました。ATなんて可愛いもの。4号機はもうすぐ絶滅します。誰か止めるヤツはいなかったのか。
その名も『ストック機』です。略して『ST』。AT機は5号機でも生き残りますがST機はダメです。根絶やしにするしかなかった機能が誕生しました。
『共存できない種も存在する』。生物学者がやりきれない怒りをあらわにし。台パンしました。
ということで。ストック機能の登場です。簡単に言うと『ボーナス成立後もボーナス抽選をする』機能です。揃えなければ次々とストックされます。まとめて揃えれば自力1ゲーム連です。
実際は。RTなどのタダで回せる区間を設けて。その間にストックを貯めて。RT終了後に全放出。という流れの仕様で世に出てきます。
ところで。ストック機の申請ですが『ボーナス成立後にボーナスをなかなか揃えられない人は損している。その間もボーナスを抽選すれば公平だ。』という理論を出したら『なるほど。是非やろう!』という感じで通りました。
でも結局ストックをそんな使い方しません。認可をもらうために用意した方便です。マジで最初から目押し出来ない人が損する仕様です。これが俗に言う『汚い大人のやり口』です。
ブラックジャック777
2001年1月 ネット 4号機 A-400 ST RT
・業界初ストック機
ボーナス成立で33or777ゲームのRT
RT終了後に貯まったストックを1G連
途中で揃えるとRT終了 ボーナスをハズす目押しが必要
RT中のボーナスにRTはつかない ストックしたけど損した気分
・リオちゃんはまだ出ない
・爆裂AT機登場
さて。大魔王が降臨したわけですが。それに触発されて魔王が本気を出しました。要は魔王軍の侵攻です。大魔王の命により魔王が前線で指揮をとるようになりました。
ということで。『爆裂AT機』の登場です。いろんな過程をすっ飛ばして一気に限界スペックが登場です。もうチマチマやってらんね。
最大値の15枚役がハズレなく高確率のATです。1ゲーム+10枚です。これ以上の増加スピードは出来ません。出来るけどね。
さらに。ゲーム数も長いです。一回の初当たりで何千枚も出ます。その代わり一日一回もATに当選しなかったりします。
2号機の集中よりヒドイです。復活どころじゃない。というのが検定に通りました。機械に任せないで目視で落としてもいいと思う。
獣王
2001年1月 サミー 4号機 A-400 AT
・業界初爆裂AT機
1ゲーム+10枚のAT 10or30ゲーム
それが初当たりで平均6セットぐらい 最高29セット
単発の割合が半分近くあるので
連荘すれば大体10セット以上行って3000枚ぐらい出る
・AT高確率モード
さて。爆裂AT機が登場しました。その爆裂AT機にはAT高確率モードがあります。高確率モード中はATに当たりやすいです。一日中高確率と低確率を行ったり来たりしています。
要は完全確率じゃないです。パチスロのボーナスは完全確率にすることが規定で決まっているのにATには関係ありません。だってナビを出しているだけです。フラグが連荘してるわけじゃない。
このように。ATはビッグより多い出玉を意図的に連荘させることが可能です。サブ基盤に規定がないから何でもできる。悪いところが出てきました。
・朝一特典
さて。爆裂AT機には高確率モードが存在します。それで。なんと。恐ろしいことに。リセット後は高確率モードからスタートさせることが可能です。
要はモーニングです。禁止されたはずのモーニングがATによって復活しました。ボーナスの仕込みは禁止ですがATに規定はありません。やろうと思えばリセット後はAT確定に出来ます。
これでまた朝の行列を呼べます。ATの力は出玉だけではないのだ。
・偶数は安定 奇数は荒波
誰が言い出したか分かりませんが。パチスロには『偶数は安定 奇数は荒波』という都市伝説があります。そういう設計をしているわけじゃありませんが昔から言われています。
それがAT機によってホントに設計されました。めでたいことです。ここから神話が実話になります。
例えば獣王は偶数設定の方が低確ATを引きやすいです。その代わり高確ATのセット数振り分けが少なめです。大連荘はしないけど当たりやすいです。
奇数設定は低確ATが滅多に引けません。その代わり高確ATのセット数振り分けが多めです。当たりにくいけど大連荘しやすいです。
というルールを暗黙の了解で他のメーカーさんもマネしはじめました。
・ジャックポット
さて。爆裂AT機が登場しました。しかしながら。私に言わせると一撃3000枚程度で爆裂と名乗るなんて勘違いも甚だしいです。それくらいならニューパルでも出来ます。
と。ちょっと煽ってみたらAT機が顔を真っ赤にして万枚フラグを搭載してきました。『これ引けば万枚確定』というヤツです。
最初は『万枚確定』程度でしたが。そのうち『5万枚確定』とか出てきます。パチスロが一日100万円勝てるようになりました。まぁ5万枚は10時間かかるので厳しいですが。当たりにくいフラグを早めに引かないと5万枚は出ません。
とにかく。ホールには100万勝ちの可能性を秘めた台がゴロゴロしています。これからは100万ぐらい借金しても余裕です。一日で返せます。
マネーゲーム
2001年1月 バルテック 4号機 A-400 AT
・業界初ジャックハズレで特典
次回ビッグまでAT or 永久AT
・永久AT
閉店リセットするまで終わらない
ATは1ゲーム+1枚程度ですが
400枚のビッグをポコポコ引くのでたくさん出る
半日以内に引ければ万枚 毎日誰か万枚
・朝から満席
設置店は少ないですが設置されたら夕方までフル稼働
当時一番人気機種
チャンスゾーン
さて。ATには高確率ゾーンがあるということですが。実はそんなに高確率でもないんですよね。
獣王の設定1なんか高確中でもAT当選確率1/1000ぐらいです。1/400ぐらいで高確に入って100ゲームぐらいで終わります。高確率に入らないと話になりませんが入ってもなかなか当たりません。
獣王では『よっしゃ!ここで引いたる!』という気分になりません。大半があきらめています。無心で打ってそのうち当たるの待ちです。
ということで。高確をもっと凝縮した『チャンスゾーン』の登場です。要は短いゲーム数の超高確率です。例えば『4ゲーム以内にリプレイを引く』みたいな感じです。これなら引けそう。
チャンスゾーンなら毎回普通に期待できるので『よっしゃ!ここで引いたる!』という気分になります。さらにもっと上品な人だったら『あらまぁ。ここで引いてみようかしら。』という気分にだってなるかもしれません。
これでまたゲーム性が上がりました。
・子役の連続で当選
さて。チャンスゾーンが登場しましたが。同時に新しいボーナス抽選方式が登場しました。
その名も『子役の連続』です。『自力でリプレイを3連続させたらAT当選』ってやつです。チャンスが頻繁に訪れるので飽きが来ません。AT機は基本的にボーナス確率が悪いので間を持たせるためのナイスアイデアです。流行ります。
ネコde小判
2001年7月 アリストクラート 4号機 A-400 AT
・チャンスゾーン
BIG後 AT後 4ゲーム間でリプレイを引くとAT当選
40ゲームで100枚ぐらい増える そのATが50%で連荘する感じ
・ジャックポットAT
チャンスゾーン4ゲーム全てリプレイでジャックポット
1000or2000or3000ゲーム 3000ゲームでほぼ万枚
・リプレイ3連続でAT
・出目で押し順がちょっと分かる攻略法
設定が一つ上がるぐらいの効果あり 設定1では勝てない
・等価主流
そういえば。もうこの辺りになるとほとんどのパチ屋が等価交換になっています。確かに換金率の自由化に伴い等価交換がボチボチ出てきましたが。そんなのお構いなく等価はずっとガラガラだったのに。
決定打は『ジジイが等価を選んだこと』です。要は腕も知識もなく『設定とか知らね』と思っている客層が等価に行くようになりました。だって等価が得じゃん。てか7枚の店は満席だし。広い空間でゆったり打ちたい。
そして実は。その客層が一番のカモです。上手い兄ちゃんは泥棒です。低換金率の優良店からカモが消えて泥棒が残りました。その現実を泥棒達はしばらく気づきませんでした。
なぜか優良店も続々と等価に変わっていく。そして等価に変わった優良店の行列が無くなります。理解不能です。前のままでよかったのに。
でも今なら分かる。『カモが等価に行くから』です。泥棒で満席になっても経営できない。
ということで。等価主流となりました。等価ならフル稼働の店でも低設定だらけにしないと経営できません。もうパチスロは勝てません。
・サイレントストック機
さて。AT機が爆裂AT機に形態変化しました。桁違いにパワーアップした戦闘力でホールを暴れまくっています。ではそろそろ私も行きますか。
ということでストック機も第二形態に移行しました。その名も『サイレントストック機』です。
サイレントストック機はボーナスが成立してもボーナスが揃えられません。ストックされるだけです。ストックしているのか分からないストック機です。
そのストックされたボーナスは『ストック放出フラグ』を引くと揃えられます。ボーナス成立と放出が別フラグです。
その『ストック放出フラグ』に規定がありません。『ボーナス成立』に関しては規定がびっしりですが。『ストック放出』は何やってもオッケーです。次はこの『ストック放出』の仕様をいろいろひねっていこうと思います。
要はパチスロが完全確率じゃなくなりました。合法的に意図的なボーナス連荘が可能です。1号機復活です。
ちなみに『ボーナス成立』はストックしますが『ボーナス放出』はストックしません。なかなか揃えられない人は従来通り損します。当初の予定の公平さのかけらもない。
スーパーリノ
2001年9月 山佐 4号機 A-400 ST
・業界初サイレントストック機
ストック解除はゲーム数管理
5ゲーム連しやすい 100ゲームぐらいまでチャンス
・お金が落ちてる
サイレントストック機を知らない人が多い
ハマリ台を打てば勝てる
・揃わないリプレイタイム
せっかくなので。サイレントストック機のメカニズムを説明します。
ボーナスが成立すると『揃わないリプレイのRT』に突入しています。通常時のハズレはハズレじゃなくて揃わないリプレイの取りこぼしです。
そして『リプレイ成立ゲームにボーナスが揃ってはいけない』という規定があるのでRT中はボーナスが揃えられません。メーカーさんは規定を絶対守ります。
そしてRTがパンクするとやっと揃えられるようになります。そのRTの継続ゲーム数を複雑なモード管理で決めて意図的な連荘をさせています。
・3枚掛け専用機
そういえば。いつから始まったのか分かりませんが。ストック機は3枚掛け専用がデフォルトです。1枚2枚じゃリールが回らないです。ボーナス確定後も3枚掛けで揃えます。徹底してます。
理由は知りません。なんか都合がいいからです。おそらく横着です。ストック機は普段ハズレなくリプレイを高確率にする必要があるので、BET枚数によってリプレイ確率を変動させると大変です。もしくはできないかも。知りません。
ということで。余りメダルが増えました。最後の2枚が回せません。持って返ったりゴミ箱に捨てたりする人が増えました。近所の家の塀の上にも置いてあります。
あんまりこういうこと言っちゃダメなんですけど。私の家にも余りメダルがたくさんあります。『次に来た時に使おう』と思って持って返ったらそのまま忘れてしまいます。
ポケットに20枚ぐらい入っていた時もありました。いろんなパチ屋のメダルが数枚ずつ。結局使わないのでそのうち持って返るのはやめました。諦めて下皿に置いて帰ります。余りメダルでガムが買える自販機とかあればいいのにな。
・コピー打法発覚
ここで突然の攻略法です。世に出てるサミーの筐体30万台で攻略法が発覚しました。
レバーをゆっくり叩くと前回引いたフラグがまた引けます。無限じゃないです一回だけです。子役を2倍引いてもよし。ストック機でボーナスを引くたび2連させてもよし。
攻略法は定期的にポコポコ発生するのですが。これが史上最大の大打撃だと思います。次の日ホールに行ったらサミー系列の台が全て故障中でした。入れ替えが大変です。つぶれたホールもあったかもしれない。
・前兆演出
さて。サイレントストック機が登場したことにより演出面もパワーアップしました。その名も『前兆』です。
何にも引いてないのに突然演出がざわつき始めます。『もうすぐ当たるかも?』とパチスロ語で言っています。そして当たったり当たらなかったりします。
要は。放出フラグが好きな時に立てられるのでフライング告知が可能となりました。パチスロ機にはもうすぐ当たることが分かっているので教えようとしています。パチスロ語で。
またゲーム性が広がりました。ストックは出玉だけではないのだ。
キングパルサー
2001年11月 山佐 4号機 A-400 ST
・前兆演出
演出が5ゲーム続けばボーナス 3連でアツい
出目は何でもないのに当たりそう
・ストック機がやっと売れた
そろそろATと逆転する ノーマル機はもう売れない
・ハイエナ登場
さて。サイレントストック機が登場しましてホールに続々設置されます。しかしながら。登場した瞬間全てのスロッターが仕様を知っているわけではありません。
知っている人の方が多いでしょうが。知らない人も結構います。『ストック機は意図的にハマる』と言うことを知らずにハマったら低設定と思ってやめる人が存在します。
しかしながら。サイレントストック機はハマり台ほど打つべき台です。もうすぐ当たって連荘します。
設定よりゾーン狙いの方が割が高い。そこだけ狙ってかっさらう。これがパチスロの新しい攻略法『ハイエナ』です。そして最強の技です。取得すると一番勝てます。
技術介入機の時代は終わりました。『目押しで勝つ』とかどこの田舎ですか。これからは知識と足で勝つ時代です。
・変則打ちペナルティー
さて。サイレントストック機が登場しましたが。AT機だって負けていません。まだどうにかすれば出玉スピードを上げる手段が残っているはず。
ということで。どうにかしました。それはズバリ『変則打ちペナルティー』です。順押ししないとAT抽選をしません。中押し逆押し禁止です。
ATは15枚役がハズレなく高確率で揃い続けるのが最速なんですが。通常時のコイン持ちを考慮すると15枚役は12択になります。12択を狙うのは時間がかかります。フルウェイトじゃ押せません。
だから押し順の6択にしたい。それなら狙わなくてもいいからフルウェイトで打てる。しかしながら。15枚役の6択だとほぼコインを減らさず回せるぐらい通常時に15枚役が落ちます。
だから順押し限定にして順押しの15枚役の振り分けを少なくしました。変則押しするとよく回るけどAT抽選をしないので増えません。良く回って減り続けるだけになります。
という機種が出ました。これからのAT機は『変則押しペナルティ』と『押し順ナビ』が主流です。これで時間効率アップ。時速5000枚です。
サラリーマン金太郎
2001年12月 ロデオ 4号機 A-400 AT
・変則押しペナルティー
実は変則押しすると設定1でも勝てるらしい
コイン持ちが良くてビッグで勝つ
でも設定2以上だったら損するので意味がない攻略法です
・時速5000枚
1ゲーム+10枚は変わらないけど押し順ナビで早い
・ストック機ベタピン
さて。サイレントストック機が登場しました。強制連荘で連日お祭り騒ぎです。と言いたいところですが。全然人気ない。終日ガラガラです。
というのも。この時期のストック機はボーナス成立よりボーナス放出の方が早い仕様です。要はストック切れを起こします。普通に打つと自分で貯めて放出となります。
打つなら人にストックを貯めさせて、自分はいいところをかっさらいたいです。朝一台など打つ気がしません。という常識が浸透しました。
ということでストック機はガラガラ。設定はオール1。閉店時に貯まっていたストックは全消去。最速で購入費を回収してAT機と入れ替えたい。何が1号機復活だよ。
2002年
・ストック切れなしストック機
ということで。さっそく対策しました。そんなの簡単です。ボーナス成立のほうを早くすればいいだけです。
ボーナス確率は全設定限界の高確率にしておいて、放出確率を設定差のある出現率の確率にしました。これでオッケーです。今度は逆にストックが貯まり続けます。
これで朝一でも連荘するようになりました。リセット特典だって付けちゃうぜ。好きな時に打ってもいいのよ。打つ気がしないのはストックが貯まってない新台初日ぐらいです。
ハウンドドッグ
2002年3月 ネット 4号機 A-400 ST
・ストックが切れないストック機
・当たりやすいゲーム数がたくさんある
でも結局ハマって連荘するだけ
・リール全面モニター
さて。サイレントストック機も無事に稼働が上がりました。これで連日お祭り騒ぎになること請け合い。まだなってませんが。
でもそれは聞かなかったことにして。次は演出面の強化をしましょう。ここで登場するのが『エルビジョン』です。全然流行りませんが同じ機能はそのうち流行ります。
でもそれは聞かなかったことにして。パチスロってリールを触れないように透明のアクリル板でガードしてるじゃないですか。そこに映像が出ます。要はリールと液晶が重なっています。あっちこっち見なくていいです。
これによって。リーチ目が出ても視界をブロックしてルーレット演出などを行い『ボーナス確定!』を出すようになりました。エルビジョンに邪魔されてリーチ目が見れません。大量リーチ目時代の終焉です。
ネオプラネットXX
2002年7月 山佐 4号機 A-400 ST
・エルビジョン
出目を邪魔する リーチ目が出たか分からん
・ビッグバンモード
平均10連のモードあり
・ビッグバンモード
さて。演出が強化されましたが。出玉も同時に強化します。スロッターは結局出る台が好きです。
ということで『ビッグバンモード』の登場です。要は『超天国』です。滅多に行かないけど大連荘するモードです。平均3000枚ぐらい出ます。平均なので倍ぐらい出てもおかしくないよ。
これを他のメーカーもマネするわけですが。しばらくはどこのメーカーの天国モードも『ビッグバンモード』って呼ばれていました。そういえば『状態』がもう死語です。
・ガセ前兆
さて。演出が強化されましたが。まだまだ行きます。ここで登場したのが『ガセ前兆』です。言い方が悪いです。なんて言えばいいんだろう。『フェイク前兆』かな。
簡単に言うと『定期的に20ゲームぐらい演出がざわつく』という演出です。突然『高確率中!』と液晶に表示されます。なんか引いたから出るわけじゃないです。もうすぐ当たるから出るわけじゃないです。
ストック機もAT機もとにかく基本的にハマるので、間を持たせるために演出だけ出す。という感じです。何回もガセ前兆が出てそのうち当たります。
これが流行ります。そのうちほとんどの台に搭載される機能です。出目の時代は終わりです。演出を眺めながら『ボーナス確定』を待つのがパチスロです。
シェイク
2002年8月 大都技研 4号機 A-700 ST
・ガセ前兆
定期的に『高確率中』になってやめられない
基本1000以上ハマる
・BIG中のBGMが選べる
・BIG毎回必ず711枚
・BIG中に7揃いで1ゲーム連
1400枚一瞬で出る
7回に一回ぐらい そんなに期待できない
※
・BIG中にBIGが揃う
さて。演出が強化されましたが。出玉も同時に強化します。スロッターは結局出る台が好きです。
ということで『BIG中にBIGが揃う機能』が搭載されました。揃ったBIGはBIG終了後に1ゲーム連します。ストック機にはこんなことも出来るのさ。
それが大量獲得機に搭載されたので凄いです。700枚が1ゲーム連です。あんまり当たりませんけど。でもBIG一回の期待値が1000枚ぐらいあるから凄い。
・低設定でも爆発
さて。AT機とST機が世の中に浸透してきました。ホールの大半はAT機とST機となります。ノーマルはジジイ用の告知マシンだけです。というのも。お店にとってこんな使いやすい機種は無いです。
AT機とST機は一撃2000枚ぐらいの波を何回引けるかの勝負です。高設定ほどその波が引きやすいって感じです。一撃万枚フラグだってあります。
低設定でも一日打てば突然2箱積んだりします。そして負けています。一番箱が多い台が実は低設定で負けていたりします。
ちょっと前までは低設定で箱を使うことが割と難しかったんですけど。この時期になると箱を積んでいる台が高設定とは限らないのです。
だから設定が読みにくいです。低設定でも出るし高設定もなかなか出ません。ベタピンでもあちこちに箱があって割と設定が入っている風景になります。
そして客が運勝負します。要は一撃2000枚の波を引きゃいいです。『いつ引けるか分からない』ということは『今引くかもしれない』ということなのだ。
だからAT機とST機は低設定だらけでも客付きがいいです。もうノーマル機なんて買う気ないです。
・裏モノいらず
今まで定期的に裏モノが登場していましたが。もうこうなってくると裏モノは必要ありません。だって裏モノが検定に通っています。危ない橋を渡る意味がない。
改造するのも大変です。メーカーに内緒でいじってる人もいますからね。複雑なシステムで強固なプロテクトがかかっているとお手上げです。
ということで。この辺りから裏モノをあまり聞かなくなります。5号機まで待っててね。
・4.5号機
ということで規定改正です。ATとSTの無敵時間終了です。もうダメ。規制を入れます。ずっと冗談で言って来たけどホントに客がトイレで首吊っちゃう。警察が仕事しました。
それで。4.5号機が始まりますが。実はコレ。具体的な規制が通達されていません。アバウトです。『万枚出る台禁止』と言われました。やっちゃダメな事は特にないです。
なので。自重することになります。メーカーのモラルに任せます。こちらは検定で万枚チェックだけさせてもらいます。
それで。具体的に自重したことは二つです。
・エクストラ設定禁止
『設定6が突然140%』みたいなことはもうやりません。これからはたとえ規定の裏をかいていても120%以内に収めます。
・万枚フラグ禁止
一撃万枚はもうやりません。やっても3000枚程度にしておきます。運が良ければ5000枚ぐらい出るかもしれませんけどね。
ということで4.5号機始動です。もう二度と万枚は出ません。出るけどね。2万枚も出るよ。まだ自重があまいです。
モグモグ風林火山
2002年11月 ネット A-700 4.5号機 ST
・業界初4.5号機
でもまだ自重してない 次からやる
・リプレイハズシ成功で15枚
ビタ押しハズシで15枚 目押し効果凄い
・4.1号機
さて。4.5号機が始まりました。そこでなんかついでに思いついたので。今までのよくない台を『4.1号機』と名付けることにしました。後付けです。
ここからさかのぼってAT機とST機の万枚出るヤツは4.1号機です。そんなこと急に言われてもね。『ホントはお前は父さんの子じゃないんだ』みたいな。
・メーカー勝利
ここでついに。メーカーさんの長年の悲願が達成されました。パチスロが始まって22年。ようやくこの日がやって来ました。
『パチ屋のトイレで首を吊る』という事件が起こりました。クズが死にました。めでたいことです。これで社会が少しいい方向に向かうことでしょう。この調子でドンドン殺していく次第です。
しかしながら。4.5号機を通達されたときはどうなることかと思いました。間一髪。ギリギリセーフです。まだ撤去前の4.1号機が最後の踏ん張りを見せました。
ドラマチックな結末です。これが俗に言う『事実は小説より奇なり』ってヤツです。
みたいなことを言うのはよくないと思います。人の死で冗談を言うのは最低です。嫌いです。
・パチスロは適度に楽しむ遊びです
コレ実際いつからか分かりませんが。人も死んだことなので。ホールのトイレに『パチスロは適度に楽しむ遊びです』と書かれるようになりました。もっと後かもしれない。忘れちゃった。
だったらギャンブル性の高い台をホールが買わなきゃいいのにね。全台ノーマル機でいいじゃん。私はノーマル機のほうが好きです。5号機後半はアクロス台しか打っていません。
とにかく。これが俗に言う『マッチポンプ』です。自分で原因を作っておいて抑制する。金は使え。でも死ぬな。これがクールなホールのやり方です。
・4.1号機検定取り消し
さて。4.5号機の移行が決まり。人も死んだことなので。問題のある爆裂機を撤去しようと思います。というか一手遅いです。死に前にやらないと。
だから『やる』と決めたら急いで全ての原因を排除しないといけないのです。『対策を一つ立てて様子をみよう』と思っているからこうなる。教訓となりました。
ということで。一部の4.1号機が撤去されました。3万枚とか5万枚とか出るヤツは検定取り消しです。早く4.5号機を買って入れ替えください。
なのでもう100万勝ちはないです。借金は30万ぐらいにしておきましょう。30万なら4.5号機でも一日で返せます。
ミリオンゴッド
2002年7月 ミズホ 4.1号機 Cタイプ AT
・吸い込みヤバイ 1K20回転
・ジャックポットが一日一回引ける
1/8000で5000枚
・借金する人急増
GOD引けばいいだけ すぐ返せる
2003年
・ベガスロ
さて。4.5号機が始まりましたが。空気を読めずに『ベガスロ』登場。
『テーブル型筐体のラスベガス風スロット』です。全然流行りませんでした。見たことない。
リニアフラッシュ30
2003年3月 オーイズミ 4.5号機 Aタイプ AT
・見たことない
※
・4.5号機不評
さて。4.5号機が始まりました。世の中の4.1号機が4.5号機に変わっていきます。しかしながら。これが不評です。
要は4.1号機を出さなくしたのが4.5号機です。面白さを削っただけです。なぜならそういう規定だから。しかしながら。客の大半がそんなことを知りません。知らない間に4.5号機になりました。
『なんであの台入れ替えたんだよ。人気だったのに。新台はもう客飛んどるやん。バカじゃねーの。俺が店長変わってやりてーわwww』
みたいなことを客が好き勝手に言います。いやいや。規定を知らないあなたが店長をやると営業停止になりますよ。
とにかく店長板バサミです。そらこっちだって4.1号機を店に置きたいです。
・フリーズで超天国
そういえば。いつから始まったのかよく分かりませんが。この頃になるとフリーズ演出があります。突然操作不能になる演出です。
そして最近は。フリーズで超天国モードを教えるのがオシャレなパチスロ機のやり方のようです。昔は内緒でいつの間にか超天国に移行していましたけど。
ビーストサップ
2003年9月 エレコ 4.5号機 A-400 ST
・ロングフリーズで超天国確定
だった気がする忘れた
・ボブサップ全盛期
日本のメディアに出まくり
日本語全然覚えない
いつまでたっても通訳がいる
・萌えスロ登場
さて。4.5号機が不評です。しかしながら。もう出玉は増やせません。じゃあ裏モノに手を出そうかな。とも思いません。4.5号機も十分裏モノです。
ということで。一旦演出面の強化に移ります。パチスロ機は昔から出玉と演出を交互に進化させてきました。両方とも面白い台が真のパチスロ王です。
だから思いつきました。『萌えスロ』です。可愛い女の子が接客するのは昔から一流企業がどこでもやっている常識の集客法です。
それにようやくメーカーさんが気付きます。仮面ライダーやピンクパンサーが受付に居ても客が喰いつくわけがない。スロッターはみんな大人ですよ。
ということで。今となっては常識ですが。スロッターが好きなのは萌えアニメです。古いアニメをタイアップされても萌えません。そこをついて来ました。『萌えスロ』誕生です。これが流行ります。
スーパーブラックジャック
2003年10月 ネット 4.5号機 Aタイプ AT ST ツインビッグ
・業界初萌えスロ
女の子がありえない格好をしてる
・成立ボーナスは全てストックして、ストックタイム中はストック放出をストックする ややこしい
・ドリームリール
さて。萌えスロで演出面の強化をしました。このアイデアは当たりです。後に大ヒットです。
だったらここは追撃の一手です。調子がいい時は調子に乗るのがセオリーだ。そこで登場したのが『ドリームリール』です。まさに夢のようなリールです。
なんと。逆回転します。ボタンを押しても止まりません。スーパーリーチになります。しばらくゆっくり回って当たっていたら揃います。こんなん売れるに決まっとる。
ちなみに。その機能が実現した理由は『偽リール』です。ホントのリールは上部にちっちゃいのが付いていて順回転でボタン押せば止まります。
キングキャメル
2003年9月 サミー 4.5号機 Cタイプ AT
・ドリームリール
全然ウケない
ちっちゃいメインリールは今後ぼちぼち出てくる
・史上最高販売台数
さて。4.5号機が不評とのことですが。実は最高販売台数の機種は4.5号機です。ちなみにドリームリールではありません。
つまり。メーカーさんが頑張りました。調子がいい時には調子に乗って痛い目を見る。そしてピンチになったら本気を出して発想を変える。4.5号機でピンチになったからこそ凄いのを作って盛り返しました。
これが俗に言う『クズの覚醒』です。ギャンブラーなら当然のスキル。メーカーさんもギャンブラーなのです。
北斗の拳
2003年10月 サミー 4.5号機 Cタイプ AT ST
・最高販売台数 62万台
設置してないパチ屋などない
・レア役を引くたび32ゲームチャンス
ヤメられない
・20連以上でエンディング 業界初?
エンディングに行かなかったらストック切れ
・ストック切れ情報が出回る
ここで突然の怪奇現象です。この時期に心霊写真がネットで発表されました。しかも続々と。同じ写真が全国各地で。
その前にまず前提条件です。この時期のストック機は基本的にストックが切れません、常にたんまりたまっています。一日中出っぱなしでも消滅しません。
さらに。ストックが切れていることがなかなか表面化されません。ストックが切れても誰も気づきません。もし気づくとしたら。
・天井を超える。
・規定回数継続したのにエンディングに行かない
・1G連の条件を満たしたのに1G連しない。
この辺りです。と言っても最初に書いた通りストックは切れないんですけどね。
と思っていたら。ストック切れが起きたパチ屋の情報が世に出回るようになりました。こんなこと現実で起こりません。『オバケがいる』か『店長が消した』かのどちらかです。
どっちにしろ近づいてはいけない店です。スロッターはみんな優しいので被害が出ないように情報の共有を始めました。
これが俗に言う『ネットの普及』です。ブロードバンドの登場から3年。インターネットが我々人類の生活の一部となりました。
2004年
・4.7号機
さて。なんだかんだ言って4.5号機も稼働が良いです。別に客が減ったりしませんでした。だって相変わらず万枚出るからね。
ということで規定改正です。なんかやっぱ無理でした。ホントは4.5号機になった時点でこうなることは分かっていたんですよ。4.5号機で実質4号機は終わりでした。
それで。4.7号機に移行しますが。実際の規定は。またもやあいまいです。『とにかく万枚禁止。自重してください。』と言われました。こっちは検定で万枚チェックだけします。
どうしようもないので。メーカーさんはとりあえず割を下げました。4.7号機の設定6は高くても110%ぐらいになります。一番売れた4.7号機の設定6は103%です。
一撃をでかくするためには割を下げなければならない。波を穏やかにすれば割は高くできるけど、そうすると設定どおりに出るようになるのでホールも買いたくないです。
それで。割以外の主な仕様は4.5号機と大体一緒です。自重するだけなので。4.5号機は設定1でも万枚出ていたので4.7号機も万枚出ます。そこは問題ない。
北斗の拳SE
2006年7月 サミー 4.7号機 Cタイプ ST
・歴代販売台数2位
前作の人気にホールが期待してバカ売れ
・設定6が103%
前作と同じスペックに近づけるために頑張った結果
店の大半を占める新台が速攻でガラガラ
・全面液晶
さて。4.7号機などに構っていられませんが。強いて一つシビれた発明を挙げるとしたら『全面液晶』です。
リールがない。ホントは上にあるんですけど。そこは見ないです。目の前が全部液晶で疑似リールが表示されていたりなかったりします。要はパチンコの液晶です。
パチスロがパチンコになりました。と今まで散々ジョークで言ってきましたが。そうは言っても結局割とパチスロだったのに、今回ばかりは本気でパチンコです。
そして開き直って打ってみると結構面白いです。だってそもそもパチンコがつまんないわけじゃないからね。
5号機では逆にパチンコがパチスロになるかもしれませんね。パチンコ玉で打てるパチスロとか。まぁそんなの作る意味ないか。
回胴黙示録カイジ
2004年12月 ロデオ 4号機 A-400 ST
・全面液晶
リールは液晶に表示
ゲーム数解除の連続演出で当たるのでほぼリールは意味ない
・当たりやすくて連荘して面白い
スペックの勝利
・5号機移行
さて。4.7号機が始まりましたがもう5号機に移行します。決定です。ほぼ同時ぐらいに5号機の規定も発表されています。ちょっと読んだけど結構ヒドイことになりそう。
でもみなし機があるから大丈夫。北斗と吉宗を一生置いておけばいいだけ。3号機のスープラも2号機のスーバニもまだホールに残っています。
中古台入れ替えブームとか来たら面白そう。5号機移行で逆に楽しみが増えました。
・みなし機撤去
さて。5号機移行が決まりました。だからもう4号機はいらねえ。残ってるとめんどくせーんだよ。と言われました。とても悲しいことです。よくそんなこと平気で言えるよね。
ということで『みなし機は撤去』となりました。まだ検定が切れていない4号機はみなし機になることはなく検定が切れたら撤去です。
今までは1~4号機までのレトロ台が『みなし機』としてあるところにはありました。レトロ台愛好家の一部マニアにバカウケでした。話が分かる店長さんが利益度外視で設置していました。
それがここに来てまさかの撤去です。私が大好きな4号機の『ボーナスショップ』がもう二度と打てません。リメイクいつですか?待ってます。
・みなし機を抱えて閉店
さて。みなし機が撤去となりました。よくあるパチ屋でしたらドンドン新台入れ替えをするので特に問題ありません。
古い台は稼働が絶対下がるので。最初からみなし機など置いていません。あってもちょっとです。バラエティーコーナーに10台ぐらいです。
しかしながら。みなし機をたくさん設置していたパチ屋も存在します。マニア層をターゲットにしていたパチ屋です。もしくは入れ替えの経費が無くて何とか生きてるパチ屋です。
そういうところがですね。法律を無視しました。だってみなし機をハズしたらお店つぶれちゃう。
でもその日は来ます。いつまでも逃げられない。みなし機を抱えて閉店しました。話が分かる店長さんも同時に絶滅しました。
これが4号機の歴史です。
パチスロの歴史をまとめてみる 【~3号機まで】
https://matome.naver.jp/odai/2159309280345215101
パチスロの歴史をまとめてみる 【5号機編】
https://matome.naver.jp/odai/2159431404629147201
パチスロの歴史をまとめてみる 【6号機編】
https://matome.naver.jp/odai/2159585687017099201
コメント